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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第52話 通学路 2





◆◆◆




楓「悠希くんと稟くん、大丈夫でしょうか………」



親衛隊から全力で逃げている、神城悠希と土見稟の2人を心配する楓。

その楓に、いつものことと言うように、周りの友人達が苦笑する。




桜「大丈夫だよ、楓ちゃん。悠希くんもいるんだし……」


恭介「稟も、親衛隊に追われるのは馴れてるしな」




フルスピードで通学路を駆け抜けている2人とは対称的に、楓や桜、高町なのは達やリトルバスターズは、のんびりと通学路を歩いている。





理樹「でも……本当なの? これから通う学校に勇人がいるって…………」



未だに信じられないといった風に、理樹はなのは達に尋ねる。





なのは「私達も、勇人さんからただ聞いただけなんだけど………」


フェイト「本人がいうには、風見学園で生徒会長をやってたみたいだよ」


はやて「まぁ…うちらもついこの間再会したばっかやから、本当かどうか解らへんけどな」





春休み中に起きた『ミッドチルダ臨海第8空港の大規模火災』。



その最中に、なのは達は現場に居た勇人と偶然の再会を果たす。



利用者・職員とも多数の負傷者を出し、空港施設のほぼ全てが焼失する記録的事故ながら、しかし死亡者は出なかった。



奇跡のようなその鎮火救出劇において、現場に居合わせた3人の魔導師と、1人の魔神の働きがあったこと。

そしてその火災事故に、何者かの意志が関わっていたことは、あまり知る者のいない事実である。





謙吾「7年前では俺達の教師をやってた男が、まさか同級生になるとはな」


理樹「また、何か事件でも起きたのかな………?」





約7年程昔に、海鳴市で起きた『闇の書事件』。


あの時期に勇人は、なのは達の様子を見るべく短期間の間だけだったが、教師として学校へやってきたのだ。





鈴「また以前みたいに『暇潰し』で学生やってんじゃないか?」


アリサ「大いにありうるわね、それ」




7年前の闇の書事件後に、何で勇人は教師として学校に来たのかを理樹達やなのは達が尋ねたところ……『暇潰し』……と、ただ一言答えたのを思い出していた。




真人「暇潰しで学生ってやれるもんなのか? つーか勇人って一体何歳なんだよ!?」


楓「それは確かに気になりますね………」


恭介「勇人と一番付き合いが長いのは……高町と月村だったか?」


なのは「そうです」


すずか「物心ついた頃には、既に知り合ってたと思います」




なのはの両親『高町士郎』と『高町桃子』と親しかった勇人は、なのはがかなり小さな頃から出会っていた。すずかも、姉の『月村しのぶ』経由で知り合って、もう10年以上も前からの知り合いである。



なのはは約8年前に、勇人の年齢を家族のみんなに聞いてみたが、誰も知らず、ティオレ・クリステラとの会話で最低でも60年以上は生きていると推測していた。





フェイト「属に言う、不老不死?」


はやて「まぁ、勇人さん相手なら別に驚かへんけど………」



なのは「アリシアちゃんやリインフォース(アイン)さんから、何か聞いてないの?」


フェイト「何も。勇人さんの会社に入ってから、最近あんまり会ってないし……」


はやて「リインフォースも勇人さんにコキ使われてるみたいな事は愚痴ってたんやけど、そーいう話は聞かへんなぁ………」





どれだけ時が経っても、中々正体を掴ませない男であった。






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あきゅろす。
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