MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第235話 ゆとり教育
勇人「で、今から魔法やら何やら身に付けてもらうわけだが、まぁ……一日二日で身に付くはずはない」
謙吾「だろうな」
葉留佳「でも、出来ることなら楽して身につけたいよネー」
真人「だよなぁ! こう、パッ!と強くなったり出来ねーか?」
勇人「何だパッ!て。ゆとりかお前ら、ナメてんのか?」
ことり「そうですよ」
勇人「ま、あるっちゃあるんだがな」
ことり「……えー………」
◆◆◆
鈴「簡単に覚えられるのか?」
勇人「簡単ってわけじゃねーけど、効率よくやれば修業時間を短縮出来るな」
言って、勇人は指をパチンと鳴らす。
すると突如、宙に大きな扉が現れた。
純一「何だこれ?」
勇人「全員修得するジャンルがマチマチだからな。効率よくするために、お前らにはこの中に入ってもらう」
勇人が出したのは"修練の扉"という、修練を積むためのものだ。
発動すると扉が開き、対象者を異空間へと送り込む。
一度中に入ると、術者が決めた修業日数が経過するまで外には出られない。
勇人「この扉の外で一日時間が経過しても、扉の中では30日くらい経過する。とりあえず夕方まで……そうだな、扉の中で10日くらい過ごしてもらおうか」
恭介「フッ……いよいよだな」
真人「ああ、筋肉が鳴るぜ!」
謙吾「ああ、俺も…剣が鳴る!」
理樹「……これ、つっこまないとダメ?」
稟「理樹がつっこまなくて誰がつっこむんだ」
なんて、バカなやり取りをしてる皆を無視して、勇人は扉を開く。
ゴオォッ!!という音を発てて、扉の向こう側へ引き寄せられるように、追い風が吹き荒れる。
純一「ちょっと待て! 心の準備くらいさせろ!」
勇人「却下、逝ってこい」
「字が違うだろおおおぉぉぉぉぉ!!」という言葉を叫びながら、稟達は扉の中へ吸い込まれていった。
◆◆◆
《初音島‐工業地区‐》
時刻は夕方。
日が沈んでいき、空が夕闇になるこの時。
「ようやく見つけましたよ」
「まさか、こんな"辺境"にまでお逃げになられるとはねぇ………」
黒スーツを着た二人の男が、一人の少女を追い詰めていた。
「しかし…鬼ごっこもここまでです」
「さぁ! 我々と一緒に来ていただきましょうか」
少女「…………」
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