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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第160話 次元海賊団





◆◆◆



《喫茶店-アストラル-》




勇人「あ゙あ゙? 次元海賊団?」



昼過ぎで客足も遠退いて少なくなってきた頃、珍しくラフな格好でやってきたクロノの口から、そんな言葉が出てきた。





クロノ「ああ次元の海を漂っている海賊……“レッド・シャーク海賊団”。コイツらの主な収入源は、非合法薬物や兵器売買による利益なんだが、どうやらその末端が地球に現れたらしい」




次元の海を行き来する無法者、それが次元海賊であり、レッド・シャークと言えば次元世界でも広域に活動している海賊団である。




クロノ「それで君に仕事の依頼をしたくてね」


勇人「海賊狩りかよ、依頼料は弾んでもらうぜ?」


クロノ「ああ、分かってる。ただ、そのレッド・シャークなんだが……」


勇人「……ただの海賊団ってわけじゃねーんだろ?」



勇人が淹れた珈琲を飲むクロノの動きが、図星を突かれて止まった。





クロノ「……やっぱり分かるか?」


勇人「ま、いくら地球が管理外世界とはいえ、お前やなのは達が地球に居んのに、海賊退治に態々依頼料払ってまで俺に頼むことを考えればな」


クロノ「……実はその海賊団、管理局の一部の上層部と繋がりがあるみたいなんだ」


勇人「管理局の表沙汰にはしたくない問題ってわけね。良いぜ、引き受けてやるよ」



勇人は手を掲げ、指をパチンッと鳴らした。




セバスチャン「お呼びですか?」


その呼び掛けに応えて、唐突に黒い燕尾服を着た長身な男、セバスチャン・ミカエリスが勇人の背後に現れる。





勇人「地球に潜り込んだレッド・シャークって次元海賊団の居所を調べてくれ。夜は用事があるから、大至急な」


セバスチャン「御意」




任務内容を聴き終えたセバスチャンは、音もなく姿を消してしまった。





クロノ「……毎回思うんだが、君のところには妙な奴が多いな」


勇人「ま、アイツは悪魔だから余計にな」






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あきゅろす。
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