MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第224話 バカは補習中でもバカ
◆◆◆
《鳳凰学園‐生活指導室‐》
ここ生活指導室では現在、中間テストで補習になった生徒達が、補習授業を受けている。
といっても、一週間丸々休みがあり勉強する期間も多かったので、実は普段赤点を取ってる常習犯でも、今回は補習を免れている生徒は多かった。
ただし、
西村「……お前達、問題は解けたのか?」
明久「解けました!」
雄二「ああ」
真人「俺の筋肉に不可能はねぇ!」
鳳凰学園のバカ筆頭、吉井明久他数名、高等部一年一組に在籍するコイツらは、いつも通り補習だった。
西村「よし、見せてみろ」
この補習生徒達に問題が書かれたプリントをやらせている、鉄人こと西村教師はプリントに書かれた解答を順に見ていく。
歴史の問題
オルレアンでイギリス軍を破り、「オルレアンの少女」と称えられ、フランスに戦勝をもたらした人物は誰か。
坂本雄二の答え
『ジャンヌ・ダルク』
朝倉純一の答え
『ジャン・ヌダルク』
西村「坂本は正解だが、朝倉。惜しい解答だが、誰だ? ヌダルクというのは?」
純一「焼肉屋のジャンさんじゃないですかね? ヌダルクってぇのも何だか内臓っぽいし」
西村「………………」
国語の問題
次の四字熟語の読み方を書きなさい。
一日千秋
坂本雄二の答え
『いちにちせんしゅう』
島田美波の答え
『いちにちちあき』
西村「一瞬、合ってるような気もしたんだが、間違いだぞ、島田」
美波「え、一日中千秋役をするって意味じゃないんですカ!?」
西村「……………」
芸術の問題
「荒城の月」の作曲者は誰か答えなさい。
坂本雄二の答え
『滝廉太郎』
井ノ原真人の答え
『たれきんたろう』
西村「井ノ原、こいつは何だ? 鼻水でも垂らしてるのか?」
真人「通称"たれきん"だな。年取ってキン●マ垂れてんだろ!」
西村「……………」
英語の問題
空欄を埋めて英文を完成させなさい。
これは机です。
[ ] is [ ] desk.
坂本雄二の答え
『[This] is [a] desk.』
麻弓=タイムの答え
『[Th] is [is] desk.』
西村「……斬新な解答だな」
麻弓「え!? 正解じゃないんですか!?」
西村「……………」
英語の問題
次の英文を日本語に訳しなさい。
nice to meet you !
坂本雄二の答え
『お会いできて光栄です!』
綾崎ハヤテの答え
『君は肉だ、ナイス!』
西村「meet(会う)がmeat(肉)になってるぞ、綾崎」
ハヤテ「………ナイス!ですね、西村先生!」
西村「……………」
歴史の問題
文中の[]に入る適当な語句を書きなさい。
1853年、浦賀沖にペリーが来航し[ ]した。
坂本雄二の答え
『1853年、浦賀沖にペリーが来航し[開国を要求]した。』
吉井明久の答え
『1853年、浦賀沖にペリーが来航し[ ま ]した。』
西村「吉井……お前は本当にバカだな」
明久「何で僕のコメントだけ罵倒なんですか!?」
◆◆◆
《鳳凰学園‐学園長室‐》
勇人「―――で、受ける気になったのか?」
さくら「うん。元々、初音島に帰ってきた理由のひとつだし」
バカどもが補習を行っている最中、勇人は、新たに鳳凰学園の学園長の座に就いた芳乃さくらと会っていた。
学園長の座に就いたさくらだが、何分急な学園長交代だったので、さくらが学園長になったことを知っているのは、魔法界に関わりのある者だけで、大半の生徒や教職員にはまだ知らされていない。
突然の休校、そして休校明けに中間テスト。
色々忙しいので、来週の全校集会の時に、発表するそうだ。
だが、今勇人とさくらが話しているのはそんなことではない。
勇人「では、初音島の管理者はお前に任せる。日本十二士として、俺はこの島に基本的に滞在するが、今後基本的にはお前が初音島の事案に対応することになるから」
さくら「うん」
初音島の管理者。
今までこの島で起きた事件は、主に勇人が担当していたが、これからは芳乃さくらが担当することになる。
前々からそういう話はあったのだが、勇人が封印されてしまったがために、急遽話を進めることになってしまった。
そして、圧倒的な戦力を誇っていた勇人の弱体化を少しでも埋めるべく、
勇人「そんじゃあ、ま、少しの間修業して、しっかり強くなってもらうぜ、芳乃さくら」
さくら「うん、お願いするよ」
今まで本職の"魔法使い"に魔法を教えて貰ったのは、祖母……芳乃リッカだけであったが、その祖母が既に他界しているため、その祖母の師である勇人が、芳乃さくらに魔法を教えることとなった。
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