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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第173話 杉並、再び





◆◆◆



音夢「杉並くん、待ちなさぁぁぁぁぁい!!」


古手川「第4部隊、第9部隊、鶴翼陣形!!」


美春「了解っ!!」


佳奈多「弾幕薄い! 何やってんの!!」


杉並「ふははははっ!! その程度でこの俺が止められると思うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」



武闘会祭が進んでいく中、また何かよからぬ事を企んでいそうな杉並を捕縛すべく、鳳凰学園の警察ともいうべき風紀委員会が大勢で、一人の男に群がっていく。


その追いかけられている男は、何十もの人間に追われても全く怯えた顔はなく、むしろ楽し気であった。




杉並「フッ…さすがは朝倉妹が率いる鳳凰学園の風紀委員会。やはり一筋縄ではいかんか……」



と、杉並は着ている学ランの内ポケットから、黒いピンポン玉のようなものを取り出し、それを地面に叩きつける。


すると、叩きつけたピンポン玉が破裂し、黒い煙幕が辺りに散漫し、風紀委員会の視界を塞いだ。




古手川「Σ煙幕っ!?」


佳奈多「……なんて古典的なの………」


美春「杉並先輩はル●ン四世なんですかねぇ……」


音夢「ああ、また………」



以前も同じ様なシチュエーションがあったのだが、結局阻止することが出来ず、苦虫を噛み潰す音夢。


そんな風紀委員会代表の表情が見えているのかどうかは知らないが、



杉並「今回も俺の勝ちのようだな、さらばだ鳳凰学園少年探偵団っ!!」




杉並の勝ち誇った高笑いが響き、煙幕が晴れる頃には、その声も姿も風紀委員会の視界から完全に消え去っていた。





◆◆◆




リンディ「―――みんな、ここにいたのね」


フェイト「あ、母さん」



沢山の人混みで溢れる観客席に座っているフェイト達を見つけたリンディは、相も変わらないにこやかな笑顔を浮かべながらみんなの所へやって来た。


そのリンディの後ろには、リンディの息子であり、フェイトの義兄であるクロノと、フェイトの使い魔であるアルフ。


そしてもう一人、見慣れない女性がいる。




なのは「リンディさん、その人は……?」



その女性は、青紫色の長髪をした小柄な少女で、見た目はどう見ても少女だが、実年齢はなのは達よりも上である。




理菜「はじめまして、時空管理局嘱託魔導師、雛罌粟理菜です」



そんな少女は、なのは達に軽くお辞儀をして、礼儀良く挨拶した。




リンディ「彼女は、私の任務に同行することになって、しばらくは家に泊まることになったの」


はやて「……任務? 地球に滞在する任務って何なんです?」


クロノ「そのことについて、君たちにも話があってね」


フェイト「…………?」








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