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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第279話 神爪勇人VSザスティン……?





◆◆◆


《鳳凰学園‐グラウンド‐》



真人「オラァッ! 俺のナイフとフォークを喰らいやがれ!!」

謙吾「喰らうかそんなものっ!!」


放課後。
真人が気力の形状をナイフとフォークに変化させて謙吾目掛けて放ち、謙吾はそれを日本刀に姿を変えたADで弾き飛ばす。
生徒会活動という名のもと、グラウンドで魔法などの能力を使っての戦闘訓練を行っているリトルバスターズ+α。


勇人「練環勁気功術ってのは普通の気功術と少し違うが、根本的には同じだ。基礎は皆と同じで構わねぇよ」

稟「そうなのか」

勇人「お前は驚くほどに才能無いからな。無能ってわけじゃないんだが、どれも凡才というか特徴ないというか………だからバカでも修得出来る凄い能力を教える」

稟「バカにしてるのか?」

勇人「まさか。今教えてる練環勁気功術はスゲェんだぞ。神々相手にすら通用すんだぞ」

稟「いや、その練環なんたらの方じゃなくてだな……」


勇人が皆に教え、訓練をする。
それぞれ訓練する皆を観て、もうそろそろいいか、と勇人は頷いた。


勇人「よし、今日の修業は終了だ」


パンパンと手を叩き、皆に終了を告げた。


理樹「もう? ちょっと早くない?」

唯湖「確かに。まだ4時半だぞ」

勇人「結構基礎は身に付いてきたみたいだから、そろそろ実戦を試してみようと思ってな」

葉留佳「それじゃあ…………!」

勇人「ああ。今から現地での実戦に入る」

恭介「フッ…ついにこの時がきたかっ!」


みんなが待ってましたと言わんばかりにやる気を見せる。
遊びにいく訳ではないのだが、その辺彼等は理解しているのだろうか。


勇人「お前ら、遊びにいく訳じゃねーんだぞ」

恭介「分かってるさ。お前の変わりに俺達が、島の平和を護ればいいんだろ?」

小毬「がんばるよぉ~」

クド「がんばるのですっ」

勇人「……大丈夫かねぇ…………」



◆◆◆


《初音島‐桜公園‐》



美魚「……それで、何をすればいいのでしょう?」


空が茜色に染まる時刻、桜公園に集うリトルバスターズ。
今まで勇人に協力するために練習をしてきたわけだが、具体的に何をするのかまでは聞かされていない。


勇人「基本的に悪霊退治的なことをしてくれればいいんだが、この島には結界が貼ってあるから、外からは滅多に入ってこない」

真人「んだと? それじゃあ、俺達はいったい今までなんで修業してたんだ?」

勇人「たまに結界内に入ってくるやつがいるからな、そいつらを討伐したりすんだよ。後は――――」



ララ「――あ、勇人ー! やっと見つけた!!」


勇人の言葉を遮る声が、空から聴こえてくる。
何だ?と皆の視線が空へ向けられた。
そこには、黒い翼を羽ばたかせながら降下してくる、二つの影あった。
一人は桜色の長髪をした、今日学園に転入してきた少女、ララだ。


理樹「……………勇人」

勇人「おい、なんだその『コイツまたメンドクサイもん連れてきやがって』と言わんばかりの目は」

鈴「そう言いたいんだ」

謙吾「あまりいい予感はしてこないな」


それについては勇人も非常に同意権だった。
具体的には、ララと一緒に空から降りてきた男を見た瞬間に、そんな予感が込み上げてくるのだ。


「ララ様、この男がそうですか?」

ララ「うん、そうだよ」


その男は、ララが普段してるようなコスプレのような格好でやって来た。
その様は、まるで魔王か、魔王に仕える騎士のような出で立ちだ。
その男は、勇人をジッと値踏みするかのように上から下まで観るような視線を飛ばす。


勇人「………何だ?」

「――――――では」


男は不意に、腰に差してある剣を抜刀する。
剣と言っても刃は無く、持っている柄から光が出現し、その光の粒子が剣の形と為る。


「私が見極めましょう……その者が、ララ様に相応しいか否か!」


闘気を剥き出しに、男は剣の切っ先を勇人に向け、


「我が名はザスティン! デビルーク王家に仕える親衛隊隊長だ! 貴様がララ様の婚約者に相応しいかどうか、その実力を見せてもらうぞ!」

勇人「…………婚約者?」


全く身に覚えのない単語が聴こえ、勇人はララに視線を向ける。
その視線に、ララは『てへっ♪』とあからさまに誤魔化すような態度で返す。
…………原因はこの女か。


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あきゅろす。
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