テイルズ学園
グレートベイ海岸
 普通ならクレスさん、チェスターさん、木村隼人さんが一緒の部屋になるのだが、今回はアーチェさんの策略でこういう部屋割りとなったのです。要するに、恋人同士の仲を深めさせようとの魂胆です。ちなみに、私は一人ベッドの上で病魔(大袈裟)と戦っていました。たかが夏風邪、されど夏風邪。悪化したら肺炎を引き起こしかねません。いいなぁ………海……ミトス君と……あっ////////

 「ロラ、大丈夫?」

 「うん。なんとか………」

 「夏風邪はほっとけば治「治らない!!」」

 「ロラ、暇でしょ?このゲームやらない?」

 「私、そのゲーム苦手………」

 「…………モル、邪魔だからロイド君のところ行ってきなさい。」

 「へいへい。」

 私に呼びかけるレオお姉ちゃん。私は頭に冷えピタを張りながら答えます。そして、モルお姉ちゃんが言いますが、突っ込まれていました。しかし、お姉ちゃんは気にせず私にPSP(MGS.P.)を勧めて来ましたが私が答え、レオお姉ちゃんが言うとしぶしぶロイド君のところへ移動します。

 「私も行きたかったなぁ………」

 「風邪なんだから仕方ないじゃない。夏休みに行きましょ。」

 「うん。ぐすん………」

 私はつぶやくとレオお姉ちゃんが言います。こればかりは仕方ないと………私は一言つぶやくと布団に潜ります。クレスさん達いいなぁ。でも仲間外れだけど泣かないよ。病気だから………

 「ロラの気持ち……分かるけれど………先に風邪を治しましょ…………。」

 一人独語したレオお姉ちゃんでした。
 その頃、海に来ているクレスさん達と水晶様達は……

 「…………久しぶりね。グレートベイに来るのは………」

 「うん。水晶お姉さん……」

 「シフ初めてです〜」

 「「久しぶりに泳げますぅ〜」」

 「このグレートベイの彼方にロラちゃん達の国のインファント島があるのよね………」

 「「「そうなんですかぁ?」」」

 「ええ。ロラちゃん連れてきたかったけど病気じゃしょうがないわ。無理して連れてきても可哀想なだけだしね。」

 「うん。お土産持って行ってあげようよ。」

 「それが良いわね。」

 水晶様が海を眺めながらつぶやくとリンク君が返事をし、シフちゃんは海が初めてだと言いました。ラズライトちゃんやシーナちゃんは泳ぎたくて仕方ない様子です。そして、水晶様は私の祖国が向こうにあると言うと擬似精霊達は不思議そうな表情でした。リンク君がそう言うと、水晶様も相づちを打ちます。ちなみに、水晶様達が居るのはグレートベイの街から離れた東グレートベイ海岸でクレスさん達が居るのはグレートベイの街のある南グレートベイ海岸です。間は四キロほど離れています。

 「ねぇねぇ、ロラちゃんに手作りクッキー作って………」

 アーチェ以外「絶対ダメ!!」

 「冗談。冗談。まーいける冗談。」

『ピュー………』

 「くだらねぇ。クレスと同レベルじゃねぇか。」

 「アーチェさん、つまらないですよ。」

 「ごめんごめん。」

 「僕のダジャレそんなにつまらないのかなぁ。」

 とある宿でアーチェさんが言うと、皆が止めます。無理もない。先日、オーブンからファントムガノンが出てきたからです。それにたいしてアーチェさんはくだらないダジャレに繋げ、チェスターさんに言われ、ミントさんにもさんざんに言われていました。クレスさんは一人ダジャレについて独語しています。いや、つまらないよ。チェスターさんのもだけど………

 「そういや、グレートベイ海岸って東と南に分かれてるんだって。」

 「へぇ〜」

 「東グレートベイ海岸はあの岬の反対側にあるそうよ」

 「行くのは無理だな。東グレートベイ海岸には海の家はないし……街もない。あるのは誰かのコテージくらいだ。」

 「穴場?」

 「そう。」

 「だけどこっちのほうが良いと思うよ。街に近いし、コンビニもあるから。」

 「確かに。」

 リアさんが言うと、ほとんどのメンバーが驚いていました。再び彼女が言いますが、木村隼人さんがそう言います。そして、紫苑ひかりさんがそう言うと、みんなうなずいていました。ちなみに、東グレートベイ海岸にあるコテージは水晶様のコテージ(別荘)で、普段は擬似精霊達の住処となっています。

 「夏と言えば海。海と言えば、メロン割り………」

 「アーチェさん、それを言うならすいか割りですよ………メロンは高すぎる………」

 「夏と言えば海、海と言えば水着の女性、だよな、クレス」

 「僕にいわれても………」

 「やっぱり、スケベ大魔王だ………」

 「こりねぇ奴だ。」

 「「「はぁ…………」」」

 アーチェさんがいろいろ間違ったことを言って、リアさんに訂正されていました。メロン割りは聞いたことありません。ちなみに、チェスターさんも言いますがクレスさんは困り、木村隼人さん達はそんなチェスターさんに呆れ、女性達の顰蹙(ひんしゅく)を買っていました。東グレートベイ海岸の水晶様達の方は、男の子が水晶様より年下のリンク君以外居ないため、特に誰も気にしません。まぁ、大半、擬似精霊だし………

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!