MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第18話 あくまで、執事ですから
◆◆◆
純一「Σデカっ!?」
とりあえず俺の家に純一とことりを連れてきた。
純一は俺の家を見るのが始めてたからか、口をあんぐりと開けている。
ことり「まぁ、始めてみたら驚きますよね……」
勇人「呆けてないでサッサと入れよ」
ギギィ…とバカでかい門を開けて、呆けてる純一の首根っこを掴んで引き摺りながら家へ入る。
ことりはそれを見て苦笑しながら後を付いて来た。
◆◆◆
《神爪家》
セバスチャン「お帰りなさいませ、勇人様」
玄関の扉を開けると、セバスチャンが御辞儀して待っていた。
純一&ことり「「Σ執事ッ!?」」
勇人「ん? あぁ、紹介しようか。コイツは俺の専属執事、セバスチャンだ」
セバスチャン「はじめまして、勇人様の御学友様方ですね? 御紹介に上がりました、私は勇人様の専属執事兼執事長、セバスチャンと申します。以後、お見知りおきを」
ことり「よ、よろしくっす………」
純一「あ、あぁ……」
かなり戸惑いながらも、セバスチャンに挨拶する2人。
勇人「さて、挨拶も済んだようだし俺の部屋に行くぞ。セバスチャン、何か適当に飲み物でも持ってきてくれ」
セバスチャン「Yes,my lood.」
◆◆◆
《勇人の部屋》
部屋に2人を引き入れ、椅子に腰掛けテーブルに着かせる。
純一「へぇー、ここがお前の部屋か………」
ついでに説明すると、俺の部屋は五十畳位の広さである。部屋には大量の書物が納められている多数の本棚に、机や椅子やテーブルやソファーといった家具、パソコンやテレビやゲーム機といった電子機器、挙げ句の果てには小さなキッチンや冷蔵庫といった調理場まである。
しかもこの部屋どころか大抵の個室にはユニットバスとかも付いており、正にホテルみたいな我が家である。
勇人「はいはい純一〜、俺のエロ本なんか探してないでソファーにでも座れ」
純一「Σ別に探してねぇ!?」
勇人「因みにR指定物はソッチの本棚に並べてある」
純一「マジ?」
ことり「…………/////」
勇人「ま、エロ本は置いといて……とりあえずお前達がどうしたいのかを聞いておきたいんだが」
テーブルを囲むように、大きな椅子に座った俺の正面に、ことりと純一はソファーに座った。
純一「いや、どうと言われても……」
ことり「一応状況は聞きましたけど、急な事で何が何やら……」
ま、それもそうか。
勇人「……とりあえず、これから島で起きると思われることを説明するぞ?」
願いを叶える枯れない桜の樹から発せられる魔力の淀みは一先ず浄化したが、今後絶対的に安全というわけではない。
魔力の淀みによって、ホロウのような悪霊が普通の人にも見えるようになったり、淀んだ魔力に悪霊が引き寄せられたりする。
この初音島には枯れない桜の樹を中心に、悪霊や邪妖のような“魔”を寄せ付けない『結界』が円形に展開されているが、魔力の淀みの為に結界が弱まってきている。
昨日のホロウも淀んだ魔力に引き寄せられ、淀みによって普通の人の目にも見えるようになったものだ。
勇人「一応これ以上ホロウのようなものが引き寄せられることは当分無いが、既に引き寄せられたモノ達はまだ潜んでいる。そういうモノに、お前らのような魔力を持った奴が狙われんのさ」
純一「……俺と白河だけなのか?」
勇人「いや、他にも何人かいるっちゃーいるが、とりあえずホロウを目撃した一般人はお前らだけだから説明したんだよ」
他の奴等は、まぁ…目撃する前にどうにかするか。
勇人「ま、それでも当面狙われんのはお前らだろうな。俺とか草十郎とか、戦える奴を相手には余り狙ってはこねーし。自衛の手段を身に付けるか、俺の使い魔にでも護衛させるかをオススメするぜ?」
別に強制的に決めるつもりは微塵もねーしな。それに一般人がホロウとかの異常な非日常に出会うのなんざ、普通は一生に一度あるかないかだ。このまま2人が何もしなくても、何も変わらないかも知れないしな。
純一とことりは、各々まだどうするべきかを決めかねている。まぁ、2人にしてみればいきなり訳のわからんことに巻き込まれたようなもんだからな。仕方がないか。
勇人「ま、とりあえず今日は茶でも飲んで一服して、帰ってからじっくりと考えるといい」
ガチャ、と扉を開けてセバスチャンが紅茶と洋菓子を持って入ってきたので、俺達は適当に雑談をしながらティータイムにした。
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