テイルズ学園
連休前(2)
「お嬢さん、俺として一緒に、お茶でも飲み二行かないかい?」
もうひとりいたよ……ナンパして来るの。二組のロニさんです。なんとかしてほしいよぉ。
「ちょっと!ロニ!!あんた何してんのよ!!」
「げっ!!ナナリー!?」
「………」
「また、バカがなんかやってるよ……懲りないなぁ。」
「屑が!!」
「そういや、ロニは前、森の疑似精霊にちょっかいだして、怒った彼女達にドクキノコ食らわされていたっけ………」
今度は二組のロニさんが私たちをナンパしてきました。しかし、速攻でナナリーさんに見つかってしまいました。ちなみに白い目で見ながら言っているのは、ジーニアス君にアッシュ最期、リンク君です。ドクキノコ食べさせられてよく死なないね…………
「ちょ、ナナリー!?その関節はそっちへは曲がら………ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「あ〜あ。またやられてるよ。」
「飛龍!!まちなさい!!」
「ジョーク。ジョーク!!」
「うるせー!!」
「はぁ。」
ロニはナナリーさんから関節技をくらい、断末魔の絶叫をあげていました。ちょうどそのとき、飛龍が雲龍の体操着を盗み出して変わりに大きな、蛇を入れてバレたため追いかけっこが始まりました。呆れた私たち。
「うわっ!!」
「えっ?きゃあ!!!」
廊下で関節技をくらっているロニに雲龍がつまづき、私に向かって盛大にこけました。わたしにかわす時間はなくそのまま雲龍さんと倒れました。
「おい!!ロラ大丈夫か?」
「あぅ〜」
「ロラちゃん大丈夫?」
私は雲龍にのしかかられていて動けません。なぜなら、私より身長が高いから(私は162cmで雲龍さんは178cm)。ちょうど、私の顔が雲龍さをの胸の位置になります。
―――――くそ、うらやましいぜ!!!
―――――ああ。
「雲龍!!さっさとどいて上げなさい!!!ロラちゃん困ってるわよ!!!」
「ごめんごめん。意外とロラちゃん胸おっきいわね。だいたい、Dcupくらいかな。」
「やん/////ば、バラさないで/////お願い/////」
「なに!ほんとか?」
ゼロスにチェスターは私をみて羨ましがっていました。龍乱が言ったので雲龍さんは私の上からどきました。どくとき私の胸の大きさをバラしました。恥ずかしがり、胸で腕をクロスして隠す私。司馬穣且が私に抱きつこうとして摎にふきとばされていました。
「調子に乗るな!!!」
「えっ?」
「こっちにはラズライトちゃんか。柔らかいな〜。」
「エッチ〜!!」
『ドゴォォォォン!!』
「ぐわぁぁぁ!!」
司馬穣且はラズライトちゃんと衝突し故意に胸を触ります。びっくりして怒ったラズライトちゃん。次の瞬間、かれは天井に突き刺さってしまいました。
「あ〜あ。言わんこっちゃねぇ…………」
「………………」
「哀れな末路だな。」
もうダメかも………………
「マスター〜!!」
「わわっ、ラズライトストップ!!」
「コココ………司馬穣且のセクハラ好きにも困ったものですねぇ?」
「それより、女の子に負けてるようじゃぁ、六大将軍とはいえないんじゃぁ………」
そう言ってるのはロイド君です。呆れながら言ったのはアッシュ君。直後、ラズライトちゃんはロイド君に飛びついています。ちなみに摎と王騎将軍はそう話していました。
「……………」
「雲龍、ロラちゃんいじめてはいけませんよぉ?いじめるなら司馬穣且にしてあげてましょう。喜びますよぉ?」
「まて!!それでは俺が変態になるだろうが!!」
ーーーーーこいつ自覚してねぇ。
ーーーーーなんとかならないのかい?
「当たり前よ。この色魔!!」
「どういう意味だ!!」
「文字通りよ。」
また、私は泣き出してしまいました。雲龍はオロオロし、王騎将軍がちゃかします。いつの間にか復活している司馬穣且が突っ込みました。それに反応しているのは水晶様。
「なるほど、俺が色気を―――――」
「いっかい、死んできなさい!!!水皇螺旋撃!!!」
「ダイヤモンドカッター!!」
「衝撃真空波!!」
「「いっけ〜マヒャロス!!」」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!!」
わけのわからないことを言った司馬穣且に水晶様が水皇螺旋撃を放ち、氷の疑似精霊ユリアのダイヤモンドカッター、エイルちゃんの衝撃真空波がユニゾンし、烈風と氷刃が彼を切り裂き、貫きました。普通なら即死です。
「まぁ、これくらいじゃ死なんだろ。こいつゴギブリ並みだしな。」
「「ロラちゃん大丈夫?」」
「なんとか…………」
「雲龍、いくら事故とはいえ、ロラちゃんはあなたより繊細な心の持ち主なのよ?彼女の隠していたい秘密をバラすのはいじめと変わらないわよ!!」
「………わかったわよ。」
再び倒れた司馬穣且。それをみてロイドがいう。私を気遣っているのは、摎様やミトス君達です。傍らで二組の級長である蒼龍が雲龍に注意していました。
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