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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第63話 現代の吸血鬼





◆◆◆




勇人「―――んじゃ、今日はこれにて解散!」


純一「おー、また明日な」


勇人「給料は振り込みと手渡しのどっちがいい?」


静雄「あー…手渡しでいいか? 口座持ってねぇからよ」


勇人「あぁ。じゃ、10日締めの月末払いっつーことで」


静雄「あぁ」




もう日も暮れて、賑やかな歓迎会を終えた勇人達は解散し、各々帰路についた。






ルルーシュ「それにしても、賑やかな連中だったな」


アリシア「凄く楽しかったね!」



イヴ「うん」



勇人「………ルルーシュ。ミレイ達のことを思い出しているのか?」


ルルーシュ「ん………まぁ、少しな」



遠い眼をして、遥か昔を懐かしむように空を見上げるルルーシュ。



もう二度と、妹や友人達と同じ世界を生きることは出来ず、安易に死ぬことも許されない。


それが、彼に与えられた罰なのだから…………




















恭介「他にも色んな連中がいたから聞けなかったが、やっぱりコイツらは魔法関係なのか?」


勇人「………いや、何で付いて来てんだよテメェら?」




家に帰る途中である勇人達の後ろに、リトルバスターズや管理局組+α達……勇人と古い付き合いである者達が付いてきていた。





なのは「私達で再会のパーティーをやらないかって話しになって………」


真人「俺達の筋肉が唸りやがるんだ!」


謙吾「それはお前だけだろ……」


鈴「バカだな」


真人「なんだとテメェ!! 触りまくってバカ移すぞ!!」


鈴「キショイんじゃボケぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」




ズゴオォォォッ!!!!




鈴の強烈なハイキックが炸裂し、真人の首が90度に曲がる。



普通なら死んでるが、まぁ真人だから大丈夫だろう。




理樹「まぁ、とりあえずそういう訳なんだ」


勇人「どーゆー訳よ?」


すずか「アリシアちゃんに聞いたんだけど、勇人さん大きなお家に住んでるって聞いたから……」


アリサ「そこでパーティーをしようって話し」


アリシア「で、でも何の用意もしてないよ?」


フェイト「それは大丈夫。母さん達が色々材料買って来てくれるって」


はやて「シグナム達も何か買うてきてくれるって」


勇人「久々に全員集合か……」




勇人はやれやれ、と面倒くさそうに、それでいて何処か嬉しそうな顔で息を吐いた。






◆◆◆



《神爪家》




勇人の家のデカさに驚愕しながらも(一部を除く)家に入り、更に執事とメイドまでいたことに驚いていたが気にせず勇人は自分の部屋へ向かう。



セバスチャン達が広間でパーティーの準備をしている間に、勇人は部屋に戻って着替えることにした。




◆◆◆



《芙蓉家》




悠希「―――ただいまー」



パタパタパタ……と、楓と稟が玄関へ出てくる。




稟「悠希、お前こんな時間まで何処行ってたんだ?」


悠希「………散歩」


楓「最近何かと危ないですから、あんまり遅くまで出歩いたらいけませんよ」


悠希「わかってるよ」




散歩というのは嘘で、本当は桜公園の奥地にある枯れない桜の前で一悶着あったのだが、裏社会を知らない稟と楓には色々秘密にして生きている悠希。


だが、普段自由気儘に生きている悠希の今の行動を、さして疑問に思っている訳でもない稟と楓は、いつもの事と悠希を追及しなかった。



だが楓の心配も最もである。春休み前まで起こっていた猟奇的大量殺人事件は世間からナリを潜めたが、それよりも前から起きている『現代の吸血鬼事件』は、まだ終わってはいないのだから…………








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