NARUTO-ナルト- 04 家に帰ると、ミナトが既に帰って来ていた。 「お帰り。夕飯、出来てるよ。早く食べようクシナ、ツバサ」 「ありがとうってばね!ミナト」 『(・・・・・・・この人、本当に火影なの?ってか、火影亭に居なくて良いの?)』 ニコニコしながら出迎えてくれたミナトは、本当に火影なのかと疑いたくなる。 「あの日から、1週間か………此れからの、ツバサの成長が楽しみだよ」 【あの日】とは、僕が生まれた日の事だろうか? サスケが生まれているという事は、今、クシナのお腹の中には、ナルトが居る。 僕の母親は・・・両親は何処に居る? 何故この二人が、僕の事を育てている? クシナとミコトが言っていた"カケル"って誰? そんな事を考えていたら、タイミング良く二人が話始めた。 「ツバサには、悪い事をした。俺が、油断なんかしたから・・・・・・・・カケルの"封印"が解けたんだ!」 「そんな事………ないってばね。ミナトは悪くない。全部、アイツのせいだってばね!」 「けど、ツバサの父親は任務中に殉職しているし・・・血の繋がっている人は、誰も居ないんだ・・・」 「それは・・・そうだけど。・・・・・・その分、私達がツバサを育てれば良いってばね!愛情も、いっぱい注いであげるんだってばね!!生まれてくる、この子と一緒に・・・」 「・・・クシナ。うん、そうだね。俺達が、カケルの分も愛情を注いであげれば、良いね」 話終わった二人は、笑っていた。 僕の両親は、既に死んである。 両親が居ないから、責任を感じているから、僕を育てている。 カケルとは、ぼくの母親の名前。 二人の会話から、僕の疑問は解決できた。 ミナトの口から出た【封印】の単語を残して……… [*前へ][次へ#] [戻る] |