テイルズ学園
ハイラルの街へ
 翌朝、私は支度をして涼の入り口で立っていました。

 「ハニー、おめかししてお出かけかい?」

 「……うん。」

 「アホ神子!!」

 「ちょっ、しいな!!」

 「ふざけんじゃないわよ!!双牙斬!!」

 「ちょっ、お前それ使えね……ギャアァァァ!!」

 そんな私に気づいたゼロスさんが私をナンパしてきました。でも、速攻でしいなさんに見つかりいきなり双牙斬を喰らっていました。しいなさん、使えないはずの技で………。そういや昨日、浴場で騒ぎあったわね………

 「あっ、ロラさん、おはようございます。」

 「おはようございます。」

 「あっ、すずちゃんにポルカさんおはようございます。」

 「おっはよ〜。」

 「おはようございます。」

 「「「おはようございます」」」

 私が待ち合わせに来たのは午前八時三十分。それについですずちゃんとポルカさんが来ました。それから五分後にアーチェさん、ミントさんが来ます。

 「あと二人ですね。」

 「また遅刻するんじゃない?」

 「有り得ないことはありませんね。」

 「みんなはやいな。ん?クレスは?」

 「まだみたいです。」

 ミントさんが言うと、アーチェさんが答えます。それに呆れた様子のすずちゃん。とそこへチェスターが到着します。ちなみに現在、八時五十分です。

 「あの〜私も混ぜてくれませんか〜?」

 「「「リースちゃん。いいですよ。/OK/オッケー」」」

 「またクレスは遅刻か………言い出しっぺがよくやるぜ。しょーがねぇ。リースちゃん、叩き起こしにいくぜ。」

 「はい。」

 待ち合わせに現れたのはクレスではなくリースちゃんでした。彼女も来たいとのこと。速攻でオッケーを出すミントさんにアーチェさん、チェスターさん。その後、二人はクレスさんの部屋に向かいます。

『ドンドン!!』

 「おいクレス!!起きろ!!」

 「鍵開いてますよ〜。」

 「不用心だな。全く。」

『がちゃ。』

 「グーグー。」

 「リースちゃん、耳を塞げ。いくぞ!!」

『ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!』

 彼の部屋をけたたましく叩くチェスターさん。しかし、返事はありません。リースちゃんはふと鍵が開いていることに気づき、二人は入っていきます。そこで彼はやはり熟睡中。チェスターはフライパンとおたまを使い、激しく打ちつけます。リリスの技です。この騒音で王騎将軍、摎将軍、雲龍さんを始めとして、半径五十メートルの住人はみな叩き起こされたという。

 「起きないね。」

 「なんてやつだ!!」

 「?リースお姉ちゃん、何してるの?」

 「クレスさんが起きなくて……」

 「あれ使えば起きるかも。」

 しかし、クレスも強者。あれだけの騒音にもかかわらず、グーグー寝ています。ある意味最強。そこへ、騒ぎを聞きつけ従姉妹のショコラが来ました。

 「あれね。やってみようっと〜」

 「「凱旋と勝利。慈悲無き万軍の蹄!!アプロディースメント・ソニック」」

 「まじかよ!!」

『ビシャシャーン!!』

 二人の必殺技のアプロディースメント・ソニックが発動し、寝ているクレスさんを紫色の球体が包み、弾けると、雷撃が走ります。普通なら寝ているどころの騒ぎではありません。なんせ魔法なんですから。

『グーグーグーグー』

 「「あなたに罪はないわってうそ/えぇぇ!?」」

 「ここまで来ると逆に、尊敬もんだな。」

 必殺技を喰らっても平然と寝ている彼に違う意味での尊敬の眼差しを送る三人。ちなみに、ショコラは二日前に越してきたとのこと(リースもショコラ宅へ引っ越ししました)。

 「エターナル・フォース・ブリザード使えば起きるかなぁ」

 「やめて!!いくらなんでも死ぬわ!!」

 「どうしょう……」

 「衝皇蒼破陣つかう?」

 「部屋が消し飛ぶから却下。」

 「似たもの姉妹だ」

 リースちゃんが秘奥義を放とうとして止められ、今度はショコラが秘奥義を放とうとするとリースちゃんに止められていました。
 その時、

 『じ〜んせいらくありゃく〜もあ〜る〜さ〜♪』

 「「「水〇黄門!?」」」

 「うう〜ん。あっ、おはよう。」

 「「「まじかよ/うそ!!死者の目覚め喰らおうが、アプロディースメント・ソニック喰らっても寝てたのが、こんなんで?」」」

 いきなり、水〇黄門の主題歌が流れ、クレスは目覚めた。それをみて三人は脱力します。しかも、水〇黄門渋すぎるにも程がある。

 「おはようじゃねぇ!!いつまでねてんだ!!約束の時間過ぎてんだろうが!!!みんなに迷惑かける気か!!」

 「ん、今は九時…しまったぁぁぁぁ!!す、すぐいく!!」

 「入り口で待ってるぞ!!」

 胸ぐらをつかみどなるチェスターさん。怒鳴らて当然。今は九時半なんだから。

 「クレスは?」

 「もうくるだろ。水〇黄門で起きるとは……」

 「渋!!」

 アーチェさんがチェスターに聞くとそうこたえました。そばに見慣れないリースちゃんによく似た少女に気づくのに皆そう時間はかかりませんでした。

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