テイルズ学園
ハイラルの街
「いや、あれは目覚ましを間違えたのさ。」
「うーむ…………」
「寝坊の帝王ですね……ちなみに私は魔法剣士です。」
「えっ?ショコラちゃんって魔法剣士なのか?」
「はい。そうですよ。十二鬼将ほどの実力はまだありませんが………並みの武将なら勝てます。」
「へぇ見かけによらず強いんだ。」
「ショコラ、何かあったらショコラちゃん守ってあげてね。か弱いから……」
「わかりました。」
クレスがみんなに言うと、ショコラちゃんがそう言いました。それに驚いたのはリースちゃん以外の私達。十二鬼将?って何かしら………噂だと六大将軍と互角らしいわ。並みの私達なら勝てるってそれでも十分に強いと思うんだけれど………そして、リースちゃんはショコラちゃんに私を守るように言いました、
私、なんか情け無いなぁ………何にも出来ないなんて………私、お姉ちゃんみたいだったら良かったのに………
「私、アーチェさんみたいだったらいいなぁといつも思うの」
「ロラちゃんはロラちゃんだよ。」
「ロラちゃんが」アーチェみたいだったら……それこそ、嫁の貰い手がいねーよ!!今のままが絶対かわいいって!!
「なんですってぇ!!スケベ大魔王!!」
「アーチェさん、わかってますよね?こんなところで魔術を唱えようとすれば………チェスターさんも止めましょうね?」
「「はっ、はい。すみませんでした。」」
「「「「「」」」」」
「分かればよろしい。」
私がそうつぶやくと、ミトス君はアーチェさんを刺激しないように言いましたが、チェスターさんは思いっきり言いました。アーチェさんが激怒しインディグネイション、エクスプロードを唱えてしましたが、ミントさんが杖を持ちながら、黒い冷たい笑いを浮かべていました。怖い。すずちゃん以外がすくみあがります。周りの客もすくみ上がっていました。特にアーチェさんとチェスターさん。ちなみにショコラちゃんはいつでもフォーソードを抜けるように身構えでいました。その構えは見事なものです。
「やれやれ………」
『まもなく、王都ペテルブルグでございます。この駅で快速特急、斉州行きに連絡いたします。快速特急ご利用の方はつきましたホーム、向かい側三番乗り場でお待ち下さい』
「おし、降りるぞ。」
「うん。」
「さーて、レストランに直行よ!!」
「おい、アーチェ、割り勘ってこと忘れてねぇよな。」
「んなことわかってるわよ。」
「ショコラ、お金大丈夫?」
「大丈夫。姉さんの分も持ってるわ。」
「帰ったら返すわ。」
「いいよ。」
「今、午後一時です。」
呆れて居るのはクラース先生。そして、アナウンスが入り、駅に到着しました。チェスターさんが合図をして駅に降り立ちます。王都だけあり、人は多く、駅も広い。サラリーマンもいます。休日出勤かなぁ。アーチェさんがそう言うと、チェスターさんがそう言いました。リースちゃんはショコラちゃんに聞いていました。どうやら情報が伝わってない様子です。
「さて、カーフェイ探すか。」
「そうだな。」
「うむ。」
−−−−−−どこにあるのかなぁ。
『ドン』
「おい、お嬢ちゃん、よくも俺の一張羅汚してくれたな。」
「うるさいですわね。人が多いから仕方ないでしょ?」
「落とし前つけてやろうか?」
「逃げるなら今の内よ?警告するわね。私は強いわよ?」
「おい!やっちまえ!!」
「やむを得ません。」
そんななか私とチンピラがぶつかり案の定絡んで来ましたがショコラちゃんが割って入ります。そして言い争います。
「風に乗るが如く旅し、霧と嵐の中に住まう者よ…応えよ!!オールゼルヴィアリィ!!」
「なんだ?!」
『ドオオン!』
「オ〜ノ〜!!」
「哀れな………心無き者達よ。」
「くっ、くそっ!!」
「見たもの信じて死になさい!!イマジナリーウーンズ!!」
「すっごく痛いんですからね?ネザースレイター!!」
「「オ〜ノ〜!!」」
「夢の痛み忘れなさい。」
「よーし。」
一人目が殴りかかりますが軽く回避してオールゼルヴィアリィをたたきこむといかにもヘボい声をあげて倒れます。残り二人はショコラちゃんのイマジナリーウーンズとポルカちゃんのネザースレイターにより轟沈しました。その後ろではリースちゃん、クレスさん、ミントさんらも身構えていましたがあっさり片付けられたことに驚いていました。
それから、数分後カーフェイに到着しました。意外と離れていませんでした。しかし、一時だと言うのにかなりの賑わいです。
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