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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第256話 頼み込み





◆◆◆


《鳳凰学園‐生徒会室‐》



勇人「あ」


という間に夕方だ。
訓練が終わり、生徒会業務も終えた皆は既に自宅や寮に帰っており、勇人は1人残り、書類を片付けていた。
ただ判子を押していくだけだが、生徒会長がやらねばならない仕事が残ってたので、1人黙々と書類に判子を押していく。
その書類が片付いて、帰ろうとしたところ。


アリサ「勇人ー、まだ居る?」

すずか「あ、良かった。まだ残ってたんだね」


ガラガラと扉を開けたのは、今は時空管理局の嘱託魔導師になったアリサとすずかだった。
彼女達とが幼少の頃から付き合いがあるが、最近は教室で顔を会わすくらいで、あまり接していなかったのだが。


勇人「どうしたよ? お前らが生徒会室に来るのも珍しいが」

すずか「うん。実はね、ちょっと頼みたいことがあって……」

アリサ「私達と模擬戦やってくれない?」

勇人「模擬戦だぁ?」

アリサ「そ」


聞けば、普段はなのはやフェイト達と訓練しているようなのだが、最近は管理局の仕事が忙しく、自主練以上のことはしていないらしい。
それで、実戦練習のために模擬戦を頼みに来たのだと言う。
そういえば、ここ数日、彼女達を学校で見掛けていなかった。


勇人「別に構わねぇよ」

アリサ「よし♪」

勇人「……なんかエラく機嫌良いな」

すずか「なのはちゃん達が仕事で、最近全然実戦訓練してなかったから……」

勇人「あー…なんか色々溜まってるわけね」

すずか「うん………」

アリサ「いいじゃない別に。せっかくデバイスだって用意してもらったのに、まだ使ってないのよ」

勇人「ん? なんだ、デバイス持ってるのか、お前ら?」

すずか「リンディさんが、管理局の技術者から最新型を持ってきてくれたらしくて」


それは中々に興味深い。
………アレを試してみようか。


勇人「そんじゃあ、俺の家に移るか。いい設備がある」

すずか「設備?」

勇人「そ。設備」



◆◆◆


《鳳凰学園‐廊下‐》


勇人「あん?」


生徒会室の鍵を閉め、家へ帰ろうとしたところ。


純一「あー、なんだ。もう帰るのか?」

勇人「今度は純一か…どうしたよ?」

純一「実はな……」


もうなんとなく察しがついたが、一応聴くことにする勇人。


純一「さくらが最近忙しくてな。出来れば魔法を教えてほしいんだが……」


チラリと、純一は勇人の後ろに居るアリサとすずかを観たが、二人が勇人の関係者であることを知っているため、本来秘匿にしている魔法という言葉を使った。
その言葉に二人は、


アリサ「朝倉も関係者なの?」

勇人「ま、ちょっと色々あってな」


そういえば、純一や稟達がこの世界の裏事情に関わってきていることを言ってなかった気がする。


勇人「別に構わねぇよ、こいつらも一緒でいいならな」


そして更に………



稟「あれ? お前達、こんなとこで何やってるんだ?」

勇人「………………」



お前もか。

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