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目指せ球界の星!プロ野球☆スター街道
☆第51話―頑張市の伝説―
梧波「お、俺がプロの世界に・・・・!?」


甲子園の熱闘から約2ヶ月後の11月中旬。
野球界の大イベントの1つであるドラフト会議。


ほとんどの球団が天才猪狩守を指名するなか、当時セ・リーグに所属していた頑張パワフルズが梧波力専の名前を1位指名で出したのだ。


ドラフト会議ではその年の成績の低い球団から順に希望選手を指名していく。指名の順番は第1希望なら1巡目、2番希望なら2巡目という風につける。(梧波くんたちのときは巡目ではなく位と呼んでいた。)


今回の猪狩のように希望球団が複数いた場合はくじ引きによって決まる(高卒の場合)。ちなみに猪狩を引き当てたのは、読売ジャイアンツ。


栗原「梧波くん、おめでとう!夢が叶ってよかったね!」

梧波「舞ちゃん・・・・ありがとう!」


『栗原舞』。ピンクの髪の毛がトレードマークの女の子。パワフル高校のマネージャーであり、梧波くんの幼なじみ。そして・・・・あ、これ以上は言えないや(笑)


矢部「おめでとうでやんす!」

梧波「矢部くん・・・・ありが・・・・。」

手塚「矢部先輩も呼ばれたッスよ!」

矢部「え!?ホントでやんすか!!?」

円谷「5位で日ハム指名です!」

梧波「矢部くん、やったね!」

矢部「ありがとうでやんす!・・・・でも、パワプロくんとは別々になるでやんすね・・・・。」

梧波「何言ってるのさ!確かにチームは違うけど、同じプロの世界にいるんだ!それに今日は俺たちはライバルだ!」

矢部「ライバル・・・・。」

梧波「プロでもよろしく!そして・・・・負けないからな!」

矢部「・・・・わかったでやんす!」

ガシッ


しっかりを握手をする2人。
梧波くんと矢部くん・・・・大親友の2人。今日までずっと一緒だった。


出会いは小学生のとき・・・・この街、頑張市に引っ越してきた梧波くん。まだ何もわからなくて、ある時、少年野球を見つめていた際に、2人は出会った。


矢部「野球・・・・好きでやんすか?」

梧波「ん?君は・・・・?」

矢部「あ!おいらの名前は矢部明雄って言うでやんす!」

梧波「俺の名前は梧波力専。よろしくね。」

矢部「力専・・・・パワプロくんでやんすね。こちらこそよろしくでやんす!」


矢部の誘いで少年野球チームに入部した梧波くん。一気にチームの中心選手となっていった。


小学6年生のとき・・・・。

ワァー

梧波「ん?なんか盛り上がってるね!」

矢部「やんす!!?」

梧波「どうしたの?」

矢部「マウンドを見るでやんす!!」

梧波「マウンド・・・・!?」


そのマウンドに立っている投手を見て、梧波くんは驚いた。なぜなら・・・・。


梧波「あれは・・・・女の子!?」

バシィッ

審判「ストライク!バッターアウト!」

観衆「あの女の子、男の子相手にノーヒットノーランだって。スゴいねぇ・・・・。」

梧波「女の子でノーヒットノーランだって・・・・!!」

早川「ん?君たちが次の対戦相手?」

梧波「う、うん。俺の名前は梧波。君スゴいね。」

早川「ありがとう。ボクの名前は早川あおい。試合、楽しみにしているよ。」


恋恋高校のエース、早川あおいに出会う。当時は女の子が野球をするなんて信じられないことに等しかった。野球は男のスポーツ。それが¨常識¨だった。でも彼女はそれを覆し、千葉ロッテマリナーズにドラフト5位に指名され、史上初の女性プロ野球選手となった。


さらに・・・・


梧波「・・・・クッ!」

バシィッ

審判「ストライクツー!」

梧波「(なんて球の速いピッチャーなんだ・・・・。)」

猪狩「フン、僕の球が打たれるハズがない!」


永遠のライバル、猪狩守と出会った。


梧波くん、矢部くん、猪狩、早川さん・・・・同級生でありライバル・・・・そして同じようにプロの世界に足を踏み入れる。


この年のドラフト会議は特別なものだった。特に頑張市は・・・・。


同じ町から4人がプロの世界に旅立つ


これが頑張市の伝説となっていく。

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