テイルズ学園
喫茶店
『からん』
「いらっしゃい。」
「水鳳に水鴬、また後で。いらっしゃいませ。あら、森の擬似精霊のクラリスちゃんじゃない。どうしたの?」
「あっ、この前、怪我したからついて(海水浴)行かなかったの。」
「それは仕方ないわね。」
ドアが開き、翡翠のような髪を持ち、薄緑のワンピースを着て肩から胸の辺りまで所々笹をあしらった幌?を纏いさらに同じ模様のマントを着た森の擬似精霊が入って来ました。そして、彼女はカウンターに座ると氷晶さんが水を出します。彼女の名はクラリス。時雨千人隊の副長の一人です。彼女はお馬鹿さんの多い擬似精霊の中では比較的しっかり者です。
「コココ………珍しい娘が来ましたね。」
「はい。王騎様。」
「なんか強そう………」
「………………?」
「マスター、サンドイッチとカフェオレお願いします」
「了解。」
『カラン……』
「いらっしゃいませ」
「うぎゃあぁぁぁぁ!!」
『バリバリバリバリバリバリバリバリ』
そんなクラリスちゃんを見て言う王騎将軍と摎将軍。彼女はダオスマスターに好きな料理を注文していました。ヒールちゃんは今ひとつわからないようで首をかしげていました。そんな時、ドアがまた開きました。それと同時に司馬驤且がタバスコを入れたコーヒーをのみ悲鳴を上げ喉をかきむしりながらどこかへ走って行きました。
――――今の司馬驤且だよね………
「王騎様、何入れたの?」
「タバスコですよぉ、ハバネロ100%の。コココ…………」
一同「…………………」
「あれ、ロラちゃん、寝てなくて良いの?」
「寂しいから来ちゃった……」
「私は一応止めたんだけどね……咳もしてないし、熱も今朝下がって来る前に計っても平熱だから少しだけ連れて来たのよ。ちゃんと薬は飲ませてるから安心してね。」
摎将軍が素っ頓狂な顔をして王騎将軍に聞くと彼はそう答えます。その場に居た全員が固まりました。無論、私も……そんな半袖のパジャマを着た私にミトス君が気づき、私は答えるとレオお姉ちゃんが言います。私だけか弱くてひ弱な体力だから仕方ないんだけど………
「コココ……あまり無理はなさらぬよう」
「そうですね。」
「気持ちはわかるよ。ロラちゃん」
「大丈夫〜?」
「ぁっ……ぅん………心配してくれてありがとう〜。」
―――――あの擬似精霊誰だろう………
「ロラちゃん、無理は絶対ダメよ。悪化したら大変だから。」
「確かに。だが、レオが着いてるからおそらく大丈夫なんだろう。だが、無理はするな。」
王騎将軍が私に言うと、ミトス君がそう言います。その場に居たみんなが私を心配していました。クラトス先生とルナフレアさんが居るのにはびっくりしたけど……みんな私のことを心配してるんだ………ごめんね。
毎回、お粥かおじやばかりじゃ飽きちゃう………本当は雑談じゃなくて軽食に来たの。
「ろ、ロラちゃん、そのパジャマ似合ってるよ/////可愛い/////」
「ぁっ/////ぅん////ありがとう。」
「ロラ、なるべく消化に良いの頼んでね。脂っこいのは良くないから。」
「うん。」
ミトス君が私に言うと私は嬉しくて仕方なかったの。ちなみに、前はボタンだから………。私は恥じらっていました。そして、レオお姉ちゃんが私に言う。
「じゃあ、きつねうどん……」
「了解。」
―――――なんで喫茶店にきつねうどんがあるのかしら………
「??」
「私に何か用?」
「いえ、すみません。お気になさらず。」
―――――大丈夫なのかなぁ?
「……………」
「あの〜私、ヒールって言います。しばらく泊めて下さい」
「良いわよ。今更、一人増えたところで変わらないから。」
「ありがとう〜。」
―――――ロラに似てる?
私はメニューに有った『きつねうどん』を注文していました。喫茶店に『きつねうどん』があるのが謎ですが……。
そんな中、先ほどカウンターに座った(苦労していた )クラリスちゃんが私の方をみていました。とは言っても私は彼女の名前は知らないんだけど………私が振り向くと彼女はそう言い、視線をテレビに戻していました。話しにくい………
その頃、レオお姉ちゃんはヒールちゃんと会話していました。
「はい。おまちどうさま」
「ありがとう〜。」
「マスター、何時始めたの?」
「今年からだ。サンドイッチほど人気は無いがな。」
「美味しいよ〜」
「そう………」
ウェイトレスの氷晶さんがきつねうどんを持って来ると私は出汁を飛ばさないよう気を付けて食べ始めます。気になっていたレオお姉ちゃんがダオスマスターに聞くと彼は今年からだという………ちなみに、クラリスちゃんは比較的ボリュームのあるサンドイッチを食べています。私には多いねきっと………
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