テイルズ学園
ハイラルの街へ(4)
 お店の候補は和食の『涼屋』、洋食の『フォンデュ』、中華の『王維』の三軒。なかなか決まらないわ………
 実質、和食と洋食の二軒だけれども………

 「しかし、見事に分かれたな。」

 「そうですね。グルナビに他になにかありませんか?」

 「これはどうだ?」

 「それは居酒屋でしょ!!」

 「“カーフェイ”なんてどうだ?和洋でなかなかの店だそうだ。」

 「そこにしましょう。」

 「そうですね。」

 クラース先生とミラルド先生がそういう。次に出したのは居酒屋。速攻でミラルド先生にハリセンで叩かれていました。結局、カーフェイという有名なレストランに決まりました。この時間、混んでないかなぁ。

『まもなく、クロックタウンでございます。』

 「やっとクロックタウンか………二時間は座りっぱなしだぜ。ん?ロラちゃん寝てるのか?」

 「あっ、私、起きてますよ。」

 「あっ、悪いな。起こしちまって。」

 「すぅーすぅー」

 それから二時間経過してアナウンスが入る。ここまでが長いんだよね……トランプ組の私達のうち寝てたのは私とショコラさん。リースさんやポルカちゃんは窓から外を見ていました。私とショコラさんは通路側なのでみることは出来ないの。

 「ところで、ロラちゃん、いつも地味な服だよね。かわいいけれど、たまにはさぁ、お色気のある派手な服も似合うと思うよ。あたしが選んであげようか?」

 「えっ!?」

 「やめとけ!アーチェ、俺達からしたら嬉しいが、無理強いはかわいそうだぞ。」

 「アーチェ、ロラちゃんはおとなしい服がかわいいと思うよ。」

 「ロラさんはおっとり系の少女ですから。露出ある色気づいた服は避けたほうがよろしいのでは無いのでしょうか。」

 「私もミントさんに賛成します。以前、露出ある服を着ていた時も性格と見た目があっておらず、ちょっと浮いていました。司馬穣且には受けていましたが………」

 アーチェさんが私に言います。私は返すことが出来ず黙っているとミントさんとすずちゃんが助けてくれました。ちなみに、上から、チェスターさん、クレスさん、ミントさんにすずちゃんです。リースちゃんにショコラちゃんは会話に入れませんでした。
 その頃、他の生徒は………リンク君と水晶様はハイリア湖の街、ラバウルに到着していました。ディーネさんとシフォンさんはグレートベイの別荘にいました。などそれぞれのやりたいことをやってる人、私達のように外出している人。それぞれ、休日を楽しんでいました。

 「王都ペテルブルグに着く頃には昼過ぎだな。」

 「確かに。」

 「平日じゃないし、そんなに混まんだろ。」

 「だと思います。」

 「そうだね〜」

 しかし、列車は今救いの街に向かっています。騎馬で半日。電車で約一時間。快速急行なのでこの駅には留まりませんクラース先生やチェスターさん、すずちゃんとリースちゃんが話していました。

 「しかし、クレスの寝坊には参ったな。」

 「えっ?」

 「?」

 「実はな、耳元でフライパンをお玉で叩いてみたんだが起きず、リースちゃんとショコラちゃんのあ…なんだったけ?」

 「「アプロディースメント・ソニックです。」」

 「そうそう、それを食らっても寝てたんだよな。」

 「えっ?それでよく無事だったね………」

 「普通なら大怪我間違いないですよ。」

 チェスターさんがしみじみ言うと私とポルカちゃんは顔を見合わせます。さらに、チェスターさんが説明を加え、技名を忘れたため、ショコラちゃんとリースちゃんが技名を言っていました。驚いた私達。普通なら死んでます。なんせ、魔法なのですから。

 「そのくせ、水戸黄門で起きるんだから全然わからん。」

 「「………………」」

 「僕ならインディグネイション食らわすけどね。」

 「げ!!ミトス!!なんで居るんだよ!!」

 「王都に用事さ。あっ………」

 「?」

 チェスターさんがそういう。と後ろから言ったのはミトス君。ミトス君は私に気づき背けました。私は首を傾げていました。
 ―――――そういうことですね。ようは乱暴なことを言ったのをロラちゃんに聴かれたから背けたんですね。

 ―――――ロラちゃんに気があるようですね。

 「??どうしたの?」

 「何でもない………」

 ―――――言える訳ないよ。ロラちゃんが好きだなんて……このメンバーの前で。

 いち早く気づいたのはすずちゃんにミントさん。ショコラちゃんとポルカちゃんは不審に思い聞きましたが一言で済まされました。その間私を見つめたまま。言えないのは当たり前。なぜなら言いふらされたり茶化されたりする元凶のアーチェさんとチェスターさんがいるから。
 以前、水晶様の恋人を暴露したチェスターさんは彼女の側近にボコボコにされていましたから。

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あきゅろす。
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