テイルズ学園
新学期(3)
 「ミントさん、クレスさんとデートするんですか?うっしっし………」

 「やめなさい。アーチェ。」

 アーチェがそういいますが、速攻でレオに止められてしまいました。

 「お姉ちゃん………」

 「ロラ、どうしたの」

 「明日何しようかなって……」

 「街にでも出る?」

 「そうしようかなぁ。」

 「私は道路工事にでもでて………全てを砕け!!」

 「「うるさい!!!!」」

 私達は寮へ帰宅しながらお姉ちゃん達と話していました。いきなり厄介者のアビシオンが現れ気合いを叫んでいました。速攻で近所の家から、空き缶やらガラス瓶やらが彼に投げつけられます。懲りませんね…………

 「シフォンさんは寮へ戻らないんですか?」

 「私か?私は流星艦攻(艦上攻撃機)に乗って来てるから自宅まで帰るわ。というわけでまた明後日ね。ロラちゃん。」

 シフォンさんはそういうと寮とは別の方向に向かいました。ハイリア王立学園街外れには普段使われていない滑走路が何故かあり、そこをシフォンさんが利用しています。
 ―――――――いいのかなぁ。

 「あら、ロラちゃん達、乗ってく?」

 「私達は寮だから遠慮しておきます。」

 「そっか。じゃあまた明後日ね。さようなら。」

 私達はシフォンさんの向かった方を見ているとディーネさんが現れ、私達を誘いましたがお姉ちゃんが断ると彼女もまたシフォンさんと同じ方向に向かっていきました。その直後、流星艦攻と天山艦攻が空へととびたっていきました。

 「なんで艦攻がいるのかしら………」

 「なんでも満員電車が嫌いだそうよ。」

 「………………」

 まぁ、それは分かるけど………
 「おーい、ジーニアス、明日ゲームしようぜ!!!」

 「えぇ〜!!!僕は授業の予習したいのに…………」

 「いいじゃねーか!!」

 後ろでロイドがジーニアスに遊ぼうと誘っていました。当のジーニアスは嫌がっていました。

 「私………ロイド君みたいにはなりたくなぃなぁ………」

 「ロラ、安心してみんなそうよ。」

 私はそんな心配をしています。ちなみに、ロイドは九九が出来ない。それでよく学園に入学できたものです………

 「お姉ちゃん、去年と同じように実力テストまたあるのかなぁ……」

 「四月には無いわ。来月ね。」

 ちなみに、私達の通うハイリア王立学園から進める大学は三つです。そのまま、エスカレーター式に上がるのと他大学へ行く、残りは士官/軍師育成学校に行くのに分かれます。大半は前者か二番目で極一部が士官学校へ進学します。

 「モルさん、ロラさん!!明日ゲームしないか?」

 「辞めておきます。休日くらい休ませて下さい。」

 「ちぇっ………そうだ水晶さん誘って………」

 「水晶(軍長)様は無理だ。あの方は多忙な方でな。やることが多いのだ。」

 「ふーん。まぁいいや。」

 案の定私達を誘いにきましたがたった一言で拒否し、水晶さんを誘うとしましたが……彼女の直衛隊に断られていました。“ロイド君はそんなの関係ねぇ”的な表情をしています。

 「明後日から授業ね………」

 「そうね。また予復習しないと………」

 そして、私達の寮に到着します。ハイリア王国首都より南東に位置する学園都市『ウィルガイア』。必然的に寮も学園都市にあります。寮の名前は『山城』。大半はここで生活しています。

 「お姉ちゃん、バイトしなくていいの?」

 「まぁ、生活はキツイけど……バイトすると予復習出来ないからやらないわ。必要なら仕送りしてくれるから。」

 「そうね。」

 私とお姉ちゃん達は部屋で話していました。前述の通り、バイトしないと家計が苦しいため一部の生徒はバイトをしています。コンビニ……喫茶店……スーパー……道路工事など……

 「仕送りたのむ?」

 「まだ大丈夫よ。」

 私達は新学期早々の騒動に巻き込まれて疲れていたのか、直ぐにお風呂へ向かいます。ここで気を付けないといけないのがチェスター、ゼロスそして、司馬穣且の覗き常習犯三人です。

 「………覗き三人衆が現れてほしくないなぁ。」

 「今回は大丈夫さ」

 「大丈夫。」

 「大丈夫ですよ」

 ―――――意味がわかんない……

 先に浸かっていたのは藤林しいなさんにルナ先生、摎さんにマオです。なぜルナ先生がいるんでしょう……
 
 「向こうにはですねぇ、隼人さんが伏兵になってます。隼人さんは……退魔師。忍の仕事もしてますから。」

 「それは安心ね。」

 そんなことも知らずスケベ三人衆がやってきました。

 ――――向こうにいるな。声からして……ロラちゃんに摎ちゃん、ひかりちゃん、しいなにルナ先生か……覗き―――はっ殺気?

 「誰かはしらねぇが殺気を出してるのがいる……」

 「でも俺達しかいねぇぞ……」

 「いや。間違いなく誰かいる。」

 三人はそんな事を回りに聞こえないように囁き合っていました。しかし、誰が伏せているかは女風呂の会話を参考にしてくださいね。

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あきゅろす。
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