テイルズ学園
パーティー(5)
 私はモルお姉ちゃんやレオお姉ちゃん達が話している内容にたいして疑問に思いつつその事にたいして反論したり、答えたりはしませんでした。答えた結果、それが原因でお姉ちゃん達と喧嘩したくないし、喧嘩になったらまず負けるの。とは言っても私はもともとおとなしいから喧嘩なんかしないんだけれどもね(巻き込まれるタイプ)。だって私、お姉ちゃん達と違ってなんの能力もないし、体力もないの。

 「そういえば、ロラちゃんからのメールの後に、モルさんからのメールも来てたけど………」

 「お姉ちゃんも送ったって言ってたよ〜。」

 「そうなんだ。それで二件メールが来たんだね。」

 「うん。残りのメンバーはモルお姉ちゃんが呼んだんだよ。ロイド君やコレットさんのように飛び入り参加もいるけど。」

 「仕方ないさ。ロイドは食うことしか出来ないからね〜」

 「「隼人さんに紫苑さん!?」」

 「悪いな。俺達はパーティーに持ってくる食材集めてたら遅くなっちまった。ひかりが飛騨牛持ってきてるからロラちゃんにミトス君で仲良く食べなよ。」

 ミトス君が私に言うと私はお姉ちゃんの行動を思い出して言いました。ミトス君は笑っています。つられて笑みを浮かべる私。私が言うとミトス君の後ろから声が聞こえてきて、私達はびっくりしました。その声の主は木村隼人さんと紫苑ひかりさんで、彼らはいろいろ準備をしていて遅くなったという…………

 「リンク君?みたい?」

 「水晶様!!ここは野外で脱がないでください!!」

 「いかん、暴走を始めたぞ!!」

 「まて!!落ち着け!!」

 ちなみに酔っ払ってリンクさんに抱きついたりしている水晶様は服を脱ごうとして軍長やクラトス先生に止められていました。暴走したみたい……………

 「「ありがとう/ありがとう〜///////。」」

 「ん?こんな所にうまそうな肉が………」

 「ロイド君、それはロラちゃんとミトス君のだ。喰ったら半殺しの上に罰金二万ルピー徴収しナタリア様、飛龍ちゃん、リフィル先生、アーチェさんの料理を毎日配達するぞ。」

 「ごめん…………………(冷や汗)」

 「ロラちゃんはい。」

 「ありがとう////////」

『バッシャーン!!』

 「あれ?なんで私、リンク君に頬ずりしてるのかしら。それに服がなんではだけかけてるの?」

 「覚えてないのか…………」

 私達は紫苑ひかりさんにお礼を言っている頃、ロイド君が例の肉を取ろうとしていつの間にか彼の背後に移動した木村隼人さんに脅されていました。そして、肉がレアで焼けたのでミトス君が取ってくれました。私は笑顔を見せて言います。その頃、暴走し、手が着けられなくなった水晶様はすずちゃんに酔い覚ましのためバケツの水をぶっかけられ、覚めたのか我に返っていました。呑ませた田都軍長は厳重注意を王騎将軍から受けていました。そして、水晶様もクラトス先生に注意されています。その後、彼は連れてきていた魔物の少女と一緒に食事していました。大丈夫なのかなぁ。

 「ロラちゃん………受け取ってくれるかな。」

 「なぁに?」

 「プレゼントなんだけれど……気に入ったら読んでくれるかな。」

 「うん。ありがとう〜。私、小説大好きだから。でもよく分かったね。私が好きなの…………」

 「うん。まぁね。」

 ――――――本当はすずちゃんに教えて貰ったんだけどもね。

 「本を読むのは良いことですよ。」

 「そうそう。セラビィも読んだら良いのに………」

 「あっ逃げた。」

 パーティーも終盤にさしかかりミトス君は私に袋に入った綺麗に包装された二冊の本を袋ごと私に渡しました。私は受け取り開けるとそれは文庫本の小説でした。私は嬉しくて彼に言います。ミトス君は少しはぐらかしました。すずちゃんか隼人さんが関わっているのは明白だし。あえて私も聞かなかったけど…………その後、ミントさんやアルジーヌさんが言うと後者がセラビィ君を見ますが彼は逃走を開始しました。エイルさんは私にクッキーを渡そうとしてロイド君が横取りし怒った彼女に斬り捨てられていました。その後、彼はリフィル先生の料理を食わされその場でダウンしました。

 「ロイド君は卑しいですね。」

 「ロイド〜私特製のフルーツケーキだよ〜。みんなもどうぞ〜。」

『パク…………』

 一同(ロイコレ以外)「うっ………これは………」

 「なんて………ことだ…………」

 「ち、ちょっとコレットさん、砂糖入れましたか?」

 「なんで固まってんだ?美味いぜこのケーキ」

 すずちゃんがそういうとコレットさんがフルーツケーキを持ってきました。みんなで食べるがロイド君とコレットさん以外が固まりました。なぜなら、フルーツケーキを作ったのはいいのだけれども、砂糖と片栗粉をさり気なく間違え甘くもなくやけにとろみのありまくる『ヤバい』ケーキと化していたからですが、ロイド君だけは美味しいと食べていました。ロイド君の味覚が知りたいとその場に居たロイド君とコレットさん以外のみんなは思っていました。

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あきゅろす。
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