テイルズ学園
楽しい買い物
私達が食べ終わり、通常の半分の代金を払った時には二時を過ぎていました。なかなか美味しい店だったなぁ。ちなみに私が出発する前にお姉ちゃん達はこう言っていました。
『ロラ、多分クレスさん遅刻すると思うわ。』
『たぶんするよね………』
『たまにはかわいい服買って来なさい。晩御飯遅くなっても良いから。ポルカちゃん、この前司馬穣且をノックアウトしてたから。』
『うん。わかった。』
『はいお金。たくさん入れてあるわ。私達のお土産は要らないから、自分の気に入った服買って来なさいね。』
『あっ、うん。ありがとう。お姉ちゃん。』
お姉ちゃんの言うとおりになったね。クレスさんの遅刻………ちなみに、さすがのアーチェさんもご満足のようです。あれだけ食べればねぇ…………
「あ〜食った食った。満腹。満腹」
「当たり前だ!!そんだけ食えば十分だろうが!!」
「アーチェさん、女性としてその言葉は如何なものでしょうか。」
「アーチェさん、口が悪いですよ。」
「ロラちゃん、気に入った服あるといいね。」
「うん。」
「ロラちゃんかわいいからゴスロリ系はどうかなぁ。」
どこかのオッサンみたいなことを言っているのはアーチェさん。突っ込んでいるのはチェスターさん。すずちゃんはそう指摘し、ミントさんが注意していました。ちなみに私に言っているのはミトス君。妙なことを言っているのはリースちゃんです。
「ゴスロリ?」
「ゴスロリ………ゴシックロリータの略でこんな服です。」
「私に似合うかなぁ。」
「色を変えれば似合うと思いますよ。ロラさんは童顔ですから。そうですねぇ、薄桃色とか白なら似合うと思いますよ。」
「ねぇねぇあたしは?」
「お前は黒服でいいんじゃねぇ?魔女っ娘だし。なぁクレス。」
「なんで僕に振るかなぁ。」
「「試着してから決めてみてはどうでしょう。」」
私達はブティックに、ミトス君とクレスさん、チェスターさんはゲームショップへ(チェスターさんによる覗き防止のため。)途中まで同じなのでみんなで話していました。別れてもこちらには魔法剣士で実力は十二鬼将達に近いショコラちゃんがいます。ナンパ男は瞬殺だね。
「ねぇねぇ、お嬢さん達ひまかい?お茶しない?」
「やめた方がいいですよ?こちらにはお金がいくらあっても足りない人居ますし、それに、十二鬼将並みの仲間居ますから。」
「いいじゃないか。」
「しつこいですね。ならば仕方ないわ。実力行使させて頂きます。いきますよ!!凱旋と勝利。慈悲無き万軍の蹄!!アプロディースメント・ソニック!!」
「いっくよ〜風のごとく旅し、霧と嵐の中に住う者よ………応えよ!!オーゼルヴィアヴィ!!」
『パン………ビシャアァァァン!!』
『ドオオン!!』
「ぐわぁぁぁ!!司馬穣且様あぁぁぁ!!」
速攻でナンパ男登場です。すずちゃんが言いますが退きません。こうなっては仕方ないとショコラさんとリースちゃんが攻撃を開始。前者はアプロディースメント・ソニックを後者はオーゼルヴィアヴィを放ち瞬殺しました。この人、司馬穣且の部下なんだ………
「上が上ですから下も下ですね。」
「そうだねぇ。」
「哀れな…………心無きもの達よ……。恥じなくても良いわよ。あなたと私じゃ力の違いがありすぎるのだから。」
「さて、買い物買い物。」
「ロラちゃんも何着か買ってはどうでしょうか?」
「そうだねぇ。う〜ん。どれ試着しようかなぁ。」
倒れたナンパ男(司馬穣且の部下)を見てすずちゃんが言います。その横で不気味なことを言っているのはショコラさん。はっきり言って怖いよぉ。アーチェさんはそんなナンパ男を無視してブティックに入って行きました。私には初めての場所。何があるのかわかんない。ちなみにチェスターさんやクレスさんはたくさんのゲームを買うつもりのようです。
「ロラさん、この色なら似合うと思いますよ。」
「えっ。あっ、うん。試着してみるね。」
すずちゃんは私に似合いそうなそのゴスロリ系の服を渡します。少し着方がわからないからすずちゃんに教えてもらいながら…………フリルのレースが多いね。これ………
「あの?どうかなぁ。」
「やっぱり似合ってますね。」
「似合ってるよ。それにしなよ。ロラちゃん。」
「うん。かわいいよ。」
「「似合って居ると思いますよ」」
「私も買いますね。」
「水着に限るでしょ。一目惹くわよ。」
「いやいや、メイドでしょ」
私が聞くとそれぞれ感想を言ってくれました。上から、すずちゃん、アーチェさん、リースちゃん、ミントさん、ショコラさんそして、ポルカちゃんです。誰?変なこと言ってるの。明らかに場違いです。
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