テイルズ学園
グレートベイ海岸(2)
 「そういやさぁ、リンクはうらやましいと思うぜ」

 「確かに。水晶様の料理の腕はかなりのものだしね。」

 「ほぇ?」

 「ひかりもなかなかだぜ?」

 「隼人さん///////」

 「そうね。見た目面倒見の良いお姉さんと弟みたいだけど。」

 チェスターさんがいきなり言うとクレスさんが言う。アーチェさんはよく分かっていない様子で、木村隼人さんは紫苑ひかりさんに言うと彼女は恥ずかしそうでした。ちなみに、紫苑ひかりさんと木村隼人さんは幼なじみで付き合って十年は経ちます。

 「違う違う。」

 「じゃあ、なんだい。」

 「水晶様だろ、リースちゃん、エイルちゃん、シーナちゃん、シフちゃん、ラズライトちゃん、リナライトちゃん、ペルセポネちゃんにユリアちゃんとまぁ、大きな胸から小さな胸の女の子に囲まれてるんだぜ?羨ましいにも程があるぜ!!」

 一同「やっぱそっちかい!!」

 「………彼女達が聞いたら切り刻まれて魚の餌になるよね……絶対」

 「水晶様とリースちゃん以外全員擬似精霊よ。擬似精霊って例外も居るけど基本的に14歳くらいの少女なんだけど…………危ない人になるわよ〜」

 「俺から見てお前はやましいにも程があるぜ。変態、ロリコンスケベ大魔王!!」

 「なんか進化しちゃったよ………」

 チェスターさんは指を振りながら木村隼人さんとクレスさんを見ながら言います。クレスさんは理解できず聞くとチェスターさんは力説します。もし、この話を擬似精霊のエイルちゃん、シフちゃん、水晶様、リンク君が聞いたらミンチにされるでしょう。彼は水晶様一筋(好意を持つ擬似精霊もいる)ですから。その場の全員が突っ込みを入れて、木村隼人さんはチェスターさんに称号を与えていました。かなり不名誉な称号です。ちなみに、ミントさんは呆れていて言う言葉もありません。紫苑ひかりさんがチェスターさんに白い目で言います。

 「リンク様はエロい人じゃありません!!スケベ大魔王に裁きを!!飛べ!疾空の刃!!閃光絶煉衝!!」

『ザン!!ザン!!ザシュザシュ!!ズバババババ!!』

 「天を統べる覇者の証………魔王灼熱陣!!」

 「連撃いっくよ〜疾風水煙舞!!」

『ドカバキメシグチドッカーン!!』

 「ぐわぁぁ!!あぎぃぃぃ!!どんだらげぇぇ!!擬似精霊達どっからきたぁ〜」

 「自業自得ですよ。チェスターさん。」

 いきなり窓が開き擬似精霊三人が乱入しそれぞれの秘奥義をチェスターさんに叩き込みすっきりしたのかどこかに行きました。否コンビニへ行きました。ミントさんが優しい笑みでチェスターさんに言いますが、逆に怖い。その場の全員が引きつっていました。

 ―――――今のってエイルちゃん、シフちゃん、ラズライトちゃんなんじゃ………

 「あの三人なんでいるんだろ……」


 「確かに………」

 「買い物の途中では?」

『ブクブク………』

 「ついでに、はい」

 木村隼人さんは不思議に思います。なぜなら、水晶軍の“時雨千人隊の副将”エイルちゃん、“水牙隊隊長”ラズライトちゃんに“紅蓮千人隊隊長”シフちゃんがいたからです。ちなみに、彼らは彼女達が東グレートベイ海岸にいることは知りません。それはみんな一緒でした。戻ってきた擬似精霊が札を投げ込みます。そこには………

『超スケベ大魔王ここに眠る』

『セクハラ大魔神ここで資す』

『変鯛の総合商社ここで討ち死に』

 「死んどらんわ!!ボケ!!しかも、変態の総合商社ってなんだよ!!」

 「「「たいきゃーく!!」」」

 「しかも、漢字間違ってる………」

 「いいプレゼントじゃないか。擬似精霊がプレゼントをくれるなんてよっぽど気に入られてる証拠だぜ。」

 「いいきみね………」

 投げ込まれた札にはいじめとしか考えられない文句が描かれていました。しかし、これでめげるチェスターさんではありません。ただ、漢字を間違えているので彼女達もバカなのでしょう。木村隼人さんが嫌みを言います。ついにキレたチェスターさん。女達に弓を向けます。しかし、彼女達は逃走した後でした。

 「くそっ………あいつ等……覚えておけよ」

 「普段の行いが悪いからなぁ。」

 「やる気か?隼人!!」

 「おもしれぇ!!」

 チェスターがキレてるところへ茶化す木村隼人さん。まさに一触即発の状態です。

『『ドス!!ドス!!』』

 「「ぐわっ」」

 「喧嘩はダメですと言いませんでしたか?二人とも………」

 「きゃー!!隼人さん!!」

 「「…………………」」

 「哀れな…………」

 今まさに喧嘩が起こりかけましたが、ミントさんは正拳突きを放ち、チェスターさんと木村隼人さんを一撃ノックアウト。ミントさんは法術士であり格闘家ではない。慌てているのは紫苑ひかりさんです。

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あきゅろす。
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