[携帯モード] [URL送信]

MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第232話 ジョブ決め





勇人「………で、お前達にこれから魔法なり錬金術なりを教えていくことになるんだが……………」

恭介「?。何か問題でもあるのか?」

勇人「問題ってほどじゃねーよ。基本、教える分野を幾つか種別するから、そこから好きなのを選んでくれていい。ただ、才能があるやつは、出来ればその才を伸ばしてほしい」


教えるのにそれほど手間取らないからな、と、勇人は出来ればそうしてほしいという風に言う。

だが、一応勇人が協力してもらう側なので、あまり強くは言わない。



勇人「とりあえず、今ここにいる面子で、何かしらの才に秀でてるかどうかから言っていこうか」


今この場にいる面子は、棗恭介、棗鈴、直枝理樹、宮沢謙吾、神北小毬、三枝葉留佳、来ヶ谷唯湖、能美クドリャフカ、西園美魚、古式みゆき、白河ことりの11人。

後は、井ノ原真人、朝倉純一、土見稟の三人なのだが、この三人は現在補習中で、しばらくはこの場にやってこない。

だから、まずこの場にいる面子から始める。



勇人「恭介と来ヶ谷は大抵の分野でやっていけるな、高い才能を持ってる。謙吾と古式は、幼少から武道をしているだけあって、そっちの才能が高い。鈴と三枝は運動能力が高いから、それを活かしたものを選ぶといい。ことりと西園、小毬とクドは、後方から力を発揮する類いの力がいいか、能力的に」

理樹「…………僕は?」


矢継ぎ早に言う勇人の言葉に、自分が含まれていないことに気付く理樹は「もしかして僕、才能無い?」と思ったのだが、



勇人「理樹は、恭介や来ヶ谷と似た感じだな。高い才能を持ってる訳じゃないが、大抵のことをそつなくこなせるから、何にでも成れる」


その言葉に、内心安堵の溜め息を吐く。

勇人は何処からともなく、やや分厚めの本を取りだして、恭介に渡した。

本には『魔連の職業ファイル』と書かれていた。

恭介はパラパラとページを捲って見る。



恭介「魔導士、剣士、忍者、召喚師、気功術士etc………色々あるんだな」

勇人「ま、焦らずじっくり考えてから決めるんだな。モノによっては、今後自分の人生に活かせるかもしれないからな」


みんなは、本のページを一枚一枚捲っていきながら、じっくりと見ていく。


◆◆◆


《鳳凰学園‐廊下‐》



純一「やっと終わったな……」

真人「ああ。さすがの俺の筋肉も燃え尽きたぜ………」

稟「まぁ、補習もこれで終わりだし、悪夢は去ったんだ。ゆっくり行こうぜ」


鉄人と紅女史のダブル熱血指導という最上級の悪夢を乗り越えた三人は、ゆっくりとした足取りで、水晶が置かれている生徒会室へと足を運んだ。



◆◆◆


《水晶‐ホテル‐》



勇人「それじゃ、あらためて希望を聞いていこうか」


この水晶世界にあるホテルの広い一室に遅れてやって来た補習組にも一通りの説明を済ませて、勇人は皆に聞いていく。



恭介「俺はやっぱ魔法だな。それも剣で戦うタイプの!」

勇人「魔法剣士か……難易度は高いが、まぁ恭介なら大丈夫だろ」

まず1人決定。


謙吾「俺は、やはり剣だな」

真人「代わり映えしねーなぁ」

謙吾「そういうお前はどうなんだ?」

真人「へっ、決まってんだろ! この筋肉を活かす戦いかたをする……筋肉家だっ!!」

謙吾「………今と何か違うのか?」

武道家…と言いたいのだろうか?


小毬「ハルちゃんは何か決まった〜?」

葉留佳「うーん、甲乙つけがたいけど……忍者! くの一!」

クド「わふー! じゃぱにーずニンジャ、なのですか!?」

葉留佳「うん! なんかかっこ良さそうだよね」

似合ってなくもないのかもしれないけど……この娘に忍んだりすることが出来るか、甚だ疑問だ。


純一「俺はやっぱ、魔法使いってことになるのかねぇ」

古式「私は弓士…でしょうか」

ことり「うーん……」


アッサリと決められる者もいれば、そうでない者もいる。



小毬「うーん…この白魔術師っていうの、やってみよっかなぁ」

唯湖「ほう」

小毬「皆が怪我とかしたら、直してあげられるからね」

唯湖「なるほど、君らしい考えだ、コマリマックス」

美魚「それでしたら……私は、黒魔術師でしょうか」

葉留佳「……美魚ちんがやるとシャレにならない気がするのデスヨ」

美魚「そうでしょうか?」

悪魔とか呼び出しそうだな。


クド「………………」

真人「ん? 何見てんだ、クド公?」

理樹「召喚師のページだけど……ああ、なるほど」

真人「何がなるほどなんだ?」

理樹「クドらしいと思って」

クド「わふー……犬さんをいっぱい召喚したら、楽しそうなのですー……」

唯湖「数多の犬と戯れるクドくんか……イイな………(ドクドク」

美魚「……来ヶ谷さん、鼻血が物凄く出てますよ?」

もう皆、大体決まってきたようだ。

後決まってないのは、白河ことり、土見稟、直枝理樹、棗鈴、来ヶ谷唯湖の五人のみ。


理樹「来ヶ谷さんはどうするの?」

唯湖「うむ。お姉さんは恭介氏と同じだよ」

理樹「魔法剣士か…恭介と来ヶ谷さんならかんたんになれそうだよね」


これで後四人。

だが、この四人が中々決められないでいた。


勇人「決められないなら、俺がお前達に合いそうなのを選ぶが?」

稟「………頼めるか?」

鈴「正直よくわからん」

ことり「お願いします………」

理樹「僕も……」


勇人の観察眼で、彼等に向いていそうなジョブを選んでいく。

白河ことりは、魔導士。

直枝理樹は、拳が主体の格闘家。

棗鈴は、蹴りが主体の格闘家。

そして土見稟は、大剣士のジョブを覚えることとなった。



.

[*前へ][次へ#]

2/12ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!