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MAGI☆NIGHT〜Making Good Relations,OK?〜
第159話 嵐の前の何とか、か?





◆◆◆



《喫茶店アストラル》




勇人「……なるほどね」




雲のボンゴレリング争奪戦の翌日、勇人はいつものように特等席となっている店長席でリボーンとディーノから、今回のリング争奪戦の詳細を聞いた。


といっても、先日の一件で大体のことは理解したのだが。







昨日、ツナが真っ二つに割ったモスカの中から出てきたのは、現在のボンゴレボス……ボンゴレ\世。



ザンザスの罠にハメられて、9代目は瀕死の重症を負ってしまった。


その仇を討つために、9代目の弔い合戦が、今日学園で行われるのだ。




……ま、別にまだ死んだわけじゃないが。






勇人「で、9代目は?」


ディーノ「俺が設備のいい所へ運んだ。この島の治癒術師や神術士に頼もうかとも思ったんだが……」


勇人「俺の知り合い…ユーストマやフォーベジイ、シャマルに頼むことも出来るんだが……」


リボーン「ああ、あまり表の連中は関わらせないほうがいいだろうな」


勇人「……で、綱吉に勝算は?」


リボーン「……どうだろうな、やれるだけのことはやってみたが」


勇人「相変わらずだな……」




かつてはリボーンの生徒だったディーノに同情の視線を軽く送る勇人に、ディーノは何とも言えず苦笑する。





リボーン「とにかく、今夜がリング争奪戦最終決戦だからな、お前も見に来るといいぞ」


勇人「ま、気にもなるしな。適当に観戦してるよ、ポップコーンでも食べながら」


ディーノ「マジに観戦みたいだな……」







◆◆◆




《ハラオウン家-クロノの部屋-》





クロノ「……コレは………」



自分の部屋に設置してある端末機で色々調べ事をしていたクロノは、眉間に皺を寄せながら深々と溜め息を吐いた。



自分の妹も通っている学校…鳳凰学園に最近、魔力ではない奇妙なエネルギー反応がみられる。


それが何なのかを調べていたのだが、そのエネルギー反応がある場所、発生した時間帯に、よく見知った魔力の反応があった。





クロノ「また勇人か……」



いつも何か不可思議なことが起きると、必ずといっていいくらいに絡んでくる男。


勇人が絡んでいると、また面倒な事件が地球で起きるのかと危惧しているが、何処か「まぁ、なんとかなるか」と考える自分がいることに苦笑してしまう。




クロノ「まぁ、勇人が何も言ってこない以上、地球の問題なんだろうけど…警戒くらいはしておくか」



そう呟くクロノは、今開いている画面を変えて、新たに開かれディスプレイに浮かぶリストに目を通す。





クロノ「アリサとすずかを嘱託魔導師にすることはいいんだが……やはりあのエレメントが何なのか、詳しいデータが必要だな」




「今度勇人にもっと詳しい話を聞いてみるか」と一段落したところで、クロノのデバイスに通信が入る。




クロノ「……誰からだ?」



通信に出て、その通信相手が語る内容を聴いたクロノは、また不吉な事件が起きそうな予感をヒシヒシと感じながら、本日2度目の深い溜め息を吐いたのだった。







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