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目指せ球界の星!プロ野球☆スター街道
☆第1話―宣告!最後の1年―
プロ野球と言えば、2月の春季キャンプから始まり、オープン戦、ペナントレース、オールスター、プレーオフ、そして日本一を決める戦いである日本シリーズ・・・・どれも選手たちには絶対不可欠な行事である。
でも、選手たちが一番気にかけている行事はというと・・・・・・。


選手「お前今年どうだった!?」

選手「上がったよ!今年は頑張ったからな。そう言うお前はどうなんだよ?」

選手「俺か!?実はな、ここだけの話・・・・。」


そう、契約更改である。これは選手のその年の活躍を分析し、それをお金で評価するものであり、選手にとっては自分を評価してもらえる最高の場であり、最も重要な行事なのである。


ここ、津ヶ家バルカンズのオーナー会社である株式会社津ヶ家グループの球団本部でも、その契約更改が行われている最中である。


選手「マジかよ!?めちゃくちゃアップじゃねーか!」

選手「だろ?俺も相当頑張ったからな。」

選手「今夜は宴だ!風俗行くぜヤッホー!」

選手「バ、バカ野郎!今回の小説は管理人曰わく18禁ネタは禁止だぜ?怒られるぞ!」

選手「何だと!?そりゃ大変だ!」

小波「う〜・・・・。」

選手「お!小波じゃねーか。お前も今から契約更改か?」

小波「う、うん・・・・。」


このあまり元気の無さそうな選手の名前は『小波穂汰』。大学からプロ入りを果たして即戦力として期待されているのだが、未だに1軍登板なし・・・・。
結果が出ている選手にとっては期待を胸に臨めるが、逆に結果が出ない選手にとっては苦痛以外の何者でもないのが契約更改である。


選手「小波、お前も来季で4年目だろ?そろそろ結果出さないとヤバいぞ!」

小波「わかってるよ・・・・。」

選手「たく・・・・そんなんじゃ祖父が泣いちまうぞ!」

小波「!?」

選手「じゃあな。」


場所は変わって、小波くんはある部屋の前に立っていた。その部屋は独特の雰囲気・・・・いや、ものスゴい威圧感を漂わせている。


小波「う〜緊張するなぁ・・・・。」


なぜならそこは球団最高責任者の部屋・・・・オーナー室。契約更改はここで行われている。


小波「(ドキドキ・・・・)」

ブ〜ン

小波「わわっ虫だ!これでも食らえ!キンチョールだぁ!」

キンチョールファイヤー!!!。虫死亡。

小波「全く・・・・緊張してるのにキンチョール・・・・・ってキンチョール違ーう!!!」

オーナー「一体何だね?騒がしい・・・・。」

小波「あ!オーナー・・・・!」


そして小波くんの通算3回目の契約更改が始まる。


小波「失礼しま〜す・・・・(ドキドキ・・・・)」

オーナー「何だ、まだ緊張してるのかね?」

小波「は、はいぃぃ・・・・。」

オーナー「そんなときはこれを使いたまえ!キンチョールZ!コレさえあればどんな・・・・!」

小波「・・・・って、津ヶ家ってお菓子メーカーですよね!?何故に虫退治の宣伝してんですか!?」

オーナー「・・・・ツッコミだけは1人前だな。」

小波「・・・・あ、ありがとうございます。」

オーナー「(ゴホンッ)え〜改めて、小波くん。今年もサッパリですな。私の頭のように。」

小波「・・・・。」

オーナー「ここ笑うとこ。」

小波「すみません。」

オーナー「で、来年なんだけど、正直このままじゃ戦力外で・・・・。」

小波「まさか・・・・・クビ!?」

オーナー「クビにしようかと思ったけど、監督やコーチらと話し合った結果、君に最後のチャンスをあげることになってね。」

小波「最後のチャンス・・・・!」

オーナー「うむ。来年、君が結果を残せばクビの話は消えるわけだ。」

小波「・・・・わ、わ・・・・・・かりま・・した!ら、ら、来年・・必ず結・・・・果を出し・・ま・・・・す!」

オーナー「うむ。期待してるぞ!(大丈夫か?)」

こうして、小波くんの3回目の契約更改は終わった。だが言い渡されたのは来年結果を出さなかったらクビという最終通告。
小波くんはラストチャンスを物にし、栄光をつかむことが出来るのでしょうか!?


オーナー「全く、本当に君の孫なのかね?」

オーナーは机に飾ってある写真を眺めていた。
そこには若きオーナーともう1人の人物が写っていた。

オーナー「まぁ君の孫だ。デッカイことをやってくれるだろう!なぁ・・・・球蔵よ。」

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あきゅろす。
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