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目指せ球界の星!プロ野球☆スター街道
☆第9話―自主トレ開始―
小波「え〜と・・・・確かこの辺だと思うんだけどな・・・・。」


今日から、約束していた六道さんとの自主トレが始まる。
春季キャンプを最高の状態で挑むためにも、自主トレは選手たちにとって気が抜けないものである。自主トレの内容で開幕一軍が決まると言っても過言じゃない。


小波「あったー!ここが聖タチバナ学園か!綺麗だしデッカいなぁ。」


小波くんがやって来たのは『聖タチバナ学園』と言う学校。ここは六道さんの母校である。どうやら自主トレはここでやるみたいだ。


小波「う〜ん、聖ちゃんはまだ来てないのかな?」

六道「小波ー!こっちだ!」

小波「あ!聖ちゃん!・・・・・・ん?」

橘「ヤッホー!君が小波くんね?」

小波「あ、あなたはキャットハンズのたた、橘みずき選手!?」

橘「な、何よ!そんなに驚いたらこっちがビックリするじゃない!」

小波「す、すみません・・・・。」


彼女の名前は『橘みずき』。六道さんの先輩であり、史上2人目の女性プロ野球選手。キャットハンズに所属しており、中継ぎエース。趣味はヒミツ


小波「は、初めてまして!バ、バルカンズの小波穂汰って言います!」

橘「あら?礼儀正しいのね。可愛いとこあるじゃない

小波「・・・・・///」

六道「あとは、あおいさんだけだな。」

小波「あおいさん?」

タタタッ

早川「ごめん!待った?遅くなっちゃった・・・・。」

小波「は、は、早川あおい選手!?」

早川「いや、ボクはもう選手じゃないし。」


『早川あおい』。史上初の女性プロ野球選手。引退しているが、今だその人気は衰えることを知らず。現在はパワフル大学の監督とパワフル野球アカデミーの教師をしている。


早川「君が小波くんだね。聖から聞いてるよ。よろしく!」

小波「よ、よろしくお願いします・・・・ん?まてよ?」

六道「どうした?」

小波「1つ聞きたいことがあるんだけど、まさか自主トレってこの4人でやるんじゃ・・・・。」

六道・橘・早川「そうだよ。」

小波「・・・・・・・・えぇぇえぇーー!!!」

橘「何?そんなに美女に囲まれて嬉しい?・・・・ふ〜ん、さては照れてるのねこの子・・・・・・ん?」

小波「(ガタガタガタ((((゜д゜;))))・・・・。)」

橘「なんだ、驚いてるだけか・・・・てゆーか顔文字使うなーっ!」


六道さんとの自主トレだと思いこんでいた小波くん。橘さんと早川さんが加わるというサプライズに驚きを隠せない様子。


早川「(ねぇねぇ聖・・・・あの話本当なの?)」

六道「(ああ、本当だ。私の目に狂いはない。)」

早川「(ジャイロボールか・・・・。見てみたいな。)」


『ジャイロボール』。ストレートとは違い、特殊な回転をかけ、凄まじいノビを生む、現代最高の魔球とまで言われている球。
プロ野球界にも完璧なジャイロボールを投げる投手はそうはいない。


だが、パワ堂で小波くんが投げたジャイロボールは完璧だった。本人が自覚していないため、たまたま投げることが出来たのかもしれないが、プロ野球に偶然・・・・しかも変化球を偶然投げるなんて有り得ない。


それを見出した六道さんが小波くんを完璧なジャイロボーラーにするため、今回の自主トレを提案したわけだ。


六道「(レ・リーグにジャイロボーラーはいない。だから小波が育てば、確実に優勝に近づくことが出来る。この自主トレで・・・・必ず覚醒させてみせる!)」


橘「よーし、今年はいつものメンバーに小波くんが加わったけど、普段通りに頑張っていきましょー!!!」

六道・早川「おー!」

小波「おおお・・・・ぉー!」

橘「声が小さいよ!」

小波「すすす、すみませんっ!」


ついに始まった自主トレ。春季キャンプまでのあまり時間はないが、小波くんはどこまで進化することが出来るのか!?

そして完璧なジャイロボールは取得することが出来るのだろうか!?

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あきゅろす。
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