[携帯モード] [URL送信]

目指せ球界の星!プロ野球☆スター街道
☆第4話―突然のハプニング―
強盗「オラオラァ!テメーら静かにしやがれ!」

強盗「たった今から、この店は俺たちが支配させてもらうぜ!命が欲しけりゃ手を挙げてその場から動くな!」


どうやら集団の強盗グループらしい。銃を店内の人々に向けて脅している。目的は金のようだ。


小波「ろ、六道さ〜ん!どどど、どうしよう・・・・!強盗だよ!」

六道「強盗?そんなものに興味はない。勝手にやらせておけ。それよりも美味いぞ?お前も食べるか?」

小波「六道さ〜ん!!!」


めちゃくちゃ脅えている小波くんとは正反対に周りを気にすることなく、ただ目の前にあるきんつばを食べている六道さん。
周りに流されない凄まじき集中力・・・・さすがはバルカンズの正捕手である。


強盗「お前ら!さっさと金を巻き上げてこい!」

強盗「リーダー!あそこに俺たちの命令を聞いてない奴がいますぜ。」

強盗「なんだと・・・・?」


命令を聞いてない奴・・・・まさしく六道さんのことである。
頭にきた強盗のリーダーが、イラつきオーラ全開で六道さんに近寄った。


強盗「おい、てめぇ・・・・俺たちの言うことが聞けねぇのか?」

六道「・・・・私は食事中なんだ。邪魔しないでくれ。」

強盗「・・・・舐めてんのか?あぁ!?」

バンッ!ガラガラガッシャーン!

六道「な!?」

小波「ろ、六道さん!」


遂に頭に血が上った強盗のリーダー。六道さんの食べていたきんつばをテーブルからはたき落としてしまう。


強盗「女だからっていい気になるなよ・・・・。」

六道「きんつば・・・・私のきんつばが・・・・。」


床に散らばり無惨な姿になってしまったきんつば。その姿を見て六道さんは腰を下ろして大粒の涙を流してしまった。


六道「きんつば・・・・・・・・。」

強盗「お前ら!さっさと金を巻き上げろ!この女は俺がやる!」

六道「・・・・おい。」

強盗「あん?なんだ?」

六道「きんつばを返せ。」

強盗「は?」

六道「私のきんつばを返せと言っているんだ!貴様死にたいのか!!?」

小波「わわっ!(六道さん!?)」

強盗「てめぇ本気で死にたいようだな!」

バシィィッッ!!!

強盗「あ?」

六道「本気で死にたいのはそっちのことだろう。私は怒ったぞ。」


初めて口にしたときから大好物になったきんつば。きんつばを食べているときが一番幸せ。そんなきんつばをこんな目を合わされた。
普段は冷静な六道さんもさすがに怒りを抑えられない。こうなった六道さんは誰にも止められない!


小波「えぇ!?六道さんって怒ったら凄いの!?」


・・・・まぁ見ていろ。


六道「お父さん・・・・すまない。この技を解禁させてくれ。六道家奥義!金鍔拳!」


強盗「な、なんだと!?」

ダダダダダダッ!


六道さんの拳がもの凄いスピードで強盗を殴り続ける。
金鍔拳とは六道家に代々伝わる奥義の1つであり元々は正式な名前があったのだが、六道さんがきんつばという名前のほうがカッコいいという要望のもと、六道さんのオリジナル技となった。


強盗「リ、リーダー!?」

強盗「ぐっ・・・・。ゆ、許してくれ・・・・ぐはぁ!」

六道「怖じ気づいたか・・・・。よかろう。」


バタッ


何発殴られたのかわからないが、さすがの強盗のリーダーも力尽き、その場に倒れた。
そのリーダーの姿に他の強盗も同様を隠せない。


店内「ワァー!!(パチパチ!)」


六道さんに向けて歓声と拍手が巻き起こる。


店長「今のうちに警察に連絡だ。」

強盗「警察だと・・・・!?」

小波「六道さん凄い!僕、感動しちゃった!」

六道「む・・・・ど、どうも・・・・だ///」

強盗「警察だけには言わせねぇ・・・・。」

六道「ふぅ・・・・今日はもう帰るか。」

小波「わわっ!六道さん後ろ!」

ガシッ

強盗「てめぇら!警察なんて怖くねぇぞ・・・・!この女がどうなってもいいのか!?」

六道「しまっ・・・・!」

[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!