MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第54話 百人斬り…再び?
◆◆◆
《鳳凰学園》
勇人「んじゃな、講堂に急げよ」
ナギ「……て、勇人は何処行く気だ?」
勇人「俺は挨拶とかあるからな。別の場所だ」
新羅「総会長も大変だね」
学園に向かっていた最中に自己紹介を済ませて、入学式を行う講堂へ向かうナギ達。
勇人は生徒総会総会長として壇上で挨拶せねばならないので、学園長や教師達と同じ席へ向かわねばならない。
勇人「イヴやルルーシュ達は大丈夫かねぇ。イヴは学校初めてだし、ルルーシュ達の世界と此方の世界は常識や世界観が違うし……」
この学園には人間だけではなく、『神界』や『魔界』から地球へ移住してきた『神族』『魔族』も通っているから、異世界人が通っている学校っと言っても差し支えないかもしれない。
まぁ、名前からして外国人だから適当に誤魔化せばよいのだが……。
勇人「ん………?」
一般生徒とは別の場所へ行くため、講堂の裏口へ向かって廊下を歩いていた勇人の視線の先に、1人の少女が辺りを見回したりしてウロウロしていた。かなり挙動不審な様子である。
道に迷ったのかと思った勇人は、少女に近づいて声をかける。
勇人「おい」
「は、はいっ!?」
急に見知らぬ男に声をかけられたからか、少女に怯えの様子が勇人の目に移る。
………勇人の目付きの悪さに怯えたようだが。
勇人「1年だろ? もうすぐ式が始まるぜ」
「は、はい…………」
勇人「講堂は向こうだ。急げよ?」
「あ、ありがとうございます!」
勇人の指差した方向へ、少女は早足で去っていった。
勇人「さて、俺様も行くとしますか」
時は、入学式に進む。
◆◆◆
《中庭》
恭介「―――なんというか、ブッ飛んだところは相変わらずだったな」
入学式での勇人の『お前らは俺様の奴隷』発言を終えて、恭介達はクラス表が貼り出されている掲示板へ足を運ぶ。
なのは「にゃはは……。ホントに学生やってたね」
フェイト「まぁ、やると言ったらやる人だから………」
この眼で勇人が学生服を着ているのを直接見たが、それでも勇人が高校生をしている事に未だ半信半疑であるなのは達。
見た目が20代前後だから高校生に見えなくはないのだが、それでもやはり一時的とはいえ昔は自分達の教師の立場にいた男が、自分達と同じ高校一年生だとは思えなかった。
「おい、さっきの総会長がなんか大勢に囲まれてんぞ!」
「あいつらって、合併した各学校の不良達じゃねーか!?」
「あれ百人………いや、二百人は囲んでんじゃね?」
周りのガヤガヤとした騒音から、行き交う生徒達の声がなのは達の耳に届いた。
稟「なぁ、今のって……」
謙吾「間違いなく勇人だろ」
理樹「えっと、いいのかな。助けに行かなくて………?」
真人「いると思うか? 助け……」
全員「「「「………………」」」」
フェイト「………勇人さんに殺されなければいいけど」
はやて「まぁ、自業自得とちゃう? 自分から喧嘩するような人とちゃうし……」
桜「………あれ? 悠希君は何処行ったの?」
楓「悠希くんなら、さっき『眠いから寝る』って言って何処かに行ってしまいましたけど……」
稟「アイツも自由人だな」
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