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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第39話 ルール





◆◆◆




そしてテストが終わり、放課後となった。



今日で三年生は授業は終わり、後は来週行われる卒業パーティーのみ。




といっても、卒業テストや成績が赤点だとしたら呼び出しがあるのだが…………





勇人「ま、俺には関係ない」




この学園には勇人も含めて何故か全国模試でもパーフェクトを取る生徒が何人かいて、以前東大に受験しようとしていた少女達の家庭教師をしていた勇人の学力では中学校の試験は何の問題ではなかった。



後は家へ帰ってテキトーに時間を潰そうかと考えていた勇人だったが……





撫子「おーい、カミヤン」


教室で帰る支度をしていた勇人に、担任の紅薔薇撫子が手招きして呼ぶ。




勇人「? 何だよ」


撫子「学園長がお呼びだ。学園長室まで来てほしいとのことだ」


勇人「……そうか。分かったよ(選抜試験の話か………?)」


撫子「うむ。では、卒業式でな!」




撫子は勇人とは卒業式まで合わないと言ったようなもので、勇人は呼び出しをくらう可能性が殆ど0だと確信した。




勇人「ま、分かってたことだがな」






◆◆◆



《学園長室》




勇人「―――失っ礼しまーす」


学園長「来たか………」




学園長室に入ると、その部屋には既に先客がいた。



『剣儀烏哭』『胡ノ宮環』『如月竜徒』『赤輝亮』の4人である。





勇人「風見学園から出場する、魔導師選抜試験参加生徒の顔見せってところか?」


学園長「まぁ、そんなところじゃ」




勇人と学園長の言葉に、赤輝亮が眉を寄せる。




学園長「なんじゃ、まだ参加に納得しとらんのか?」


亮「当たり前だ。何で魔法使いでもない俺が、んなもんに参加しなけりゃならねーんだよ!?」


竜徒「まぁまぁ、仕方ないじゃないか。人手不足なんだし」


亮「だからって俺が出る理由にはならねーだろうが!!」


勇人「ま、それには俺も同意だが」


烏哭「確か…魔法学扱っとう学校やのに魔法使いの人手が足りんから、新学期から色んな学校と合併するっちゅう話を聞いたな」


学園長「うむ。バーベナ学園、白皇学院、瑞穂坂学園、聖祥大付属、etc...様々な教育機関を吸収合併する事が既に決まっておるが………一体何処から聞いたのじゃ? まだ一般生徒には言っておらんはずじゃが」


環「…………杉並様が、言いふらしておりました」


学園長「………あやつの情報網はどうなっておるんじゃ」





みんな杉並の顔を思い浮かべたのか、同時に溜め息を吐いた。


亮にいたっては舌打ちしてる。





亮「……で、俺等をわざわざ集めて何の用だよ?」


竜徒「ただの顔会わせってわけじゃあ、ないですよね?」


学園長「うむ。お前達に告げておきたいのは、選抜試験のルールについてじゃ」


環「………ルール、ですか?」


学園長「そうじゃ。今回の選抜試験は2VS2で行うダッグ戦。組む相手は既に此方で決めておる」


烏哭「それ言うためにわざわざ呼んだんかいな……」


勇人「電話とかでもよくね?」


学園長「直接伝えた方がよいじゃろう。後予め言っておくが、変更は不可なのでそのつもりでな」


竜徒「………それで、どういう組み合わせなんです?」





















学園長「組み合わせは『如月竜徒&赤輝亮』ペア『剣儀烏哭&胡ノ宮環』ペアじゃ」



勇人「………………俺は?」



学園長「うちから出るのは5人、じゃからどうしても1人余る。そこで勇人には悪いのじゃが、選抜試験………予選は最悪1人でも問題はないが、本選までには学園から組む相手を誰か1人見つけてくれ」



勇人「………マジかよ、めんどくせぇな…………」




本選は新学期に入ってから約一ヶ月後。最悪合併後に見つけなければならない。




勇人(あ でも聖祥大っていや、なのは達がいるはずだな。最悪あいつらに頼むか………あんま管理局員に地球の裏事情に関わってほしくはねーけど)




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