テイルズ学園
私の誕生日(3)
「あった。これでいいかな。」
「はい。」
「じゃあ戻るか………」
「やめてください」
「君かわいいね。遊びに行こうよ。」
「ちょっとくらい良いじゃないか。」
「助けるよ、すずちゃん。」
「はい。」
ミトス君が本を二冊買い、すずちゃんと外にでると蒼髪の少女が数人の男に絡まれていました。おきまりだね。ミトス君はすずちゃんに言います。しかし……その直後…………
「貴様等!!俺のマーチから離れやがれ!!!」
「「なんだ貴様?俺達とやり合うつもりか?」」
「貴様等を何というか知ってるか?腐れ外道って言うんだよ!!」
「何だと!!」
『ドカバキメシグチドッカーン!!』
「おとといおいで。」
「「ヒイィィ!!」」
「セトさん………」
「悪いなマーチ。待たせてしまって。」
「お気遣いなく♪」
髪はリンク君と同じ金髪の青年が現れチンピラ達と戦闘。チンピラ達を撃退して何事もなくどこかに行ってしまいました。ちなみに、その青年は無傷です。強い………
「今の動きは………リンク君と同じ……」
「ミトスさんも気づきましたか……あの動きはリンクさんの巫舞と同じでした。」
「一族なのかな」
「分かりませんが………ナイトの一族であることは言えます。」
「今日は帰ろう………」
「そうですね。」
彼の動きをみていたミトス君とすずちゃんはそう言いました。彼の名はセト。リンク君の一族かはわかりませんが、ナイトの一族であることは確実に言えます。でないとあのような動きは出来ませんから。とりあえず、買い物を済ませた二人は帰宅しました。そんな事を知らない私は昨日買った服を着て散歩しています。ピンクを基調としたゴスロリ衣装で。
「ロラちゃん、服変えたのね。かわいいわよ。」
「えっ?えぇ、コスモス?インファントに居なくていいの?」
「大丈夫よ。暇なんだから。」
「そ、そうなんだ…………」
「エリアス三姉妹も元気そうで良かったわ。」
「「そこのお嬢ちゃん達俺達と遊びに行かないかい?」」
私が歩いていると、コスモスと出会いました。なんで居るんだろ………ちなみにコスモス族はエリアス族と近い一族です。二人は暇で来たみたい。しばらく私と雑談していました。そこへ、先ほどセトさんにボコボコにされたチンピラが出現して私達をナンパしてきました。
「……うるさいわね…………」
「女の子がそんな事言っちゃ駄目だよ。」
「「あーっ!もう!!」」
「輝く御名のもと、地を這う穢れし魂に裁きの光を雨と降らせん……安息に眠れ罪深き者よ!!これで最後です!!ディバイン・ジャッジメント!!」
「天地を貫く気高き光……仇なす者に裁きを!!レディアント・ディバイバー!!」
『キンキンキンキンキンズドガガガガガガガ』
『ガガガガガガズバババババババ』
「「な、なに!?ぎゃあぁぁぁ!!!!!」」
「私達がその気になればあなた達なんて瞬殺よ。」
「もう再起不能みたいだけど………」
コスモスがついにキレた。それに気づかずさらにナンパを続けるチンピラ。直後、コスモス姉妹の秘奥義、『ディバイン・ジャッジメント』、『レディアント・ディバイバー』を立て続けに受けて轟沈。ちなみに、私はコスモス姉妹よりもか弱いの。何故かは分からないのだけれども私はか弱いほうが良いんだって。なんでかなぁ………。
「私は何にも出来ないから………守ってもらってばっかり………。」
「あら、良いじゃない。ロラちゃんらしくて。」
「そうよ。男より強い女性もどうかと思うわよ。」
「……………そうだね。」
「そうだよ。」
「ロラちゃんの個性なんだから。」
「うん。」
私は不甲斐なくそう言います。しかし、コスモス姉妹の長女メナちゃんと次女エリカちゃんが私に言いました。男より強い女性って…………水晶様、摎様、龍乱様、雲龍様、阿毘姫様などほとんどだと思うのは私だけかなぁ。温和しいのは私と龍驤、レイアさん……コレットさんなど少数なんじゃ………
「まぁ、とにかく、ロラちゃんは温和しい方がかわいいわよ。」
「おっとりしてるしね。」
「えっ??」
二人と私は公園に移動し雑談しています。よく見ると、公園では擬似精霊達が遊んでいました。エイルさんにシーナさん、ラズライトさんにユリアさん、ペルセポネさん、リナライトさんに風の擬似精霊なんかもいます。私達はそこでしばらく雑談をして別れて帰宅しました。
「「おかえり。ロラ。」」
「ただいま〜。コスモス姉妹に出会ったよ〜」
「あの二人!?また脱走したのね………」
「また、メナとエリカね………」
私が帰宅するとお姉ちゃん達が出迎えてくれました。そして、私がそういうとお姉ちゃん達は溜め息をついていました。脱走癖があるんだ…………また?
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