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出会い
※この話は原作通りの所もありますが、基本的にオリジナルとなります
普通に春夏秋冬オールマイティー(?)に出てきます
もちろん原作の所もありますので!
それではどうぞ












『……ハァ…俺、ついてねぇなぁ』
暑い夏の炎天下の中、長袖の上に更にまた長袖のパーカーを着て、見ているだけで暑苦しい俺の外見だが…実のところ、通気性は抜群
なんだ。だから全然暑くないむしろ涼しい

何故快適なのに溜息をはいているかというと
困ったことにパソコンのメモリー容量がなくなってしまったのだ。これでは仕事も出来ないと発注したが、どこもお盆休みでやっていない
というわけでデパートへやって来たわけだが




何故かテロリストに包囲されています。





『マジで理不尽だろ、あぁ?おい。つーか10億ってなんだ、10億って。今時のガキでもアホらしすぎて思いつかねーよ、クソが』
俺のせいで皆様に迷惑を掛けたくはない
よって、ブツブツと小声でグチることにした
周りの人にはご容赦願いたい
ぶっちゃけ、右隣の赤いジャージ青年がビクビクしっぱなしで申し訳ない
更にぶっちゃけ、左隣の猫目の青年がニヤニヤしながらピースで写メってるのがウザい
『おぉい、そこの猫目…』
我ながらドスの効いた声である
「はいっ!…って、何?」
思わず敬語になっていた、クハハッざまぁww
『お前能力持ちだろ、どうにかしろよ…』
“能力持ち"と言われて少し驚いたようだ
俺だってあんな過去持ってんのになんで今平然としてられるか不思議だ、ぜひ聞きたい
「へぇ、君もなんだ」
相変わらずニヤニヤした顔を止めない
『まぁな、で?どうなんだよ』
「う〜ん、僕の能力じゃ無理かな」
『…だよなぁ』ボソッ
「?なんか言った?」
『いんや、何にも』
テロリストの方をジッと見ていると、変わった形の電気アンマが主犯の男の頭に直撃した
『「プッ……ククク…」』
思わず笑った、しかも猫目とハモッた
「え…?」
赤いジャージの青年が笑っているのに気づいたようだ まぁ、変人みたいだろうな
こんな状況で笑ってられるなんて
「…?あ、いやごめんごめん。あんまりおかしかったもんだから、ついね」
「おかしいって…何が…?」
『おかしいのはテメェの頭だ、猫目野郎』
パシンッ、と小奇麗な音が鳴る
「いった〜、乱暴だなあ」
『るせぇ、一般人巻き込むな…って、
あぁういうことか』
ジャージの記憶が流れ込んできた
こりゃまた濃い人生を送ってるなぁ
『仕方ねぇ、続けろ猫目』
「はいはい、君さぁ、」
猫目はジャージに話し掛けた
どうでもいいがニヤつくな
「さっきからずいぶんと面白い“目"をしているね。」
「へ?」
じっ…と猫目はジャージの目を見つめる
にじり寄っている、キモイ
「ちょこちょこ傷付く言い方しないでよ…」
『いいから続きを言え』
「うん…何かしてやろうかな〜…でもチャンスが無いな〜…みたいな感じの」
「な、なんでそんな事…」
「いやぁなんとなくだけど、でも実際はどうなの?秘策ありって感じかな?」
「…30秒、この手が自由になって30秒もあれば…確実にこいつらの目を丸くしてやれる!」
「へぇ…そりゃすごい。まぁ嘘って感じはしないなぁ、勝算は何パーセント?」
「……くやしいけど…100パー」
猫目の目がまん丸になった
かくゆう俺も大分驚いた、何をもって100%なのか…ん?まさか、あの電子少女かな…ま、どっちにしろ面白いだろう
「プッ、くっくっくっくっくっ」
「別に信じなくてもいいよ…」
ふてくされちゃって…ガキだなぁ、見た感じ俺より年上だろーし
猫目何時まで笑う気だ、うぜぇ
横腹にパンチをきめてやると「うっ!」とうなってすこしうずくまった
ハッ、自業自得だ、バァカ!
「…まぁコレ解けないだろうし、きっかけもないし」
「いや、ごめんごめん。 本当に確信してるって感じだったからさ、君の言うことは信じてるよ」
「…………」
『(顔がぜってーウソだっていってる…)』
「きっかけかぁ…そうだな、たぶんだけど…もう少ししたらあいつらまたアナウンス流すと思うんだ、で、その時に“確実に"隙ができるからそこからは君に任せるよ」
『俺も応援してんぜ、頑張れよな』
「はぁ?どういう意味だよ!そもそもまずこれが取れねえって……」
「あぁークソむかつく!!!おい!もう一回話す!スピーカーから鳴らすよう連絡しとけ!!」
「はっはい!」
電気アンマぶつけられた編み込み男の主犯が怒鳴り散らした
「かなりイライラしてるみたいだねー」



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あきゅろす。
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