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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第258話 翌日の昼休み





◆◆◆


《鳳凰学園高等部‐1年1組‐》


翌日の昼休み。


ハヤテ「……どうしたんですか、死んだ魚のような目をしてますけど」

純一「いや、ちょっとな……」

稟「全身筋肉痛なんだよ……」

アリサ「な、なのは達の訓練よりもキツイなんて思わなかったわ……」

すずか「……うん…………」


昨日、夜遅くまで勇人に修業をつけてもらっていた彼等は、グッタリとした様子で椅子に座り、机に倒れ付していた。
そんな彼等を不思議な目で見つつ、理樹は廊下に出たクドリャフカを追い、声をかける。


理樹「クド」

クド「わふっ? 何でしょうリキ。あ、こういうときは、リアリィって返すんですよね?」


声をかけられたのが嬉しいのか、満面の笑みで振り返るクドリャフカ。


理樹「そ、その………」


自身を信用しきったその笑顔にウソをつかねばならない。
良心が喉まで出かかった言葉を詰まらせる。


クド「リキ、どうしたんです?」

理樹「あ、いや……その、家庭科部の活動はどう?」

クド「わ、わうっ!? え、えーと、はい、順調です……よ?」


クドリャフカの表情が引きつり、視線が宙を泳ぐ。
微妙な空気が二人の間を流れる………。


理樹「そ、そう。それは何よりだね」

クド「は、はい! 何よりなのです」

理樹「それで、勇人から今日は生徒会活動は休みって言われたんだ。だから魔法の練習は中止だよ」

クド「そうなんですか。おーるらいっ、了解しましたっ」


声は元気なものの、どこかぎこちない笑顔を浮かべるクドリャフカ。


クド「わざわざありがとうございます。それでは私は、これから昼食をとりますので」

理樹「あ、うん。僕も真人達と食堂に行くから……」

クド「はい。ではリキ、午後の授業前にお会いしましょう」

理樹「うん」


深々と頭を下げた後、小走りで廊下を去るクドリャフカ。
理樹はクドリャフカが立ち去った方に視線を向けると、心のなかで溜め息を吐いた。


◆◆◆


《鳳凰学園‐廊下‐》


撫子「あー、カミヤン。ちょっといいか?」


昼休み。理樹がクドと話しているとき、別の場所で勇人は撫子に呼び止められていた。


勇人「なんだ?」

撫子「……あー、なんだ。お前に1つ確認したいんだが………」


珍しく歯切れの悪い物言いをする撫子に、勇人は眉を寄せる。
が、最近はわりと珍しくもないことを思いだし、何か嫌な予感がしてくる。


撫子「お前、ネリネとキキョウ以外に婚約者はいるか?」

勇人「……………は?」


嫌な予感はしていた。だから、撫子が言い出すのは何かロクでもないことだと思っていたのだが、この発言の意図が勇人には全く見えなかった。


勇人「すまんが、その発言はどういう意味だ?」

撫子「……実は昨日、転校生が来るという話を聞いてな。で、明日その転校生がウチのクラスにやってくるんだが、その転校生が………お前の婚約者だと言ってたからな」

勇人「…………………」

撫子「思い当たるふしがあるのか?」

勇人「ちなみに…どんなやつだ?」

撫子「綺麗な桜色の長髪をした、コスプレみたいな格好の娘だ」

勇人「………………」


…………もしかしなくても、ララだよな?
だが、なんでそんな話になったのかは全く分からない。


撫子「カミヤン」


ポンッと、撫子は勇人の肩を叩き、


撫子「頼むから無茶はしてくれるなよ」

勇人「………善処はする」


既に神王や魔王といった厄介な存在を抱えてる撫子は、切にそう頼んだ。



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あきゅろす。
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