テイルズ学園
風呂場の戦闘
 「……………」

 「…………どうする、チェスター。」

 「アーチェが居ない分、凶悪な反撃はなさそうだが……なんだ……この嫌な、空気は……」

 覗き三人衆はボソボソ話している。流石にこの重圧の中では覗きをするきにはならない――――

 「俺はいくぜ!!」

 司馬穣且が女湯との仕切りを乗り越えました。

 「えっ!?き、きゃあぁぁぁぁ!!!!み、見ないで!!」

 ―――――どうしよう胸見られちゃった………

 「ぐはっ!!!」

 タオルがずれて直そうとした矢先の穣且による覗き。対応出来ず、胸を見られちゃった私。
 とっさに私が悲鳴を上げると騒ぎ聞き脱衣所からアーチェが現れました。
 ちなみに司馬穣且は背中に無数のクナイが突き刺さり悶絶しています。

 「スケベ大魔王!!!また覗いたわね!!!」

 「今日は俺は無実だ!!覗いたのは司馬穣且一人だ!!」

 「アーチェさん、今回はチェスターさんやゼロスさんは無実ですよ。ちなみに、司馬穣且は木村隼人の攻撃を受けて轟沈してるはずよ。」

 「問答無用―――えっ、ホントなの…………ごめん!!」

 「………………」

 問答無用でインディグネイションを発動しようとしたアーチェ。しかし、摎が止めます。私は胸をもろに見られたショックで泣いていました。

 「おろ?ロラ、どうして泣いてんの?」

 「見られたのよ……胸をもろにね………ショック状態だからそっとしたほうが良いわね……」

 私に気付いたアーチェ。聞いてきましたが、お姉ちゃんが答えました。その間、向こう側では……

 ―――――司馬穣且………良いなぁ、うらやましいぜ……

 ―――――でひゃひゃひゃ………確かに。だが……泣かせてしまったら可哀想だぜ。

 ―――――当たり前だ。

 ゼロスとチェスターが司馬穣且から離れて聞こえないように会話していました。

 「「「「穣且!!!覚悟は良いわね………」」」」

 「た、助けてくれ!!」

 「「「「問答無用!!!」」」」

 お決まりの制裁が始まろうとしていました。怒っているのはアーチェ、藤林しいな、私のお姉ちゃん達です。逃げようとする穣且。

 「助けてくれ!!!」

 「「此方へくるな!!俺達まで巻き込まれる!!!」」

 「逃すか!!蔓需沙華!!」

 「ぐはっ!!!」

 現れた隼人さんの攻撃が命中し、その場にうずくまりました。もう逃げるのは不能。

 「天光満所に我はあり……黄泉の門開く所に汝あり……出でよ神の雷……」

 「なに?それは!!!」

 「紅き灼熱の業火を纏いし紅の巨人よ…………」

 「私の妹の仇!!!受けなさい!!」

 「漆黒の空を流れる光の川よ……レインボーモスラの名の元に具現せよ!!!」

 アーチェはインディグネイションのしいなは『イフリート』の召喚を……モル姉さん、レオ姉さんも何やら詠唱を開始しました。

 「これで終わりよ!!」

 「そんな………そんな馬鹿な!!」

 「インディグネイション!!」

 「イフリート!!」

 『消し炭にしてくれる!!!』

 「グラビティ!!」

 「スターライト・インフィニティ!!」

 『どっごーん!!!』

 「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 何故かファン〇ジアのOPと同じセリフのやり取りがありますが……アーチェとモル以外の二人は秘奥義……これをまともに受けた司馬穣且は壁にめり込み、全身黒焦げ……生きてるのが奇跡くらいの勢いです。

 「「…………南無……」」

 「お前ら良かったな。覗かなくて。」

 「お前かよ。しいなと同じ忍だからわかんねぇし。」

 二人は穣且であった物体をみて空いた口が塞がらず、呆然としていると険しい表情の隼人さんが登場しました。

 「まぁな。とりあえずは任務は成功………否、しくじった。穣且がやるとは思わなかった。自刃せねば」

 「「ちょ、ちょっとまて!!!それは必要ないだろ!!ひかりちゃんが可哀想だぜ?」」

 「それもそうか……だが合わせる顔がない。」

 いきなり、恐ろしい事をくちばる隼人さん。それを全力で止めるゼロス達。私はこの間も泣いたまま。ルナ先生やアーチェさん達に慰められていました。

 「隼人!!ありがとう!!」

 「俺の任務は失敗だ!!ロラちゃんに被害がでた!!例の物は受けられぬ!!」

 「そんなことはないさ。他の二人をすくませていたじゃないか。」

 しいなさんと隼人さんは伝心の法で会話していました。

 「ロラ、後で何か買ってあげるから……泣き止みなさい。」

 「グスン………」

 私達が風呂から上がり、ロビーでくつろいでいると、リフィル先生や他の生徒達きました。

 「…………そう。それは災難だったわね。」

 「まぁ、穣且は私達がぶちのめしたけどね。でも、ロラちゃんが泣きっぱなしさ。何とかならないのかい?」

 「胸見られたんだよね……ショック大きいのは当たり前だよ……まぁこの阿毘姫が同じことやられたら………大量のイエローケーキを部屋に仕掛けておくな……更には…………」

 「それ以上はストップ!!回りに被害がでる!!!」

 しいなさんと阿毘さんが話す。阿毘さんなんかイエローケーキを持ち出す等とアーチェさん達より物騒な事を言っています。
※イエローケーキ
核燃料、核兵器の原料のウラン酸塩。強い放射線を放つ。

 ちなみに私は、お姉ちゃんからコーヒー牛乳を買ってもらって飲んでいました。

 「司馬穣且……女の子の風呂を覗くものでは無いわよ。」

 「彼処までされたら別に良いだろ?綺麗な桜色のものも……」

 「聖なる流れに抗ってみなさい!?水皇螺旋撃!!!」

 「ぐわぁぁぁぁ!!」

 またしても余計な事を言った穣且。リグレイツ先生の水皇螺旋撃を受けでズタズタになっていました。リグレイツ先生は確か……水晶さんやリンク君と同棲しているはず……なんでいるんだろ……

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