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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第33話 忍びよる影





◆◆◆




翌日……




《学園長室》






勇人「――――ま、そんなこんながあって目撃者がまた増えてしまったと」



学園長「まったく、お主というやつは…………」




先日起きた出来事。



死徒二十七祖の一角であるネロ・カオスとの戦い。そしてそれに巻き込まれた者達。



朝倉純一、白河ことり、佐伯加奈子、森川智子。


朝倉音夢は気絶していて、あの時は熊が襲ってきた事までしか記憶になく、この場にはいない。



そして、こいつらに事情を説明した芳乃さくら、胡ノ宮環、剣儀烏哭。



今この学園長室には、俺と学園長を含めて9人が集っていた。





学園長「一般人に裏の魔法世界に関する事は秘匿にするのが、魔法使いの責務だというのに………」



勇人「一応犯罪者の俺に責務云々問われてもな。実害が出なかっただけマシと思ってほしいが?」



学園長「……それもそうじゃのぅ」




過ぎた事は仕方がないと、学園長は深々と溜め息を吐く。





学園長「お主達も、昨晩起きた出来事は秘密にしておいて貰いたいのじゃが」



純一「あ、あぁ……分かってる」



純一の返事に続いて、ことり達もコクコクと頷いた。




学園長「うむ。では帰ってよいぞ。勇人と芳乃は悪いが残ってくれ」



勇人「ああ………」




「失礼しました」とみんな出ていった。





◆◆◆




純一「あ゙ー………かったりぃ」



環「申し訳ありません。色々皆様に黙っていて………」



ことり「仕方ないっすよ」


智子「そうそう。事故みたいなものなんだから……」


加奈子「というか、今でもまだ信じられないし」



烏哭「まぁ、一般人に裏世界の事知られたらオコジョにされて刑務所に入れられるんやけど、学園長の口添えで助かったでホンマ」


智子&加奈子「「オコジョって………」」



環「冗談ではなく事実です。下手をしたら知った方々には口封じの為に死んで頂く事は、此方の世界では常識です」



烏哭「といっても、日本は法治国家やからな。連邦政府に属しとる以上、あんま下手なことは出来へんけど………」



純一「…………かったる」



ことり「あはは…………」




純一の色々詰め込んだ乾いた溜め息に、ことりは苦笑して合わせた。






◆◆◆




学園長「―――さて、お主達に残って貰ったのは他でもない。勇人の報告にあった、ロア………アカシャの蛇についてじゃ」




皆が出ていった後、この島付近に近い内に現れるであろう吸血鬼の対策を立てる勇人達。





勇人「芳乃さくら……お前はロアの事は知っているのか?」



さくら「あ、うん。魔術師の世界では有名だからね」


勇人「それもそうか」




ロアに関する説明は不要だな。





勇人「魔連から管理者の権限を買い取ったから、今この島の管理者は俺だけど。表立っては芳乃……さくらの婆さんと町内会長の真名井草十郎が管理していた。数年前まではな。で、さくら。君はこれからどうするつもりだ……?」



さくら「………僕は――――」






◆◆◆



その頃、初音島より遥か上空…………








「――――準備はいいな?」



仮面を被った黒髪の男は、隣にいる女と後ろに引き連れている者達へ問う。





「ナイトリーダーの指示通りなら、この島にあの子がいるのね?」



「ああ、そうだ。この島には魔導十賢者の1人がいる。感づかれないようにしろよ…………」





死徒に続いて、この島に再び戦いが起ころうとしていた…………。





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あきゅろす。
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