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目指せ球界の星!プロ野球☆スター街道
☆第8話―躍進への決意―
占い・・・・それは人の運命を予言するもの。結果によっては希望の光を見つけ、人生の更なる躍進に繋がるが、人を追い込み、絶望へ引き込む場合もある。
信じるか信じないかは人の自由だが、大半の人間は信じてしまうだろう。不思議なものだ。


春日「小波くん、どうする?」

小波「う〜ん、僕そう言うの苦手だなぁ・・・・。」

阿畑「まぁ茜の占いは当たる確率が高いかならな。明日死ぬとか言われたら・・・・。」

小波「そ、そんなこと言わないで下さいっ!!!」

芹沢「・・・・まぁええわ。でも手相ぐらい見せてや。結果は言わへんから。」

小波・春日「は、はい・・・・。」


手のひらを見せる2人。どうやら手相占いをするようだ。手のひらの生命線を見て、占う最もメジャーな占い方法である。


芹沢「どれどれ・・・・・・・・・・!?」

阿畑「(何やて!?茜が動揺しとる・・・・!)」

芹沢「(嘘やろ・・・・こんなこと初めてや・・・・。)」

小波「あ、あの〜・・・・。」

芹沢「(ハッ!)おお、終わったで。アンタらいいカップルになるわ!」

小波「なな、何を占ったんですか!?」

春日「・・・・・・///」

芹沢「何でもええやろ。それよりも早くお詣りに行かんと時間なくなるで。」

小波「あ、はい。今日はお世話になりました!」

阿畑「小波、今年こそ1軍に上がって活躍するんや!期待しとるで!」

小波「はい、頑張ります!・・・・・・泉美ちゃん、行こ。」

春日「う、うん・・・///」


別れを告げ、お詣りへと向かう2人。伝説の謎も解け、占いもしてもらった2人は満足そう。
ただ、春日さんの様子が少しおかしいが・・・・。


阿畑「・・・・なぁ、茜。どうしたんや?お前が動揺するなんて珍しいで。」

芹沢「・・・・わからんかったんや。あの小波って子の未来が読めんかったんや。」

阿畑「な、なんやて!?」

芹沢「何かこう・・・・無限の可能性を秘めてるような・・・・そんな気がしたんや・・・・。」

阿畑「(やっぱ、ただ単に球蔵はんの孫ってことやないんやな。・・・・球蔵はんか・・・・と言うことは近いうちにアイツと戦うっちゅうことか。球蔵はんを受け継いだアイツと・・・・こりゃ楽しみやで!)」


何かを期待する阿畑さん。小波球蔵を受け継いだアイツとは・・・・。そして小波くんの運命は・・・・。


小波「やったぁ!大吉だぁ!」

春日「私もだよ。やったね!」

小波「うん!」

ジャラジャラ・・・・

小波・春日「パンパン!」

小波「(野球が上手くなりますように・・・・!)」

天の声「その願い、叶えてしんぜよう〜〜。」

小波「え!?だ、誰!?」

春日「どうしたの?」

小波「い、いや・・・・何でもないよ。(今のは何だったんだろ。)」

春日「?」

小波「それにしても、おじいちゃんとあわせて今日は2回もお願いしちゃった。」

春日「小波くんったら欲張りなんだから・・・・!」

小波「へへへ・・・・。」


お詣りも終わり、実家へと戻ることにした2人。野球の神様・・・・そして伝説は小波くんに栄光を与えてくれるのか!?


頑張市をあとにした、そんな帰り道・・・・。


小波「それにしても泉美ちゃんは凄いなぁ。小学校の先生になるって夢を叶えたんだもん。」

春日「小波くんだって、プロ野球選手になるって夢を叶えたじゃない!」

小波「う、うん・・・・。でも・・・・・・。」

春日「?」

小波「僕はまだ、結果が出ていないし・・・・もしかしたら来年はもう・・・・プロ野球選手じゃないかも知れない・・・・。」

春日「小波くん・・・・。」

小波「ぼ、僕は自信がない・・・・たった一年で結果を出すなんて・・・・。」

春日「・・・・ねぇ覚えてる?小学校のころ、男の子にいじめられていた私を助けてくれたこと・・・・。」

小波「・・・・。」


小学校のとき、春日さんは男の子にいじめられていたときがあった。
そんなある日、いじめられていた春日さんを守ろうと小波くんが、たった1人で挑み、春日さんを守った。


そのときの小波くんは、何かこう・・・・眠っていた力が引き出されてたかのようで・・・・そう、パワ堂で六道さんを助けた・・・・あの状態と同じだった。


春日「あのときの小波くんはカッコ良かったなぁ。正直・・・・小波くんは負けると思った・・・・小波くんもそうでしょ?」

小波「う、うん。でも気がついたら体が勝手に動いちゃって・・・・そして、泉美ちゃんを守っていたんだ・・・・。」

春日「・・・・それと同じだよ。負けるって思っても実際は私を守ってくれた。だから言える、諦めちゃダメだよ!小波くんなら絶対出来る!」

小波「で、でも・・・・!」

春日「大丈夫!私、小波くんが本当の夢を掴むまで応援してるから!」

小波「泉美ちゃん・・・・ありがとう!」

春日「うん。だから・・・・頑張ってね

小波「おー!」


春日さんの応援の元、改めて自分の栄光のために頑張ることを決心した小波くん。
そして、いよいよら始まる自主トレ。しかしそこで待っていたのは!?


続く・・・・。

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あきゅろす。
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