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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第29話 アルクェイドVSネロ





◆◆◆



-烏哭 side-




白河と森川と佐伯の3人を連れて、俺は一先ず芳乃家へと向かっている。



今この島を荒らしとう奴を、環と芳乃と一緒に手分けして始末しとったけど3人も一般人が巻き込まれとるからな。



ホンマやったら『魔連』からこの島の管理者の権限を買い取った勇人に事情説明してもらうとこやけど、何やアイツが事件の現場に飛び込んどーからな。以前の管理者やった芳乃の孫に説明してもらったらエエやろ。





烏哭(まぁ、一般人ゆーても…………)



ことり「………………」




この嬢ちゃんからは『枯れない桜』の魔力が繋がっとーから、何かしらの能力は持ってそーやけど……。





烏哭「――――と、着いたで」




インターホンを鳴らして、中から人が出てくるのを待つ。





――――ガラガラガラ……




この純和風の家特有の横開きの扉がスライドして、中から小っさい幼女が出てきた。





さくら「剣儀くん、今失礼なこと考えなかった?」


烏哭「気のせいや………」



勘の鋭いやっちゃな。


女の勘は恐ろしいわ………





智子「あれ、芳乃さん?」


加奈子「表札に芳乃って書いてあったけど……此処芳乃さん家だったんだ…………」




そーいや説明してなかったっけ?


まぁ、エエわ。どーせ今から説明するんやし……。





さくら「………もしかしてその娘達も?」



烏哭「…………ああ」




“その娘達も?”か。



他にも巻き込まれた奴がおるんやな。





さくら「まぁ詳しい説明は座ってしよーよ。さぁ、入った入った!」






◆◆◆




-志貴 side-






志貴「―――――圧倒的じゃないか………!」





文字通り、その爪だけで、アルクェイドはネロの無数の使い魔達を圧倒的な力で蹴散らした。



ネロも、アルクェイドの爪で、真っ二つに切り裂かれている。




終わったのか………?


















ネロ「まさか……な」




志貴&アルクェイド「「!?」」



身体を真っ二つに切り裂かれ、倒れ伏したネロが“ヌルリ”と起き上がった。





ネロ「それほどの衰弱をして尚その戦闘力か。流石は真相達が用意した処刑人………曰く―――『白い吸血姫には関わるな』か。同胞達の忠告は正しかったと見える」



アルクェイド「そうなっても生きてるなんてね…………だけど、貴方が使役する程度の使い魔では何匹だろうと私を殺せないわ。ましてや、そんな状態で私に勝てるなんて思ってはないでしょうね?」



ネロ「…………使い魔? 今の貴様にはそのようにしか見えないのか。貴様の相手をしたのは、あくまで私自身だ」



アルクェイド「…………?」



ネロ「本来なら一目で気が付いたはずだ。その金色の眼を凝らしてよく視るがいい。視えるであろう、我が体内に内包された……六百六十六素のケモノ達の混沌が―――――」





その瞬間――――――。




アルクェイドの背後に伏した黒いケモノの残骸が液体となり、液体から蛇の形へと姿を変えてアルクェイドの身体に巻き付いた。





アルクェイド「っ!?」




他にも地に伏していた残骸達が同じように姿を変えてアルクェイドに巻き付き、アルクェイドはまるで黒い底無し沼のようなモノに身体を沈めている風になった。



それは正に、抜け出すこと叶わぬ混沌の沼。





ネロ「我が体内の混沌は気に入ったか? 真相の姫よ。例え貴様が万全であったとしても、それを破壊する事は叶わぬ」



アルクェイド「くっ…………」




ネロ「我が分身のうち、五百もの結束で練り上げた『創生の土』をな…………」




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