テイルズ学園
温和な私
「そう。楽しんでたのね。」
「うん。」
「ロラちゃん、かなり楽しんでたよ。特にミトス君とすごく楽しそうだったわ。」
「/////////」
「ロラ、よかったわね。」
「くすくす。」
「もう〜お姉ちゃん、からかわないでよ〜」
「まぁロラはかわいいからねぇ。」
私とショコラさんがま夕飯を食べながらモルお姉ちゃんとレオお姉ちゃんと話していました。 ショコラさんが言うと私は真っ赤に染まるだけです。そんな様子をみて笑っていたりするのはモルお姉ちゃん。私が甘えん坊だということを知ってのからかいです。もちろん、私は怒りますが、そんなに迫力はないみたい…………レオお姉ちゃんはそう言いました。
その頃、退魔士の木村隼人さんは街に妖気が入った事に気づき暗闇の街に出ていました。そんなことは私は気づきませんが…………
「……………また、お前か。宮御(くおん)水晶。」
「悪かったわね。私は今、警官やってるのよ。んでもってパトロール中よ。」
「お前がか?まぁいいゃ。」
「悪かったわね…………。」
寮の外でハイラル六将の水晶によく似た女性と話していました。
「外に誰か居るみたいね。」
「そだね。ちょっとみてくるわ。」
「ロラ、ミトス君に告白された?」
「ケホッケホッ!!………まだ……私から告白する勇気ないよ………水晶様と違うのだから…………」
「当たり前よ。」
「勇気を出しなさい。いつかはそれが必要になるのだからね。なんなら、ミトス君呼び出そうか?」
「///////////」
モルお姉ちゃんとショコラさんが気づき、外に向かいました。残されたのはモルお姉ちゃんとレオお姉ちゃんと私の三人。直後に電撃の音が聞こえて来たのは気のせいでしょう。そんななか、私が言うとレオお姉ちゃんは当たり前と言い、モルお姉ちゃんはというと、ミトス君を呼び出そうと電話に手をかけます。私は困ってしまいました。
「やめなさい。モル。ロラがかわいそうよ。」
「わかったわよ。」
結局、モルお姉ちゃんはレオお姉ちゃんに怒られていました。ちなみに、この寮にはテイルズ学園の高等部に通う生徒の四割が入居しています。部屋も広いため居住性はすばらしいの。残りはアパートを借りたり、マンションに住んだりしています。例外として、ディーネ様、シフォン様、マオさん、シルフィさん、水晶様、リンク君等は前者二人はラバウルや救いの街、王都、クロックタウンから来ている生徒もいるの。
「ショコラさん何だったの?」
「私にはよくわかりませんでしたが、引ったくり犯を撃沈して警察呼んどきました。」
「そ、そう……………」
「やるわね。」
「ロラちゃんはかなり温和しいですね。」
「そうなのよね。温和しい上におっとり系で、萌えるのよ。ちなみに、結構片想いされてたみたいだけど全く気づか無かったことも多々あるわ。」
「温和ならいいですよ。私のお姉ちゃんなんて天然だから、予測できないもん。」
私とお姉ちゃん達が話していると、ショコラさんが帰ってきました。ショコラさんは引ったくり犯を撃沈して来たとのこと。強いねぇ〜。私の性格に気づいたショコラさんはお姉ちゃんに聞くと、レオお姉ちゃんが答えました。私は恥ずかしくて穴があったら入りたい気持ちでした。
『ピンポーン』
「はい?」
「ミトスだけど、ロラちゃんいます?」
「いるわよ。ちょっと待ってね。ロラ!!ミトス君来てるわよ。」
「ええ?」
「モル、電話した?」
「してないわよ。」
突然、インターホンが鳴りレオお姉ちゃんが出るとミトス君でした。私に用事とのこと。私は首をかしげつつ、玄関に向かいました。その後ろでレオお姉ちゃんがモルお姉ちゃんを問い詰めていました。これは怖い。向かうところ敵なしのショコラさんも怖がっていました。
「ロラちゃん、ごめん。渡し忘れてた。」
「??」
「誕生日今日だったよね。」
「私の誕生日明後日だけど…………」
「「…………………」」
―――――どうしよう。チェスターにだまされた……なにがロラちゃんの誕生日今日だよ……赤っ恥かいてしまったじゃないか。
「でもありがとう〜。ミトス君………?どうしたの?」
「あっ、いや………どうしょう。ロラちゃん////」
ミトス君に呼ばれた私は廊下に出ていました。廊下は今人気はなく、ミトス君は私に小さな紙袋を渡そうとしてきました。私は訳が分からず、戸惑っているとミトス君は私の誕生日が今日だと思っていたことが発覚しました。私はバツが悪そうに言うと私もミトス君も沈黙。ミトス君は内心、だまされた事に気づきました。だましたのはチェスターさんのようです。そんな私はミトス君に言いましたが、戸惑っていたままで、いつしか、私の方から抱きついていました。
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