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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第50話 入学式





◆◆◆




《鳳凰学園・中庭》




純一「―――なんというか、初っぱなからやりやがったな。勇人のやつ………」




講堂で無事に(?)入学式が終わり、中庭の掲示板に貼り出されてあるクラス表を観に、大人数の生徒達が掲示板に群がっている。


その生徒達に混じって、先程の勇人の“お前らは俺様の奴隷”宣言を聞いた純一達は、苦笑い気味に疲れた顔をしていた。




眞子「また転入してきたときみたいに、不良グループに目つけられるんじゃないの?」


杉並「それは大丈夫だろう。あいつの戦闘力は、風見の連中はこの眼で見たのだからな」




勇人が転入してきた際に起きた『100人斬り事件』。たった1人で武闘派であり多数の不良グループと密接していた前生徒会を、たった1人で全て潰した勇人は風見では伝説となっていた。




杉並「実際その後、その前生徒会メンバーと不良グループは勇人に脅迫ネタを握られており、今では従順な奴隷になっているとか」


音夢「………もうホント、ある意味杉並くんよりも厄介な人ですね」




生徒会長権限を好きに使って、学園で好き勝手やっている勇人に風紀委員としては頭の痛い音夢だが、実際勇人が脅迫して回っているお陰で、学園には杉並等非公式新聞部を除けば悪さをしている生徒はいなくなった。



勇人が生徒会長についてからは、卒業パーティー以外では平和そのものであった。



『心』が平和だったかは保証しないが。





純一「俺達は何組だ……?」



掲示板を観ようと、群がっている生徒達の遥か後方から背伸びをしてクラス表を観ようとしている朝倉純一だが、当然離れすぎていてそれは見えるハズもなかった。




杉並「ふっ。一々掲示板等見ずとも、我等非公式新聞部は既にクラスを把握している!」



やおら懐からクラス表のプリントを取り出す杉並。




叶「勇人もそうだけど、お前もなんでもありだな」


烏哭「今更やろ、それ」



環「それで…私達は何組になるのでしょうか?」





クラス表


神爪勇人:1―1

朝倉純一:1―1

朝倉音夢:1―2

杉並:1―1

工藤叶:1―1

剣儀烏哭:1―2

胡ノ宮環:1―2

水越眞子:1―2

白河ことり:1―1





烏哭「キレーに別れとるな」


叶「それじゃあ早く行こう、そろそろHRだし」


純一「そーだな………」





◆◆◆



《生徒総会室》




校舎を改築して、新たに建てられた大きな時計塔。



その塔の内部に、生徒を纏める生徒会よりも更に上に位置する、生徒総会の部屋がある。



合併して校舎が大きくなり、それに比例して生徒の人数も圧倒的に多くなった。


それに伴い生徒を纏める生徒会を複数作り、更にその生徒会を纏める学生中でも頂点に立つ機関……それが生徒総会である。





勇人「という訳で、ついに始まった新学期だが……」




生徒総会室の総会長の席に座って、同じく適当に座っている生徒総会のメンバーを勇人は見つめ






勇人「……今学期から入学・編入してきた君達には、俺様の傘下に入ってもらう。異存はないな?」



勇人の言葉に、皆が頷く。



中等部の終わり頃から生徒会に入っている白河ことり以外のメンバーは、勇人が春休みのうちに独自に連絡をとり生徒総会に入ってもらった。


それ以外にも、アストラルカンパニーに属している勇人の部下も混じっている。





勇人「といっても、今日は特にこれといってすることもないからな。解散!」




皆席を立ち、各々のクラスへと向かっていく。





勇人「じゃ、俺等も行くか」



ことり&?&?&?「「「「はーい♪(ああ)(えぇ)」」」」




勇人の後に続いて、ことり達もクラスへ向かっていった。






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あきゅろす。
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