MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第188話 神代の遺物
◆◆◆
《神爪家-勇人の部屋-》
ことり「……熱っ………!?」
ルルーシュとイヴによって、この家に避難させられた白河ことりの右手に、突然熱が帯びる。
だがそれは一瞬のことで、熱が止むと、右手には、
ことり「これは………」
白い水晶のようなものが、浮き出ていた。
◆◆◆
《桜公園-枯れない桜-》
純一「……これは………」
まるで雷を模した黄色い鎧兜を身に纏った朝倉純一。
稟「無人島の時と同じ……」
切っ先がない、長方形のような大剣を手にした土見稟。
恭介「……これが…俺の力………!」
謙吾「言いたいだけだろ、その台詞……」
機械的な風貌をした刃の付いた武器を装備したリトルバスターズ。
理樹「……でもコレ、エレメントだっけ? なんかアレとは違うものに見えるけど」
真人「なんだっていいじゃねーか! これで戦えるぜっ!!」
ガキンッと、刃の付いた左右の籠手を撃ち鳴らす真人。
そんな、新たな力を手にした皆を見て、
ロア「ほぅ、神代の遺物…クロノエイチに触れる神具か。おもしろい……」
舌舐めズリをしながら観察するアカシャの蛇。
ロア「だが、白き姫が彼方に現れた以上、此処にいる理由はないな」
踵を返し、この場から立ち去ろうとするロア。
さくら「……逃げるの?」
今学園で騒ぎを起こしている主犯の一人を見逃すことが出来ず、止めようとするが、
ロア「逃げる? 状況が理解出来ないか? 私が君たちを見逃してあげるのだよ」
「ふふははははははっ!!」と高笑いしながら、アカシャの蛇は枯れない桜から立ち去っていった。
◆◆◆
《初音島-風見大橋-》
ハヤテ「なんですかコレはっ!?」
自分の姿を見て驚愕するハヤテ。
まるで何かのゲームに出てきそうな勇者のようである。
ハヤテ「僕の中の何かが目覚めたんでしょうか……これが…覚醒!?」
四季「ククク……やっぱ、とんでもねーもんが眠ってやがったか」
勝手に自己完結するハヤテに、四季は薄く笑う。
ハヤテから溢れ出る魔力。
その魔力は、魔術師や吸血鬼が発する魔力とは性質が違う。
アルクェイド「これって…精霊の魔力?」
四季「“ヤツ”から聞いた通りだが…まぁ、白の吸血姫が来た以上、俺の役目はここまでか」
ハヤテの身に起きた現象に興味を持つ四季だったが、アッサリと踵を返し初音島へ向けて駆け出した。
四季「付いてこいよ白き吸血姫、俺の半身が呼んでるぜ」
◆◆◆
《鳳凰学園高等部-屋上-》
ユリア「ククク…またアナタと戦える日が来るなんてね……」
悟衛門「………………」
屋上に張り巡らされた結界の中で、互いに睨み合いながら対峙する2人の魔導師。
悟衛門はユリアから視線を反らさず、周囲に張られた結界を観察する。
ユリアと戦う前に、この結界を破ろうかと考えてみるが、
悟衛門「そう簡単には出れそうもないのぉ……」
ユリア「心にも無い…アナタにとっては足手まといに入ってこられる方が戦りにくいでしょう?」
今、最上級の実力を持つ魔導師の戦いが、始まる。
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