テイルズ学園
偶然?それとも謀略?
私は大事を取って休んでいました。とても退屈〜。だってすることないもん。えっ?なんでモルお姉ちゃんも休んだって?洗濯や買い物をしたり、私の護衛をしたりと………。
えっと、お昼や夕食は基本、自炊なんだけれど、できない人達のために食堂もあります。個別に風呂等もあるんだけど狭くて使いにくいから大浴場使ってる人も多いよ。
「お姉ちゃん、暇だね……」
「まぁね。でも、こればかりは仕方ないわ。」
「モスラの歌でも歌う?」
「モスラが来るから却下。」
「冗談だよ〜。」
暇な私。お姉ちゃんと他愛もない話しをしていました。
ちょうどその頃、
「ん、珍しいな。モルさんにロラさんも遅刻なのか?後は遅刻大魔王か」
「おいおい……ロラさんは無理だろ。頭に怪我したんだし。」
『キーンコーンカーンコーン』
「席に着け!!出席を取るぞ」
「先生!!アッシュ、ロラちゃん、クレス、ロイド、カイル、モルちゃん、摎ちゃんが来ていません!!」
「司馬穣且!!ふざけんなテメェ!!俺は来てるだろうが!!屑!!」
「穣且………後で覚えておきなさいね………。切り刻んであげるから。そして、………」
司馬穣且が私達のことをいうと、チェスター君がかばいます。その時、チャイムが鳴り、クラース先生がきました。出席を取ろうとする先生にいらんこと言いのお調子者、司馬穣且が言います。そんな彼にアッシュ君がキレ、摎は静かに後ろから言います。これには、摎さんの周りの生徒全員がすくみ上がっていました。
「飛翔天駆!!」
「おはようございます。」
『ドッカーン!!!』
教室のドアをぶっ飛ばして来たのはロイド君。そのあとにクレス君が続きます。あれ?カイルは?
そして、一時間目の休み時間………グラウンドでは一つの戦争が行われようとしていました。
「穣且、テメェ!!調子にのんなよ!!」
「司馬穣且?覚悟は?」
「ちょっ、す、ストップ!は、話せばわかる!!」
「分かるかボケ!!」
「問答無用!!!!魔神剣!!瞬雷神剣!!奥義!!衝破轟天雷(しょうはごうてんらい)!!とどめよ!!」
『秘奥義』
「塵と化せ……衝破爆砕陣!!」
「絞牙鳴衝斬!!」
「うっ、うわぁぁぁぁぁ!!」
「敵は、斬り捨てるのみです。ねぇアッシュ君。」
「当たり前だ。………三下が(司馬穣且)!!」
ぶちギレた、アッシュ君と摎さん。司馬穣且に連続で斬りつけ、さらには秘奥技まで………。しかし、二人の攻撃はグランドで行われたため、校舎へのダメージは皆無です。そして、二人はそのまま教室に戻り、司馬穣且は木にくくりつけて森の疑似精霊にミハラセていました。
その頃、私は………教室の事は知らずベッドにもたれて本を読んでいました。
「ロラ、リンゴ買って来たわよ。って、あなた、ほんとに本が好きね。まぁ、良いことだけれども。」
「あっ、お帰り。モルお姉ちゃん。だって、面白くて……。」
―――――ロラ、あなた案外図書委員向いているわよ。それにしても、アーチェさん達、ロラが本好きなの知ってたのかしら。
「お姉ちゃん?」
「なんでもないわ。それより、リンゴ剥く?」
「うん。無為で欲しいなぁ。」
「わかったわ。」
私とモルお姉ちゃんは部屋で話していました。私が読んでるのは漫画ではなくて小説です。他には趣味の熱帯魚とか………。そんなロラの様子をみてモルはそう考えていました。
そんなお姉ちゃんをみて私は呼びかけます。 しかし、返ってきた返事はそれでした。
―――――そういえば、役員きめの時、あの二人、恋人同士をくっつけようとしていたわね……風紀委員はたまたまのようだけれど。とすると……この前からロラを見ていたミトス君はひょっとして……
「ロラ、できたわよ。」
「ありがとう〜。」
モルお姉ちゃんはそんなことを考えながら、リンゴを剥いていました。(詳しくは嵐を呼ぶ、役員きめを参照してください。)しかし、チェスター君とアーチェさんはロラを推したが相方までは決めてはいませんでした。つまりは、ミトス君が立候補したのは、偶然か、あるいはミトス君も手を組んでいたかのどちらかでした。
「どうしたの?お姉ちゃん。」
「あっ、いや、なんでもないわ。ちょっと考え事をね………。」
「ふ〜ん。まぁいっかぁ。リンゴ美味しいよ。リンゴはやっぱりラダトーム産だよね。」
「確かにねぇ。」
私はリンゴを食べながら、お姉ちゃんの様子をみて再び呼びかけました。お姉ちゃんはまたしてもはぐらかしてきました。私に言えないことあるのかなぁ………。私は深く考えるのを止めてリンゴを食べていました。
確かに、モルの考えている事はロラには話しにくい。それは無理も無いことです。そればかりは………。
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