[携帯モード] [URL送信]

目指せ球界の星!プロ野球☆スター街道
☆第7話―野球の神様―
小波「ここが噂の神社かぁ〜。思ったよりも綺麗だね。」

春日「老化が酷いから最近、建て替えたみたいだよ。」


元旦と言うこともあり、出店や巫女さん、そしてお参りに来たお客で大いににぎわっている神社。


家族連れが多く、野球帽を被っている子供を多くみる。やはり、野球の神様・・・・そしてパワフルズの本拠地ということもあるだろう。


小波「伝説・・・・そして野球の神様かぁ・・・・気になるなぁ。」

阿畑「伝説やて?お前らどこでその話を知ったんや?」

小波「え?あ、あなたは・・・・。」


小波くん達の近くでたこ焼きの屋台をしていたおじさんが話しかけてきた。名前は『阿畑やすし』と言うらしい。


春日「伝説のことをご存知なんですか?」

阿畑「伝説も何も、ワイこそがその伝説を作った男やで!」

小波・春日「えぇぇえぇーー!!!?」

芹沢「アホか!?アンタ何ゆうてんや!!」

阿畑「そんな怒鳴らんでもええやんけ・・・・!ただのジョークや!」

春日「あなたは?」

芹沢「うふふ・・・・あたいか?あたいは可愛い・・・・。」

阿畑「ただの悪魔や。」

芹沢「ビシッ!」

阿畑「痛いっちゅうねん!」


彼女の名前は『芹沢茜』。なんと阿畑さんの奥さん!お腹が膨らんでいるので子供を授かっているみたいだ。
※結婚して名字は『阿畑』になりますが、ここでは『芹沢』でいきます。


春日「あ、あの!あんまり騒がないほうが・・・・。」

芹沢「平気やでこんなもの!・・・・って痛てて・・・・。」

阿畑「おいあんまり無理すんなや。少し休みや。」

芹沢「あんちゃんゴメン・・・・。」

小波「・・・・いい夫婦ですね。」

阿畑「そ、そげんこと言わんでや!照れるやないけ///」

小波「へへへ・・・・。」

阿畑「(む・・・・そう言えばコイツは!)なぁ、お前もしかしてバルカンズの小波か?」

小波「え!?は、はい!そうです!」

阿畑「(と言うことは球蔵はんの孫か・・・・コイツは面白いで!)ええやろ、ワイが伝説について教えたる!」

小波・春日「ホントですか!?」

阿畑「おう!昔の話やけどな・・・・。」


数年前・・・・ここ頑張市で・・・・同じ街から高校生4人がドラフトに指名されるという前代未聞の奇跡が起きた。
その中の1人に、誰よりも努力し、誰よりも熱く、そして・・・・誰よりも野球を愛する少年がいた。


その少年は、毎日ように練習後に1人で自主トレに励んだ。数々のライバルを倒すため、甲子園に行くため、そして・・・・プロ野球選手になるために!


そんな少年が自主トレのために毎日通った場所が、ここの神社だった。
少年はただ、必死にバットを振った。それはもう何百、何千、何万・・・・、いや数えられないほどバットを振った。


そして少年は栄光を掴んだ。頑張市から・・・・いや、この神社から誕生した野球選手と言えるだろう。
だが、驚くのはまだ早い。なんと指名された他の3人ともお互いに知られなかったが、ここの神社で自主トレをしていたのである。


長い年月をかけてもまだ残っている素振りやスライディングで抉れた地面・・・・ピッチングで凹んだ壁・・・・。


その以降、ここには神様がいるのではないかという噂が広がり、彼らの後輩たちも跡を継ごうと、自主トレに励んだ。だが、栄光を掴むことは出来なかった。
そして、ここは年月が経つに連れこう言われるようになった・・・・伝説の場所と・・・・。


阿畑「・・・・と言うことや。」

小波「そうなんですか・・・・。ところで阿畑さんは何者なんですか?伝説のことをご存知ですし、僕のことも知っていたし・・・・。」

阿畑「ワイか?ワイはただのたこ焼き屋や。何でもあらへん。」

芹沢「そんなことよりもあんたら今日は2人でデートか?ラブラブやな〜。」

小波・春日「え!?ち、違います・・・・!///」

芹沢「ますます怪しくなってきたわ。どや、あたいがあんたらの運勢を占ったる!こう見えても占いがよく当たるって評判なんやで!」

小波・春日「う、占いですか!?」

[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!