テイルズ学園
おかえり(2)
私はまだ眠ったまま。ミトス君は私を抱きかかえ、ショコラさんは荷物持ちをしています。
「ロラちゃん疲れたのね。」
「多分ね。かわいい寝顔だね。」
「うん。そうねって………私の部屋の鍵リースが持ったままだ…………」
「ロラちゃん家に泊めてもらえば?」
「レオさんに聞いてみるわ。」
そんな私をみてミトス君とショコラさんが話していました。私は熟睡中。その頃、リースちゃんのほうはというと………
―――――あっ、ショコラに鍵渡すの忘れてた。まぁいっか。
やはり彼女は天然キャラですね…………ショコラさんは締め出しを食らいました。そして…………
「ロラちゃん着いたよ。」
「あー、ダメね………しがみついてる。」
『ピンポーン』
『はーい。どなた?』
「ロラちゃんお届けです」
『ガチャン』
「ミトス君と………いえ、ミトス君ロラ届けてくれてありがとう。ロラ、起きなさい!ロラ!!」
「う〜ん…………あれ?私寝てた?あっ/////////」
家につき、ミトス君が私を揺するが私が起きる気配はなく、インターホンを鳴らし、レオさんを呼び出し、寝ている私を起こしました。初めは寝ぼけ眼だった私だけれど状況が分かり、私は恥じらっていました。
「えっとそちらの女性は?」
「私はショコラ。ショコラ・フライス・フォン・フローラ。リース姉さんの従姉妹です。すみませんが一晩泊めてもらえますか?お姉ちゃんに鍵貰うの忘れて入れないので…………」
「そうなの?私はレオ。わかりました。」
「ソファーにふとんで良いですよ。」
「ミトス君………今日はありがとう〜。」
「ロラちゃん、僕も楽しかったよ。またね。」
「うん。」
レオお姉ちゃんとモルお姉ちゃんがショコラさんに尋ねると彼女はそう答えました。そして、自分の状況を説明して泊めてもらうことになりましたが、私達の部屋はふとんは来客用もあるのだけれど、折りたたみ式ベッドを押し入れから出す必要があるの。ショコラさんはお構いなくとのことですがそうもいきません。風邪も引きやすいし、いろんな意味で問題があります。
「ロラ、気に入った服あったかしら?」
「うん。三着ほど買って来たよ〜」
「あっ、ゴスロリ………珍しいの買ったわね。」
「うん。すずちゃんとショコラさん、ミントさんがかわいいって言ってくれたから…………」
「ロラは童顔だから似合うわよ。」
「ロラ、ショコラさん、軽く夕飯食べますか?」
「「はい。お願いします/うん。」」
私に言ったのはモルお姉ちゃん。私が買って来た服を見て言いました。私は素直に答えるとモルお姉ちゃんは似合うと言ってくれました。ちょうどそのとき、レオお姉ちゃんが夕飯の用意をしてくれました。私達はお腹が少し空いていたので軽く貰うことにしました。モルお姉ちゃん達は今日、楽しんでこれて良かったねという風な感じで夜遅くとはいっても午後9時だけれど、何もとがめたりはしませんでした。
「あっ、お姉ちゃん、お土産、バームクーヘンとパウンドケーキ買ってあるよ〜。」
「ロラ、私達の分は良かったのに………でもありがとう。」
「そうね。ありがとう。」
「ロラちゃんは姉思いなんですね。」
「ええ。ロラは良い子にしてたかしら?」
「ミトス君と仲良くやってたわ。ナンパ男は私が撃沈させてたから大丈夫よ。」
「ショコラさん強いのね。」
「ええ。王宮警護隊に所属していて、実力は十二鬼将とまではいきませんが………それなりにはあります。」
「なるほど。」
「ちなみに、ナンパ男の八割が司馬穣且の部下でした。」
「さすがスケベ大魔王ね…………」
私がお姉ちゃん達にお土産の事を言うとお姉ちゃん達は私に言いました。しかし、お姉ちゃん達は嬉しそうです。そんな私達をみてショコラさんが言いました。レオお姉ちゃんは私が良い子にしてたかと尋ねると頷き、そして、ナンパ男を撃退したと言います。さらに、その内訳がほとんど司馬穣且の部下だときいて呆れ果てていました。当たり前だけれど……………
「これは………わざわざ高い店に行ってくれたのね。」
「これは名店の蒼天のパウンドケーキとバームクーヘンね。お金返そうか?」
「いいよ〜。せっかく首都まで行ったんだからこれくらいはしないと………」
「でも悪いわ。じゃあ、ほしいの買ってあげるわね。」
「うん。」
「カラオケ楽しかった?」
「楽しかったよ〜。私の歌誉められたり、チェスターさんの歌はひどかったけど………」
「あそこまで音痴だったら騒音と何一つ変わらないわ。」
「そ、そう……………」
そして、モルお姉ちゃんは私の買ってきたお土産をみていました。そこへ、レオお姉ちゃんも近づき、私に言います。お金を返すわと言われたけど私は善意で買ったのだから受け取りを拒否するとお姉ちゃんはそう言いました。そして、モルお姉ちゃんが私に聞くと私はそう答えます。そして、横からショコラさんもそう言うとお姉ちゃん達はそんなにひどい歌だったんだとつぶやいていました。チェスターさんが歌うとみんな撤退したもんね〜。ちなみに、エリアス族は基本的にみんな歌がとても上手です。
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