テイルズ学園
喫茶店(2)
「これはひどいな………」
「私の………店が………」
「ダオスが泣いてる………」
「そりゃね………」
「まったく………ここは戦場じゃない。静かに出来ないとはな。」
「私もそう思うよ〜。」
「誰?」
「私か?私はアルバフィカ。魚座(ピスケス)の黄金聖闘士(ゴールドセイント)アルバフィカ。」
「私はルクリア。」
クラトス先生が言うと、ダオスマスターが泣いていました。うん。店が半壊してるもんね。ルナフレアさんが言言います。と美しい空色の青年と赤髪の少女が別の座席から現れて言いました。誰かなぁ。彼等は自己紹介するけど私には分かりませんでした。
「まったく、ここでは待ち合わせも出来んな。」
「コココ…………」
「王騎大将軍か………」
「久しぶりですねぇ。黄金聖闘士と会うのは。」
「ロラ、大丈夫?」
「ロラちゃん、大丈夫?レオさん、お金は僕が払っておくから寝かせたほうが良いよ。」
「そうね。後で返すわね。」
「まったく、あの馬鹿共は………」
「光リンクさん、騒がしかったね。」
「光エイルちゃん、あれは騒がしい通り越してるよ。」
「えへへ………」
アルバフィカさんが言うと、王騎大将軍が言いました。と、レオお姉ちゃんがうどんを食べ終えていつの間にか寝ていた私に気づき言います。また、微熱が出てきたの。ミトス君がレオお姉ちゃんに言うと、ダオスマスターに料金を渡していました。私達につられてヒールちゃんも付いてきています。摎大将軍が呟くとリンク君を大人にした感じの光リンクさんと光エイルさんが現れていました。名前が似ているからややこしいね………。彼等は神聖ラピュタ王国の出身みたい。
「ミトス君だったかしら?」
「はい?僕に何か?」
「ダオスから伝えて欲しいことがあるから。レオちゃんにこの喫茶店の電話番号伝えて欲しいとのことよ。」
「えっ?」
「宅配するらしいから。」
「分かりました。」
『カラン…………カラン……』
「うおわっ!?何だこの惨状は!?これはひどいな!?」
「セトさん………此処は喫茶店ですよね?」
「いらっしゃいませ。」
「「……………」」
ミトス君が変わりに払い、店を出ようとした時、氷晶さんが彼に言いました。宅配始めたんだ………。でも当の私はレオお姉ちゃんに運ばれて部屋に戻ると寝かされていました。と、喫茶店に入ってびっくりしているのはセトさんとマーチさん。二人とも開いた口がふさがっていません。うん。私が元気だったとしても同じ状況になると思うの。
「レオさん、ロラちゃん大丈夫?」
「多分、大丈夫。疲れたみたいよ。」
「良かった………そうそう、氷晶さんから伝言で、ここに電話くれたら宅配してくれるらしいよ。」
「ありがとう。」
「じゃあ、僕は戻るよ。」
「ん………////////」
「あらあら、ごめんなさいね。ロラ、放しなさい。………しっかり握っちゃって………」
「じゃあ、しばらく僕も居るよ。」
ミトス君がレオお姉ちゃんに聞いていました。色々騒ぎがあったから私、疲れちゃったの。レオお姉ちゃんがミトス君に言うと、紙を渡すミトス君。レオお姉ちゃんがお礼を言うと、ミトス君は帰ろうとするが、いつの間にか私がミトス君の手を握っていました。レオお姉ちゃんがそれを見て微笑みながらミトス君に謝っていました。
「大丈夫かしら、ロラちゃん。無理してたみたいだけど……」
「あの騒ぎが無ければ大丈夫だったと思うが………あの騒ぎがな。」
「うおっ、この俺が居ない間に凄いことになったな。へい、彼女達可愛いねぇ〜俺とお茶しない?」
「この顔が………何だって!?」
「アルバフィカ様〜。駄目ですよ〜。こんな所で技使ったら、さっきの二の舞になっちゃうよ〜。」
「すまない。ルクリア。」
「えへへ。」
「シオンちゃんと同じ火の擬似精霊ね。」
摎大将軍が言うと、クラトス先生が溜め息混じりに答えていました。あの騒ぎ、怖かったの。と戻って来た司馬穣苴。アルバフィカさん達をナンパ。光エイルさんを守る為に剣を抜いた光リンクさん。さらにアルバフィカさんが黒薔薇を加えて言いました。でも、必死に宥めるルクリアちゃん。とても必死。そんな様子を見ていたルナフレアさんが言うとシオンちゃんは頷いていました。
「ぐむ!?」
「変態は消えてください。」
「光ラズライト………まぁ、お前の実力なら一撃か。」
「神聖ラピュタ王国の連中が来てるわね。」
「俺様こんな矢では倒れないぜ?」
「コココ………エロ穣苴。また戦争を起こす気ですか?この喫茶店が崩壊しますよ?」
「…………」
突然、司馬穣苴さんが呻き声をあげる。見ると背中に矢が刺さっていました。撃ち込んだのはラズライトちゃんに似た光ラズライトちゃん。呟くアルバフィカさん。にしても凄いね100mは離れてるのに。私じゃ無理だね。司馬穣苴さんに言う王騎大将軍でした。
その頃の私は熟睡中。傍らではミトス君とレオお姉ちゃんが私を起こさないように会話していました。
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