MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第298話 宇宙からの侵入者
◆◆◆
《鳳凰学園‐グラウンド‐》
現在、勇人は結城リトと一緒に、グラウンドを走っていた。
勇人「おとなしく待ってろって」
リト「待てるか!」
先程から何度も付いてくるなと言っているのだが、結城リトは勇人の言葉に聞く耳を持たない。
勇人「ったく……」
敵がどれ程の力を持っているかは知らないが、結城リトが何かしらの戦闘術を持っているとは思えん。
学園の授業で習う程度の魔法や錬金術では、おそらく話にならないだろう。
勇人「……ま、やるしかねぇよな」
◆◆◆
《鳳凰学園‐女子テニス部部室‐》
リト「おりゃああぁっ!!」
勇人「気合いだけは上等だな」
部室の扉を勢いよく開けて、中に乗り込む。
そこにいたのは、
リト「さ…佐清っ!?」
勇人「あー…確か女子テニス部の顧問で、体育教師だっけか」
どうりで聞いたことのある声だと思った。
…………が、どういうことだ?
佐清「ほー、中々早かったな、神爪勇人。オマケを連れてきたことは、まぁ、見逃してやるよ」
リト「は、春菜ちゃん!!」
見ると、西連寺春菜が何やら触手のようなものに囚われている。
妙にエロい絵面だ。
リト「テメェッ何してんだっ!!」
ダッ!!と、結城リトは佐清目掛けて勢いよく走り出す。
勇人「おい、不用意に動くな」
当然ながら、勇人のそんな言葉が結城リトの耳に届くはずもなく、構わず結城リトは突っ込む。
だが、
佐清「ハァアァアァッ!!」
メキメキメキッ!!と、佐清の身体が異音を発しながら変質していく。
リト「いっ!?」
さすがに結城リトも、駆け出す足を止める。
佐清?「うかつに近づくんじゃねーぜ、この女を無傷で解放してやりたいならな……地球人は同族を大事にするんだろぉ? キヒヒヒヒ」
佐清の姿が、とてもじゃないが人間とは呼べないものへと変質した。
強いて言えば、カメレオンっぽい顔立ちへと変わってる。
リト「キショーい!?」
勇人「やっぱ宇宙人か……」
リト「宇宙人!?」
佐清?「そう…佐清とやらの姿を借りてただけ……擬態ってやつさ。全く、ヒト型に化けるのは神経使うぜぇ……俺の名はギ・ブリー。神爪勇人、ララから手を引いてもらおう」
勇人「…………」
ギ・ブリー「ララと結婚し、デビルーク王の後継者となるのはこの俺だ。お前なんかじゃねぇんだよ」
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