テイルズ学園
嵐の前の静けさ
 「なに、ロラは悪くないさ。だから堂々としてればいい。」

 「うん……。」

 「ロラちゃーん。俺の胸に飛び込んで……」

 「ふん…なら俺が飛び込んでやろうか?」

 「うげっ!!気色悪い!!」

 私に向かってアーチェさんが言うと私はそう答えたの。すると、そんな私を見ていたらしいクラトス先生が言いました。私は小さく答えたの。あまり私に話しかけてこないロイド君が私に一言アドバイスしてきました。珍しいね。そんな私に向かって司馬穰苴さんが言うとすかさず水晶軍の田関軍長が司馬穰苴さんに突撃。慌てて逃げ出す司馬穰苴さんでした。あれ?田関軍長は他クラスじゃなかったかなぁ…。なんでいるんだろう…。

 「まぁ、体育祭まで時間はあるしね。ゆっくり治せば良いのじゃないかしら。無理したら癖になってしまうしね。」

 「コココ…そうですねぇ。」

 「なぁ、騎馬戦の総大将ロラちゃんにしないか?ロラちゃんか弱いから全員一致団結でき……」

 「「無理ね。」」

 「無理ですよ…コココ…」

 「ハッ無理です」

 「総大将はフィナか…王騎大将軍か…オーンスタインさんらになるんじゃないかしら。私は二組戦は開始早々呉鳳明狙い討つし。相討ち覚悟で。」

 「コココ…頼もしいですねぇ。どこかの誰かと違って…」

 水晶大将軍が私に向かって言います。そんなとき、また司馬穰苴さんが言いました。私…乗馬できないのに……。しかし、彼が言い終わらぬうちに水晶大将軍、摎大将軍、王騎大将軍、騰副官が否定してくれました。そして、水晶大将軍が言います。
 やっぱりよく分からないなぁ。軍略なんて……。えっ?私には無縁だって?うん。そうかも。
 そして、王騎大将軍が言いました。

 「まてこら!!誰かって誰だ!」

 「コココ……自覚無しですか。救いようがありませんねぇ、騰。」

 「ハッ!!その通りです!」

 「一日中、女性の後ろばかりまるでストーカーのような変態司馬穰苴、あなたですよ。」

 「まぁ、司馬穰苴は変態のアパート、総合商社だしね……。」

 「おい!!別に正常………」

『ドサッ……。』

 「光ラズライトちゃんか……。」

 司馬穰苴大将軍が食って掛かってるけど……。相手にされてないみたい……。さらに、王騎大将軍が言うと摎大将軍が言いました。さらに、司馬穰苴大将軍が何か言おうとしたものの、首に矢が刺さり、焼却場へと運ばれていました。呟いたのは隼人さん。

 「ロラちゃん、無理はダメだよ。荷物持つよ」

 「えっ////あっ////////うん//ありがとう//////」

 「マスター、荷物もって〜」

 「僕は君の契約者じゃなーい!!光エイルちゃん止めて!」

 「光リンクさんと契約者してるのは私だよー!!」

 「体育祭まで三週間か……。」

 「どうせ、向こうもなんかやらかしてくるだろうね…。きっと。」

 「まぁな……。去年もカオスだったからなぁ……。矢は飛んでくるわ、地面凍るわ……爆発するわ……。」

 転入生達「ちょっ……」

 ミトス君が私に言うと、私の荷物を持ってくれました。体操服とか入ってるからちょっと恥ずかしいの。向こうでは時エイルちゃんが光リンク君と時リンク君を間違えて突撃。逃げる光リンクさんと追う時エイルちゃん。怒る光エイルちゃん。そんな喧騒の中、当の時リンク君がいうと木村隼人さんが言いました。ぎょっとしているのは転入生達。
 その前に時リンク君止めようよ〜。

 「リンク君、先、あれ止めなさい。迷惑よ。」

 「あっ……。時エイルちゃん!!僕はこっちだよ。時エイルちゃんが追ってるのは別人だよ。」

 「あれ?間違えちゃった……」

 「光リンクさん、大丈夫〜?」

 「はぁ、はぁ、うん。」

 「良かったです〜。」

 「…………嵐の前の静けさというやつかしら。」

 「ルナフレアお姉ちゃん、どうしたの〜?」

 「なんでもないわよ。シオンちゃん。」

 暴れまわっている……ううん、走り回っている三人に気づいた水晶大将軍が言うと、時リンク君が慌てて時エイルちゃんを呼んでいたの。呼ばれた彼女が時リンク君のほうへ移動して鬼ごっこ終了したの。
 ちなみに、このとき阿毘姫さんとアビシオンさんは……生徒指導室にいるの。理由はいつものことなんだけど……。
 学園内にあるカフェでルナフレアさんとシオンちゃんが一休みしていました。なんか怖いこと言ってるね……

 「シオンちゃん、顔にチーズついてるわよ。」

 「あっ////」

 「あら、ルミエッタちゃんじゃないどうしたのかしら?」

 「疲れたので休憩しよーかなと…」

 「そうだね〜。」

 「ここは平和だからね。」

 「ロラちゃん大丈夫かしら」

 「軽い捻挫のよーですし、しばらく、安静にしていたら治ると思いますよ。」

 ルナフレアさんが言うと真っ赤になるシオンちゃん。そこへ、ルミエッタさんが現れてシベリアというお菓子をテーブルに広げました。ちなみに、ルナフレアさんはドーナツとカフェオレを、シオンちゃんはホットチーズサンドとカフェオレを食べていました。
 うん。このカフェは平和なの。暴走して破壊するメンバーは立ち入り禁止でインテリ気取りの十組も来ない静かで平和なカフェなの。ミトス君と来たいなぁ。
 ルナフレアさんが言うと答えたのはルミエッタさん。早く治したいなぁ。迷惑かかっちゃうから…。


 「あれ?水晶大将軍………いえ、違うわね…。」

 「私はフィナ、フィナ・ニュクス・ナイアード。本名ダーククリスタル。影の世界の水晶。初めまして。」

 「……?」

 「あら、可愛らしい火の擬似精霊族ね。契約者?」


 「ええ。」

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あきゅろす。
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