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※R18!!!






ぎしぎしと、朽ちかけた畳と床板が軋む。良守の白い肌はささくれた畳に擦れて、あちこちに紅い充血を作っていた。

「あぁ……正守ぃ…、」

もっと、もっと頂戴。
貪欲な弟に冷たい汗を落としながら、正守は望み通りに一層良守の深くを抉ってやった。

獣のように繋がるふたりは奪うように求め合う。
奪われるのは正守の精気、生命の力。歪む視界を払うように正守はぶんぶんと激しくかぶりを振った。
びくりと弟が身体を跳ねて、畳に新たな染みを作った。女の膣のように痙攣して正守を締め上げる其処に、何度目かの精を放つ。
目を虚ろにし、満足げに歪められた口の端と紅に頬を染め惚ける良守の顔を、そっと覗き込んだ。
酷く辛い溜め息を吐いて、正守はまだねっとりと絡み付く其処から萎えきった己を引き抜き体を離した。

ふたりの身体を簡単に清めてさらりと冷たい着物を羽織る。足元で良守は寝息を立て始めて居た。
側に屈み込んでふわりと頭を撫でてやる。あまりに変わらない弟の表情が愛しくて悲しくて、正守はその柔らかな頬にそっとくちづけた。

音も無く小さく開かれた瞳に驚いて暫く視線を絡ませた侭固まっていると、濡れた濃紺がそっと閉じられた。
ありがとう、あにき。
小さく零したくちびるを塞いで、正守は同じ言葉を心で吐いた。


すっと立ち上がり、ぐったりと力の抜けた良守の身体を抱え上げ硬く冷たい寝具へ横たえた。

「また来るから、」

届かない言葉を振り落とし、静かに庵を後にする。



妖となった弟が命を繋ぐには、あまりに少ない選択肢しか残されていなかった。(神が居るならそのなんと無慈悲なことか、)
そうして彼は選んだ。否、選ばせたのは正守だった。良守の望む、誰も傷付かない方法なんて在りはしないのだ。
ひどく残酷で甘美な世界に、正守は深い山の中で臓腑が腐る思いがした。









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