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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第342話 閑話休題





◆◆◆


時刻は既に昼過ぎ。
本来なら学校に行ってる時間帯だが、皆怪我をしており動けない。
といっても、傷を負っていたのは勇人、恭介、唯湖、謙吾、真人、純一の六人だけで、後の皆は軽い打撲程度で動けるのだが、今後のことを話し合うため残ってもらった。
何故傷の具合に差が出てるのかというと、打撲で済んだ者達は、殆ど何が起きたのか理解する間も無く一撃で気絶させられたらしい。
後の奴等は抵抗の末のダメージだ。
だからだろうか。
自分が殺されるかもしれない場面に出会したにも関わらず、気絶させられた彼女達は、また協力してくれると申し出てくれた。
普通なら殺されそうになったのだから、少しくらい恐怖心があってもいいものだが、何が起きたのか理解する間も無かったのが幸い?し、特にそういった様子が見られない。
それはそれで問題があるような気がするが。


勇人「取り敢えず、一度集まらねーとな」


誘拐された四人は、何れも重要な立場にいる者達。
管理局の二大エース、神界・魔界の最重要の人工生命体、初音島の魔法使い。
それぞれの組織が一度集まって、話し合うべきだろう。


勇人「と、その前に」


徐に携帯を取り出す。
ある人物に連絡しなければ。


◆◆◆


《???》


何も映さない真っ暗な空間。
そこに佇むのは、七大罪の実動隊の纏め役、プライド。
そしてもう2つほど、姿を映さない影のようなものが浮いている。


プライド「…………それで? 日取りの変更は無かったのか?」

「ああ。予定通り、8月20日だ」

「随分間が空くな……もう少し早く出来なかったのか」

プライド「やはり変更は無しか。『尸魂界‐ソウル・ソサエティ‐』の死刑囚の刑の執行猶予は、確か一月程度だったと記憶してるが………」

「準備に色々と手間がかかるからね。延ばさざるをえないだろう?」

「それもそうか…………」

プライド「………後、約二ヶ月か。お前らはともかく、こっちは随分暇になるな」

「君達が捕らえた彼女達を、彼が取り戻しに来るのではないか? そうなら、暇も無くなるだろう」

プライド「…………どうだろうな。今のアイツのままだと話にならん、来たところで戦力にもならんだろ」

「だが、期待はしているのだろう? そうでなくては、わざわざタイムリミットを言い残したりはしないのだから」

プライド「……………」


プライドは影に答えを返すことなく、この空間から消え去った。



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