テイルズ学園
危険なお菓子作り(3)
彼女はトラブルからアップルパイを守りたかったのでしょう。シフちゃんは健気で可愛いです。その後続々と作り上げる女性陣。お菓子作りの上手い下手はそれぞれあります。ちなみに他の方々もそれぞれ安全なところに移動させていました。しかし、当たり前ですがナタリアさんや飛龍ちゃんのように到底考えられない、有り得ない物(ムジュラの仮面、氷のブレス)にはなりません。 しかし、ここにもう一人厄介な問題児がいます。それは………アーチェさんで、彼女の料理は魔物すら嫌がるほど下手くそです。いえ、殺人料理級です。
ちなみに、部屋は先ほどから大破していました。よく作業出来ますね……オーブンから氷のブレスや大爆発でグチャグチャ……命がけです。
「アーチェさんだけね……」
「そういや、水晶は………」
「摎、何?」
「水晶自身がプ……………」
『バキィィィン!』
「摎、あなたもスケベ大魔王入りよ!!」
「断る!!」
ショコラさんがため息をつき、摎将軍が言うと水晶将軍は不審に問いました。すると、摎将軍は彼女自身がプレゼントになればと言う途中で水晶将軍に大薙刀で殴られてそういいます。スケベ五虎大魔王がスケベ六大魔王になりました。
「後はあたしだけだね。」
「総員退避!!」
アーチェさんがチョコのようなカップケーキを余熱したオーブンに入れると、摎将軍が叫びます。ちょうど
廊下を歩くシルクハットをかぶった独りの男………音楽家のショパンです。
『いちじんのかぜまう〜やみよの〜せ〜か〜い〜こくうへとたびだつ〜たましい〜よ〜ながれ〜ゆく〜さきだち〜はこうえんのはて〜ただひとついのりがつうじるなら〜いのちをしめして〜』
「誰でしょうか。」
携帯からトラスティベルの主題歌の鏡天花を流しながら歩いていると突如………
『ズガアァァァァン!!』
『グオォォォォォ!!』
<異次元悪霊ファントムガノン>
「な、何事ですか!!」
ショパン先生が驚いたのは無理もない。彼女の部屋で時のオカリナのボスのファントムガノンと戦っている少女達が居たからです。たまらず加勢するショパン先生。
「打ちひしがれなさい!!クデグレース!!今休みなさい」
ショパン先生のクデグレースで勢いを取り戻した彼女達。
「聖なる流れに抗ってみなさい!!水皇螺旋撃!!」
聖なる水の流れがファントムガノンを切り裂き
「インディグネイション!!」
神の雷が凪払い
「気高き紅蓮の炎よ!!燃えつくせ!鳳凰天翔駆!」
聖なる炎が焼き尽くす
「負けられないのよ貴方にはね。星皇蒼破陣!!」
聖なる光で切り裂き、
「響け轟け集え!!全てを滅する力となせセイクリッドブレイドサークル!」
「刹那の斬撃時を見よ!!魔王灼熱陣!!」
「私から逃れられると思って?降り注げ聖光!アストラルレイン!!」
エイルちゃんにより聖なる剣で動きを封じられ、そこへシフちゃんの斬撃と業火を浴び、ナタリアさんの聖なる矢を喰らい、とどめに飛龍ちゃんの矢を放つ。九人の怒涛の攻めを喰らい、次元の狭間に消えていきました。
「これは一体………」
「事故です。」
「そうですか………気をつけてください。それと、部屋の修復はご自身でお願いしますね。」
「はい。」
ショパン先生は尋ねたが摎将軍がはぐらかすと、深く詮索もせず去っていきました。ちなみに部屋は消し飛び(跡形もない)無惨な姿となっていました。これを事故と言って良いのかは疑問に思います。
「アーチェ!!あんたは何を入れたのよ!!カップケーキからファントムガノンが出て来るなんて心底あり得ないわよ!!」
「ごめんごめん。このチョコとエレメンタルリキッドと朝鮮人参に大麻、入れたら元気になるかと思ってね………」
「アホか!!麻薬と謎の液体を入れたのか!!ところでこのチョコは一体?!」
「さぁ。」
「さぁじゃないだろうが!!」
「シフ、大丈夫?」
「シフは大丈夫です〜」
四度摎将軍が叫ぶ。アーチェさんは笑いながら謎の液体とチョコを差し出すと摎将軍が詳しくみるとそれには………“ジェイド特性物質”とかかれていました。
ちなみにシフちゃんは明らかにしんどそうなので、水晶将軍が抱いていました。
「ジェイド先生の暗黒物質(ダークマター)だったか………くそっ!!」
「紛らわしい………」
「謎の液体とダークマターでファントムガノンが出来るのかしら………」
「私、疲れましたわ。」
「アーチェさんとナタリアさんと飛龍ちゃんのせいだけどね……」
三人以外「うん。」
摎将軍はダークマターを投げ捨てます。水晶将軍とショコラさんもつぶやきました。そして、ナタリアさんが言いますが、彼女達以外はあんたたちのせいだと頷きます。仮面は出来るわ、氷のブレスと電撃が吹き出し、ファントムガノンまで現れる始末でしたその場で形を落とす彼女達でした。。
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