12時間目
決戦前 「コロネロ先輩」 深夜、コロネロの部屋にスカルが入ってきた。 「…なんだコラ」 コロネロは夜眠れずにライフルの手入れをしていた。ライフルの部品が月光に照らされ、光って見える スカルが入ってきても、コロネロは手を動かす。 「コロネロ先輩。俺、思うんです…」 「…何がだ」 スカルは静かに言った。 「ジンジャーは…コロネロ先輩を殺すんじゃないかって…」 スカルが言い終わるとコロネロは鼻で笑った。 「だろうな。俺とラルの仲を引き裂くには、ラルをさらって、俺を殺した方が手っ取り早い。」 「コロネロ先輩…言ってる場合じゃないですよ。 あのラルさんを攫った人ですよ!本当にコロネロ先輩殺されるかもしれないですよ!!」 コロネロは手を止め、スカルを見ながら言った。 「上等だコラ、返り討ちにしてやるぜ」 コロネロの蒼い瞳が月光に照らされ、鋭い眼光が走った。 NEXT |