テイルズ学園
嵐を呼ぶ、学級委員(2)
「ではクレス君にミントさん頼むぞ。」
「「はい……」」
―――――絶対謀略かかってるよなこれ……………
二人はしぶしぶ承諾しました。大半はアーチェさんにチェスターさん達の謀略です。ちなみに、風紀委員や図書委員にも策略の気配が……………
「では次、風紀委員を決めたいと思います。」
途中から司会者がレオお姉ちゃんに変わりました。級長だからでしょう。
「お前たちには感謝している。その役目こそ…………」
「やかましい!!!屑が!!!失せろ、絞牙鳴衝斬!!!」
「「グラビティ!!!」」
「ぐはぁ!!!!」
「しつこいなぁ〜もぉ。」
アビシオンが私こそと気合いを叫ぶ。アッシュはキレて斬りつける。モルお姉ちゃんとジーニアス君がグラビティで潰す。ちなみにクラース先生は寝ています。ちょっと、先生!!!寝ないで〜
「風紀委員だと………王騎将軍や摎将軍、リースちゃんにリンク君シフォンさんにディーネさんがいいんじゃない?」
「そうだなぁ。」
「リースちゃんとリンクが一番いいんでねーの?」
「仕方ありません。投票で決めましょう。六人を除いた残りで決めましょう。ただし、立候補以外の名前を書いたら無効票にします。」
再び投票になりました。今回は六人。
結果
リースさん…………5票
リンク君……………5票
王騎将軍………………8票
摎将軍………………8票
シフォンさん………………3票
ディーネさん…………………3票
無効票
ロラ(私)………………5票
アビシオン……………1票
「おやぁ?私のようですねぇ。コココ………仕方ありません。引き受けましょう」
「私と王騎様?」
「誰〜私に入れてるの立候補してないのに。」
というよりアビシオン自分で入れて悲しくないのかなぁ?王騎将軍と摎に決定しました。
「ロラ、無効票に名を連ねるくらい何だから人気あるわよ。」
「でもぉ……………」
「図書委員を決めたいと思います。」
―――――よし、あの娘推すよ。
アーチェさんが意気込む。
「ロラがいいと思います。」
「えっ私?!なんで?!」
アーチェさんがいきなり私を推してきました。私はリーダーになる手腕はないですし……………私は人を引っ張るより、引き連れられるタイプなのに…………どうしょう……………
「もうひとりは?」
「やべえ決めてなかった。」
「僕がやるよ。」
そう言って挙手したのはミトス君。
残りは体育委員と副級長。実はこのクラスは保健委員が一番忙しいのです。なぜなら毎回けが人がでるから。体育委員はというと…………
「私…………」
「体育委員はつまらない策略を張ってるチェスターさんとアーチェさんでお願いします。」
「どっしぇぇぇ!!!!な、なんの事かなぁ?」
「な、情けないぜ…………」
「アーチェさん、あなた達のしょぼい策略なんてこの私の掌をみるようなものよ。人に無理にやらせるとは器量が知れるわよ。ちなみに魔術をとなえても、私の張った結界の前では無力だからね。」
「わかったわょ!!!!」
「しょーがねぇなぁ。わかったよ。」
そう言ったのは軍師家で策略の権化の水晶さん。どうやらバレていたようです。ちなみに、彼女を始めとして、アッシュ、ジーニアス君は生徒会執行部の常任メンバーでもあります(こちらは全生徒の投票による選挙です)。
「後は副級長だけですね。姑息な策略は却下いたします。」
「この役目こそ………私が求めていた…………」
「お前は黙ってな!!!!」
「ねぇ、ロイド〜アビシオンさんてなんなんだろうね。あっ、阿毘姫さんの一族かなぁ。」
「はぁ?!誰がこんな気合い魔神なんか!!!!禁じられし炎界の門今こそ開け!!!!エクスプロージョン!!!!」
『グワァァァン!!』
「そんな、馬鹿な!!!」
あまりにうるさいアビシオン。コレットがそう言います。すると、阿毘姫が反応しアビシオンにエクスプロージョンを放ちます。とっさの水晶さんの結界で被害はアビシオンだけに収まりました。彼は黒こげで天井に突き刺さっています。もうダメかもしれませんね。
―――――あ〜あ…………私がなんで…………
ちなみに、この時点で人を引っ張ることのできるクラスメートはシフォンさん、ディーネさん、リースちゃん(王族だから)、クロード君、司馬穣且さん、モルお姉ちゃんの6人。リースちゃんとお姉ちゃんとクロード君意外は階級は大将軍。クロード君は小慰です。
「埒があかないわね。私がやるわ。」
そう言って挙手したのはシフォンさん。これで全員揃いました。
級長………レオ
副級長……シフォン
保健委員………クレス、ミント
風紀委員………王騎、摎
体育委員………アーチェ、チェスター
図書委員………ロラ、ミトス
ちなみに、生徒会執行部の三人は罷免届けがなかったのでそのまま、継続です。
―――――なんでかなぁ。私やりたくなかったのに……………やだなぁ。
私は一人、心の中でささやきました。なぜなら、ほとんど強制だったからです。もぅ……………そんな私を優しく見つめていたお姉ちゃん達でした。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!