テイルズ学園
ハイリアの街へ(3)
『まもなく二番線にラブレンヌ行き快速急行が六両編成で参ります。この電車は途中、クロックタウン、王都ペテルブルグ、カカリコ村、ラダトーム、ケセドニア、タウラ、ベサールに止まります。ラダトームから先ラブレンヌへは後の快速特急が先に到着致します。』
「おっしゃ乗るか。」
「そうですね。」
「「「王都へ行くのは初めて何だよね。私達。」」」
「そういやそうですね〜。」
アナウンスが入り、チェスターがそう告げます。ちなみに王都に行ったことの無いのは私とポルカさんとリースちゃんです。ショコラさんは来たことがあるようなんだけれど…………
どんなところかなぁ。
『ドアが閉まります。扉にご注意ください。』
「クロックタウンって大きな時計があるんだよね。」
「そりゃそうだ。出なきゃクロックタウンなんて言わねえだろ。」
「ほっとけい……」
『カァー………』
「でさぁ、お昼はどうするの?」
「うう…無視された。」
「う〜んどこでもいいよ〜。」
アナウンスが入りドアが締まりました。直後、クレスさんが意味の分からない事を言うと、チェスターさんが『何言ってんだ』的な顔をして言いました。直後、身を凍り付かせそうなギャグにつなげたクレスさんでしたが、アーチェさんはスルーしてお昼の話をしています。クレスさんは一人凹んでいました。
「…………水晶さんや、摎さんに聞いておくべきでした。」
「どうして?」
「あの方々は六大将軍として王都ペテルブルグ………言え、ハイラル城に入ったりしているようですから。」
すずちゃんがそう言うと、私やポルカさんが聞きます。彼女はそう答えました。
忍者の情報でもわからないんだ…………
「あら、ロラちゃん達じゃない。どたうしたの?カカリコ村に行くのかしら?」
「えっ?」
「ミラルド先生にクラース先生?」
「ほんとだ。」
「何しに行くの?」
突如声をかけてきたのはミラルド先生でした。なぜか顔に痣のあるクラース先生と一緒に………
突っ込みどころ多いね。
「先生のその顔……」
「これね、良い歳してピンナップマグを大量購入して読み漁ってるのを見たから懲らしめてあげたのよ。」
一同「……………」
「「「ピンナップマグって?」」」
「通称、ピー本。女の〇がたくさん乗ってる本です。」
「詳しいね〜恥ずかしくなって来ちゃった。」
「忍者ですから。というより司馬穣且の部屋には百冊はありますよ。司馬穣且はさらに〇〇に通ったりしてるそうですし。」
「さすがは超スケベ大魔王………」
「〇〇って」
「知らないほうが良いです」
私が恐る恐る聞くとクラース先生は聞くな!的な態度だったけれど、ミラルド先生がそう言いました。チェスターさんは『さすが先生』と言わんばかり。ミントさんやショコラさんは軽蔑の眼差しを送り、私達に律儀に説明してくれたすずちゃん。
私とショコラさんは恥ずかしさマックスで赤くなってしまっていました。さらにすずちゃんが言うと私が聞きましたがはぐらされました。
「この話は、純粋なロラちゃん、ショコラさん、ポルカさん、リースちゃんによくないから止めにしませんか?」
「ああ。そうだな。」
「ポルカちゃんにショコラ、ロラちゃん、トランプしませんか?」
「良いわね」
「いいよ〜」
「暇だもんね。」
『この電車はラブレンヌ行き快速急行でございます。次はクロックタウンまで止まりません。王都ペテルブルグで快速特急、斉州行きに連絡いたします。』
あぶない路線に入りかけていた(実際はもう入ってるかも)話をミントさんがここで切り上げます。そして、リースちゃんが私たちにきくとOKを出します。クロックタウンまでは一時間はかかります。
「王都ペテルブルグにつく頃はお昼だな。」
「涼屋は和食がおいしい。王維は中華。フォンデュは洋食専門だ。いずれも名店だ。」
「へえ〜。詳しいわね先生。」
「ああ。グルメナビを使ったからな。」
「オムライス専門店もあるし、カレー専門店もあるし、タンタン麺専門店もあるが……すずちゃんには向かんだろう。」
チェスターさんがつぶやくとクラース先生がいくつかの店を紹介してくれます。しかも、名店ばかり……
グルメナビなんて便利なのあるんだね
六大将軍達のおすすめも入ってますが……
「あたしは洋食がいいなぁ。」
「私は和食が………」
「「俺達はどっちでもかまわないよ。」」
「トランプ組は?」
「えっと…私、和食かな……」
「私?う〜ん。洋食かなぁ。」
「私は和食。」
「私は洋食で。」
お昼をどちらにするか迷っていてアーチェさんが私たちに聞きましたが、見事に二つに割れてしまいました。ちなみに……クラース先生は和食でミラルド先生は洋食です。二つに分かれるかも。
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